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乙女のらぶらぶサッカー Vol.110 南アフリカW杯 アジア最終予選 対ウズベキスタン戦

既に御存知でしょうが、先ほど終了した対ウズベキスタン戦での勝利により、日本代表はグループ1での最終順位が2位以上確定とnなった為、南アフリカW杯への出場権を獲得しました。

当然、嬉しいのですが、本大会ベスト4を目標に掲げてるチームにしては、アジアを圧勝で屈服させたわけでもなく、死地と言えるほど苦しい試練を超えて本大会出場を決めたほどのレベルアップ加減も感じられない現状の日本代表には非常に強い不安感を覚えます。

確かに今回の予選は最終予選のグループ分けのクジ運に恵まれ、本大会出場権を得られる"グループ2位以上"というラインまでの星取り勘定がしやすかったのが最終予選の過酷さを感じさせない結果に繋がったわけですけど、個人的に現状の日本代表のレベルは欧州の強豪達と対等に戦えるレベルには達していないと確信していますので、その太刀打ち出来ない相手とぶつかる本大会へ望むに当たっては、過酷過ぎると言えるような予選を戦い、死地を乗り越えていく事が少しでも本大会で恥かしい思いをせずに済むにあたっての有効な手段だと思うのです。

岡田監督はベスト4を目標にする、夢ではない。あくまで現実の目標で、そこに真剣に取り組むと仰ってます。

でも、それがどれだけ絵空事かというのは、殆どのサッカーファンは御存知でしょう。

確かに、目標は夢のままでは駄目です。実現する、実行するという強い意志こそがそこへ向う一番の近道です。

ですが、分相応という言葉が日本には存在します。

自分の能力を見極め、自分では対処できないような事に手を出すのは愚かであるということです。

W杯4大会連続出場。そう言われれば、まるで日本が強豪国のように勘違いしてしまう人も多いでしょう。しかし現実を言えば、日本は2002年の地元開催である日韓W杯の予選グループに於いて2勝をしただけで、決勝トーナメントでは1勝もしていません。

1998年フランス、2006年ドイツとでは全敗です。

そういう現状でベスト4を目指すというのはあまりにも突飛と言わざる負えません。しかしながら勝負事はやってみなければ判らないというのは当然ですし、、下馬評からもノーマークのチームが過去のW杯で初出場ベスト3という快挙を果たしてる例もあります。

近年で言うなら、奇しくも98年フランス大会で日本と同様にW杯初出場で、本大会の予選グループも日本と同じ組であったクロアチアが初出場において3位を成し遂げています。

そして、地元開催という有利さもありましたが、ライバル国である韓国は2002年日韓大会において見事ベスト4入りを果たしてます。

だから、日本がベスト4に食い込むなんて不可能だとは言いませんが、どれだけそれが現実感を伴ったスローガンかと言えば首を傾げずにはいられません。

ちなみにアジアで初のベスト4入りを果たしてる韓国は2002年時点で通産6度目の出場でW杯本大会通算成績は2勝6分12敗で、更に付け加えれば、その6度目の出場となる2002年日韓大会以前の出場を果たした5大会では全て本大会予選グループで敗退という状況でした。

その韓国が初めて予選グループを突破し、その勢いでベスト4まで駆け上ったわけです。

それに続け、追い越せ!っという気持ちは判らなくもないですが、cocにはそれがどうも…。

正直なところ、ドイツW杯の惨敗のショックは大きいです。あの時、あのメンバーって確実に勝利を拾いに行けるメンバーだと思ってましたしね。躍進とはいかないまでも、予選グループ突破はしてくれるだろうと思ってましたけど、やはり2002年の地元開催のぬるま湯さ加減が見てるこちら側も侵していたようで、アウェーという厳しい現実を改めて思い知らされることになりました。

日本と同様に韓国も2002年大会のベスト4進出がホームの有利さで実現したものであるということを、2006年ドイツ大会の予選グループ敗退という結果で証明してます。

ですので、今回のアジア予選をなんとなく勝ったり、なんとなく引き分けたりしてる内にクジ運に救われ、気が付けば出場権獲得というゆる~い展開で南アフリカ入りをしていく日本代表はベスト4どころか、1勝すらも厳しいと思うのです。(くどいようですが、地元開催以外では未だに未勝利ですし)

まぁ、本大会開催まで一年という猶予がありますし、この一年でどれだけの数の強化試合が組めるか、そしてメンバーの刷新を行っていくかで状況は随分と違うものになるでしょうけどね。

個人的には、代表メンバーに於いて本大会での勝利に鍵となるのは、高原の復活が不可欠だと思ってます。一年近く不調でゴールからも遠ざかってましたけど、先日のナビスコ杯で久しぶりのゴールも決めましたし、彼が調子を取り戻して代表に復帰してくることが、本大会予選グループ突破をする上でとても重要なだと思うのです。やはり彼のブンデスリーガーでの経験というのは、W杯では活きてくるだろうし、フランクフルト在籍時に獲った通算16ゴールという数字は、過去の数字と一笑に附するのはまだ早いと思うのです。つまり彼は終わった選手かまだ終わってない選手かという議論においてcocはまだ終わって無いと思う派なのです。

その他のキープレイヤーと思えるのは今回のウズベキスタン戦にわざわざフランスから召集しておきながら、ベンチ外となった松井大輔。個人的に同郷ということもあり…っというのは冗談ですが、彼の神出鬼没でトリッキーなドリブルを主体としたプレイスタイルは、遊撃アタッカーとして非常に魅力的ですし、相手チームが今一番嫌がることは何かってところを感知して、そこを突付きにいくという性格の悪さ…、いや失礼、つまり…狡猾な判断力と行動力は真っ正直すぎる代表メンバーの面々に足りない分を補ってくれる貴重な存在だと思うのです。現に2月に行われたアジア予選の対オーストラリア戦では、松井がボールを持つ度、又はボールに絡んでいく度にオーストラリアの選手達は浮き足立だって慌てさせられてしまってましたしね。(だけど後半早々に岡田監督は松井を下げた…)

次いでのキープレイヤーは怪我で戦線離脱中の田中達也です。彼の体格ではアジアで通用してもW杯本大会となると厳しいとは思うのですが、あの機動力は絶対に必要です。田中達也の素晴らしいところは、トップスビードに達するまでの時間が僅かな所と、瞬発力とは相反するはずの持久力も兼ね備えてる点ですね。ゴール前であそこまで動きまくられると、相手チームは非常に守り難いし、精神的にもイライラさせられてミスを誘発させる起因ともなり得ます。

この3人が代表に合流し、数多くの強化試合をこなしていけば、この緩すぎた予選で失ってしまった限界の更に向こう側にある限界を超える領域での戦いで得られる成長という非常に重要な要素の欠損を補って、本大会に望めると思います。

とにかくハッキリ言えることは、このままだったら絶対勝てないってことです。

ぶっちゃけ…、岡田さんでは無理っしょ?w

たらればになるけど、オシムさんが倒れなければなぁってつくづく思ったりしますよ。

だって、このまま岡田さんで行けば、南アフリカW杯本大会直前の最終メンバー選考で、またサプライズやらかしますよ?w

俊輔落選って凄くありそうじゃね?w

なんでもこのまま2位通過で終わるようなら、監督交替という噂もあるらしいので、cocとは是非ともそれでお願いしたいw

さて、そんなこんなで、苦言ばかり書いてきましたけど、最後くらいは1つの結果というものに対して素直に御祝の言葉を捧げておきまする。

日本代表。W杯出場権獲得おめでとう御座います。

それでは今回はこれにて。


*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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