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乙女のゲームのススメ Vol.107 信長の野望 天道 #2


9月4日発売の【信長の野望 天道】の公式サイトでゲーム内容の情報第一弾が公開されました。

今回公開されたのは【集落システム】の概要と【街道】についての概要の2点です。

速報で【革新】のRTS部分を踏襲しつつ云々という触れ込みでしたが、蓋を開ければ【革新】そのまんまww

革新PK2と呼べば良いのでしょうか…?

【街道】に関しては【烈風伝】を彷彿させるので、【革新】+【烈風伝】という内容であると、現時点で発表された情報では結論付けれます。

個人的に【革新】も【烈風伝】好きなので、それらの融合には好意的な立ち位置ではあるんですが、どうしても1つ改善してほしかった点があります。

それは【革新】に於いての戦のシステムです。

以前にも書きましたが【革新】は日本全国を一枚マップにして、そのマップの中でリアルタイムに国盗り合戦を行うのですが、マップが一枚絵である為に、野戦での緻密な盤面戦略を楽しむことは出来ず、RTSとしての攻める、引くのタイミングの掛け合いに終始してしまいます。

それも良いのですが、一枚絵のマップ故に戦闘する際は狭いんですよね。

城下町などの建造オブジェクトでひしめきあってるところで、RTS戦闘を行うわけですから、窮屈なんです。

まぁ、窮屈=大部隊が一度に通れないという地の利。っという解釈で、どの部隊をどのタイミングでどの方向から城に攻め込ませるかという、大局観点での戦を楽しめるのが革新の本質なのかも知れませんが、個人的に敵対勢力の部隊が接触したら、野戦用の地域局地マップに転換されて戦闘を行いたかったのです。

野戦で有名な場所とか、そういったところの地形をもっと細かく再現して、その中でRTS戦闘の駆け引きを楽しみたかったのです。

それに加えて攻城戦が実質廃止されてる点はどうにも納得できませんでした。

まず、敵対勢力の領地に部隊を進軍させると、敵対勢力の本城や支城から迎撃部隊が出てきます。それらを駆逐して城に取り付き、城門を全て自軍の軍勢で押さえるか(大抵の城は城門が4つ)、城自体を攻撃し続けて城の耐久度を0にして、城内の兵士も皆殺しにするかで城が奪えます。

一枚絵のマップに模型のように置かれた城に取り付くだけで攻城戦が終わってしまうのです。

やはり、攻城戦といえば、城内での盤面的な攻防戦がないとつまらないです。

堅城が耐久値のみでしか表現されてないなんて、なんか淋しいですし。

ですから、攻城戦の場合も城固有の城内マップを用意して、その中でRTS戦闘をしたかったのです。

この点を改善してもらえれば、それこそ神ゲーになると思うのですが、今回公開されたスクリーンショットを見る限り【天道】で加わる新たなシステム【陣形】も、【革新】では一塊でダダダっと移動していた部隊が、選択した陣形の形で移動するというだけのようです…(陣形システムに関してはまだ詳細は発表されてない)

ファイル cocdiary20090710.jpg

上の画像(クリックで拡大)では酒井忠次隊が【雁行の陣形】
織田信長隊が【偃月の陣形】を組んで対峙してると思われる。
(陣形に関しては烈風伝の陣形解釈図から予測)

一塊で動かして【革新】ではフィールドが狭いと感じたのに、それと同じシステムで、部隊だけ陣形が組めるようになってしまっては余計にせまい…。

一部隊が鶴翼の陣なんてやろうものなら、後方部隊の適時前線飛び出しなんていう支援突撃なんか出来ませんよw

まぁ、まだ詳細は判明してないわけですけど、今回公開された画像の中に陣形を組んで一枚絵マップの上を移動してる様子が映し出されてるので、上述したcocさんの改善要望のようにマップ切り替えというのは100%無い模様です…。

でも、気持ちを革新PK2として割り切ってしまえば、そもそもの革新を好きなわけですから楽しめるでしょうけどね。


それにしても、4年振りの新作って…良く言ったものだよね。4年経っても新作作る気なんて無かったか、新作としての企画が全然出来上がってなかったってのが丸判りですよねw

昨今の武将ブームに間に合わせる為に、急いで作りましたってのがバレバレw

来年の大河ドラマは幕末物だから、現在の戦国時代物が放送してる内に出して一儲けしようって魂胆浅はか過ぎw

つーかさ、4年の間なにやってたんだよっと、そこが一番気分悪いですね。

無双のようなガチャコンゲームばっかり連発してたけど、歴史SLGチームってのは地道にコツコツと開発を進めてるものと信じてたのに、だから無双の下品さにも見て見ぬ振りしてきたのにさ。全然作る気なかったようなもんでしょ。今回の【天道】を見る限りは。

今回、cocさん的には【革新】が好きだから、【天道】も革新PK2として割り切って楽しめそうだけど、それはたまたま革新が好きだったからで、革新が好みに合わなかったシリーズのファンの人は、かなり怒ってると思いますよ。

コーエーはこれで確実に終わったなって言われても仕方ありませんし。4年を無為にしてしまうこの【天道】の存在を見てしまえば、シリーズの発展の可能性と、そこに込める希望は無くなったものと、cocにも思えてしまいます。

コーエーとは何か?自分たちを支えてくれてるユーザーの本質と意識はどの方向に向いて、何が核なのか。時代の流れにあわせて変化するのもいいけど、老舗として堅守しなければいけない企業理念ってのあって然るべきと思うんです。ソフトハウスとしての企業理念ってのは、人気シリーズを作り得たのなら、その作品が支持された本質こそが守らなければいけないお企業理念だと思うのです。

歴史SLGと言えばコーエー。そういう不問律はもう消え去ってしまったようですね。残念です。

【革新】が好きじゃない、シリーズのファンの人。お気持ちお察し致します…。

そして【天道】の次がいつ出るのかわかりませんけど、その時こそコーエーとしての本分に目覚めてくれるように、僅かでしょうが望みを繋いで待つしかありませんね…。

まだ、暫く無双バブルは続きそうですけど…


そんなわけで、革新が好きな立場としては嬉しくもあり、シリーズのファンとしては悲しくもあるとういう何とも複雑な気持ちとなってしまった、公式サイトの更新なのでした。

それでは今回はこれにて。



*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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