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乙女日記 Vol.1926 典型的な駄作

ON AIRでは見てなかった【MR.BRAIN】を一気観しました。

一応、話題作ですからね。押さえておこうと。

で、観た感想ですが、なんとも言えないと言いますか…、これといって評価出来る点が見当たりません^^;

肝心の科警研を部隊にしているという設定も最近のドラマにしてはリアリティが薄く、安っぽい特撮物、戦隊物のセットに少しお金を追加してソレっぽく仕上げましたって感じだったし、科学捜査そのものが荒唐無稽というか、正に子供向け番組の子供騙しをやっちゃってる感じでしたね。

科警研施設内の設備も、空想科学よろしくな地球防衛軍か、何々戦隊の基地みたいなチープさが漂い、表面上だけ科学の最先端風味を出そうとしてるんだけど、行ってる活動の内容が全然最先端じゃないし・・・。(そんな最先端科学捜査研究所施設の清掃員に渋谷系のイタそうな人が出入りしてるのも不自然さを助長させてる)

そういう意味で、リアリティが全く感じられませんでしたし、主演の木村さんの芝居も相変わらず…で。

せめて演者の方々で頑張ってもらえればもっと良くなったかと思うんですけど、突出して良い芝居をしていたのは香川照之さんくらいですね。

一番酷かったというか、例の人は例の如しって感じだったので、ある意味で予定通りなのかもしれませんが、木村さん…ほんと何とかなりませんかね…。

"もっと"とは言わないけど、せめて"もう少し"くらい役作りとか、演じ分けとかしてくれないものでしょうか…。

"九十九"と"久利生"のどこが違うんでしょう。ってか、ドラマ自体が【HERO】となんら変わらないじゃないですか。良いんですかね?それで。

そして、"脳科学"というのを題材にしてるわりに、さほどそれが物語の鍵を握ってないという点もどうかと…。

心理学に味付けした程度で人の行動を観察してる程度だし…。(心理学も脳科学の一分野ではありますが)

とにかく、どれもこれも中途半端で見せかけだけの薄っぺらい飾り付けで誤魔化しちゃったドラマ。そんな印象を強く受けました。

脚本の作り方も、良く多用される"登場方"で終始しちゃってるし、視聴者を驚かせる演出も、登場人物が何故?どのように?という行動についての説得力が薄い。

特に、多重人格を扱ったエピソードでの脚本のアッサリ加減が非常に勿体ないです。

折角、脳科学をテーマにして、多重人格を扱ったのなら、もう2~3回ドンデン返しが出来たと思います。劇中で決着が付いた後に、実はまだ裏の人格があって、その人格が複数の人格をコントロールしていたとか、で、奥の奥の更に奥の主人格に辿りついたとき、全く別の事件が浮かび上がってくるとか、いくらでも転がせたと思うんです。

そして、脚本で何よりも不満に感じたのはラストエピソードです。なんであんな内容にしたんでしょう?

テーマは"脳科学"のドラマですよ?

そのラストエピソードに、DAN鑑定の贖罪、後は追いかけごっこの先手の取り合いと、誘拐及びテロ。

なんじゃそりゃって感じですよw

全然、脳科学関係ないじゃんw

犯人の行動予測なんて、脳科学なんてところまでよじ登らなくても、プロファイリングで済んじゃうことだし、そもそも脳科学というからには、心理学やプロファイリングの更に奥というか、何段階も先の分野についてテーマにしてる、またはしなきゃいけないはずなのに、ラストエピソードでは勘と推理の投げ合いだけで終わっちゃったw

全然、煮詰めてないですよね。

そういう意味で凄く薄っぺらく感じたんです。

つーことで、結論。

視聴率という見せ掛けの数字を取りにいくだけの為に急場凌ぎで作られた、見せ掛けだけの科学をテーマにしたなんちゃって探偵物って感じですね。

で、個人的ドラマ採点を付けるとするなら、10点満点中で3点ってところですね。

ほんと、視聴率ってあてになりませんねってことを痛感させられた作品です。

それでは今回はこれにて。


*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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