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乙女のらぶらぶサッカー Vol.111 自分の価値は自分で見せ付けてやれ

スペイン一部リーグのエスパニョールへ加入した中村俊輔ですが、現地では凄い盛り上がりというか、スーパースター扱いのようですね。

まぁ、エスパニョール側の魂胆としては、人気を煽れるなら煽りまくって、新規スポンサー獲得の餌として使えるなら、例え活躍してくれなくてもクラブ側としては充分利益は得られるであろうという打算から"作られた"熱狂なんでしょうけどね。

なにせ、エスパニョールの会長が、正式入団の前に「中村はカカ以上に大切な選手だ」とか「中村はエスパニョールのC・ロナウドだ」っと、まだ練習すら実際に見てない段階で大絶賛ですものww

現在のブラジルのトッププレイヤーと言っても過言でないカカ以上だと、そして昨年のバロンドール(欧州年間最優秀選手)を獲得したクリスティアーノ・ロナウドと同等かそれ以上の選手だと言い切るんですから、打算丸見えw

そんな会長の絶賛を地元紙が大々的に報じれば、地元サポーターは見事に踊らされ、東の果て、ジャポンから来るジョカトーレ・キング"ナカムラ"は我々の救世主だっと大盛り上がりw

入団会見も、先日レアルに移籍したクリスティアーノ・ロナウドの入団会見に対抗するかのように、今期からエスパニョールの新スタジアムとなるエスタディオ・コルネジャにて、同チームの誰よりも早く中村をそのピッチに上げて会見を行うそうで(スタジアムの観客席がサポーターに解放されるかは不明)、新スタジアムのお披露目と併せての入団会見などという超VIP待遇。

しかし、中村はそこまでしてもらえる選手なのかといえば、当然違うわけで。

そこには先ほど書いた打算が裏にあるわけです。シーズンが開幕してしまえば、レギュラーポジションを取れない中村、ベンチを暖める中村、中盤の主力選手のサブとして後半30分くらいから登場するだけの中村。出場してもパッとしない中村っという現実が待ってますから、そういう真実がバレるまえに彼の値打ちを上げるだけ上げて、新規スポンサー獲得の材料として使おうという魂胆なのです。

中には彼の活躍を信じる人も居るかもしれませんが、彼が4年間在籍したスコットランドリーグのセルティックというキャリアは、ハッキリ言ってしまえば無駄なキャリアです。

欧州のリーグにおいて、スコットランドリーグのレベルは御世辞にも高いとは言えません。そして一応欧州のリーグということで、欧州チャンピオンズリーグ(欧州クラブ選手権)に出場できるので(各地のリーグで上位に入れば)そこで欧州のハイレベルなチームと対戦できたという経験は確かにプラスなんですが、それでもスコットランドリーグに4年も留まったのは非常に勿体無いと言わざるおえません。

そして、彼が本当に欧州レベルでもスーパースターなら、なぜもっと早くスペインリーグなり、ブンデスリーガーなり、プレミアムリーグなりと欧州のハイレベルなリーグのクラブから声が掛からなかったのでしょう。

彼は欧州チャンピオンズリーグに何度か出場しています。欧州各国のクラブ関係者の目に止まれるチャンスはあった。でも具体的な段階まで進んだオファーはなかった。

そして、セルテックとの二回目の契約満了を迎え、移籍金が発生しなくなった中村にようやく声が掛かったわけです。

つまり、高額な移籍金をセルティックに支払ってまで獲りたい選手とは思ってもらえなかった4年間ということになるわけです。

ちなみに移籍金とは、他クラブの契約下にある選手を獲得しようとした場合、選手を保有してるクラブ側に、その選手との契約を打ち切ってもらわなければいけません。そして、契約期間中の選手を引き抜くということは、引き抜かれる方に予定外の戦力ダウンが生じてしまうので、それを補う為の新たな選手獲得の資金にしてもらったり、まぁ、その他諸々を一切合財含んで移籍金としてクラブが相手クラブに支払うお金のことです。

この移籍金というのはクラブ経営では重要な経営手段の一つなんです。若手の有望選手を発掘し、安い費用で支配下契約をし、その選手が成長すれば、高い移籍金で売るわけです。契約金1000万円。年俸5000万で契約した18歳の選手が2年間で急成長した場合、その選手を欲しいというクラブが現れ、移籍金30億で放出すれば、利益は凄いでしょ。

そうして得た資金をクラブチームはチーム強化に使えるわけです。

本人の希望という大前提があるので、表現は随分と飛躍してることになりますが、ある種の人身売買ビジネスですね。

閑話休題。

で、俊輔は移籍金を出してまで獲得したいと思える選手ではなかった。っというのが4年という歳月を費やした欧州での彼の評価なわけです。これは推論ではなく現実としてそういう事実が歴然とあるわけです。

そんな選手がカカ以上、クリロナと同等な選手であるわけはなく、会長の絶賛がどこへ向けて放たれてる餌なのかは、もう判っていただけますね。

しかし、そういった有る意味では屈辱的な褒め殺しを受けてるという現実は、中村自身が一番よく理解してるでしょう。

だったら、どうするんだ。どうしてやるつもりなんだ?俊輔よ!

それが今後の中村の最大の課題でしょうね。

褒め殺しをそのまま跳ね返せず沈んでいくだけか、偽りの絶賛を腹の底からの大絶賛に変えてやるのか。ここで選手として一流たる人物かどうかの真価が問われます。

世界の一流プレイヤーというのは、確かに選手としての技量は大変優れています。

しかし、最初からそんなふうに優れていたわけではありません(一部例外的な天才という存在がありますけど)

クリスティアーノ・ロナウドだって、5~6年前は無闇やたらにドリブルで仕掛けるしか能のない荒っぽく安定感に欠けるヤングボーイでした。

しかし、注目されるチャンスを得た時に、その期待に応えてきたのです。そして気が付けば自他共認めるトッププレイヤーへと成長していきました。

単純ですけど、この期待に応えれるかどうかってのが選手として一流か否かの差になるとcocは感じます。

俗に言うところの、プレッシャーで潰れるか、逆に自分の点火材に出来るかどうかって差になるわけです。

サッカー選手の場合、ここで決めるか決めないかで選手としての価値が決まってしまう場面というのがあります。

例えば、日本が誇るワールドクラスプレイヤーといえば、中田英寿という偉大な選手が居ましたよね。

彼は終始、世界のサッカーファンを唸らせるプレーをしていたのかと言われれば、当然"否"です。

ただ、要所を落とさなかった。ペルージャ加入時のデビュー戦となったシーズン開幕戦のユベントス戦でいきなりの2ゴール。

そして、シーズン中盤を迎える前のピアチェンツァ戦でのオーバーヘッド。この2つで中田は早々にイタリアにその名を刻んだ。

これが開幕戦だけでも、オーバーヘッドだけでもダメ。期待に応えて、それが偶然ではないと思い知らせるのに2つの山場が必要であるのはどの職場でも同じでしょ。

そういう決め時を逃さずにやれるか、やれないかが一流か否かの差に繋がっていくとcocは思うのです。

そして、俊輔です。彼の過去を遡れば…非常にプレッシャーに弱いというか…、ここだ!って時に下手を打つのが多かった…。

未だにcocが許せないのは、ドイツW杯直前。現地入りして明日がオーストラリア戦だってときに発熱しちゃったでしょ。

日韓W杯のメンバー選考で落選し、是が非でも出場したかったW杯ですよ。そして彼の年齢を考えると、そのドイツで活躍してビッククラブの目に止まらなければ選手寿命という観点から考えても、今後において大きなオファーは来ないだろうという大会なわけですよ。

そこで発熱って…。人生の中で五指に入るくらい重要な時になにやってんだ…っとね。

でも、まぁ過ぎた事は仕方ありません。そして彼も年齢的に今回のスペインリーグへの挑戦というチャンスが最後のチャンスとなるでしょう。

そして、もっとも重要なのがシーズン第二節にして、エスパニョールのホーム戦としての開幕戦にあたるレアル戦です。(第一節はアウェーでアスレティック・ビルバオと対戦)

レアルには、カカが居ます。クリロナも居ます。その偉大な両選手と同等の評価をしていると会長に言われている中村にとって、サッカー人生の全てを賭けるに相応しい試合です。(彼個人のことを考えれば南アW杯なんかより、この試合のほうが重要)

このレアル戦で、カカ、クリロナと肩を並べる価値がある選手か否かの裁定が観衆によって下されるのです。

大方の予想では、この試合までなんです。中村の商品価値は…。

現実的に考えればcocもそれには頷くしかありません。

しかし、私は彼が好きです。彼のファンです。だから期待してしまうのです。何かやってくれないかと。充分咲いたじゃないかと言われるかもしれませんが、もしかして彼はまだ咲いていないんじゃないかと…、遅咲きの天才なのかもしれないと…期待してしまうのです。

ユニフォームカラーもマリノス時代に近くなることだし、夢だった、憧れだった、だからスペインリーグに行けて良かった。などと言う思い出作りなシーズンだけにはしてほしくないものです。

なんか、軽い気持ちで書き始めたんですが、えらく長文化してしまいました^^;

サッカーの事となるとついつい熱くなってしまいます^^;

ま、とにかくレアル戦に命賭けろ!っというファンからの願いというわけです。

それでは今回はこれにて。


*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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