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乙女から見る21世紀のコンシュマー産業の行方Vol.85 変化球なのか、それとも中身は直球なのか?

あちこちで既に大騒ぎとなっていますが、任天堂がニンテンドーDSの後継機
を発表しましたね。

今回発表された情報は以下の4点。

・裸眼で3D映像が楽しめる
・発売は2010年度内(2011年3月期を予定)
・既存のDSソフトに対しての互換機能搭載
・名称は【ニンテンドー3DS(仮称)】

3DSって仮称を初めて見たときは思わず吹き出してしまいましたが、よくよく考えれば至極まともなネーミングでした。

DS=デュアルスクリーンの略で、3DS=3Dスクリーンの略なわけですから、ダジャレのようで、実はそうではないという。

さて、注目すべきは、やはり"裸眼で3D映像が楽しめる"という点でしょう。

専用のゴーグルなどを装着せずに裸眼で楽しめるというのは、非常にナイスな選択だと思います。

しかし、気になるのは、人を選ばないのか?っという点と、健康被害は大丈夫なのかという点の2つです。

人を選ばないのかっていう点に関しては、視力感度って個人差が大きいじゃないですか、日常生活に支障をきたさない程度の色弱の人の割合って10人~15人に一人の割合でいらっしゃるそうなんですよ。

本来、他人の色の見え方なんて、寸分違わず検証したり、理解するのは不可能ですから、自分が見えてる色と他人が見えてる色の違いの差に気付かないまま生活されてる、潜在的な色弱の方も結構居られるそうです。

これ、凄く身近な所で検証すれば驚きますよ、10人程度集めて、原色ではない緑系、赤系の色が何色に見えてるか皆で言い合えば、満場一致しないことが実は多いんですよ。

で、今回発表された3DSで、そういった観点への配慮というのが十分為されてるのかってのが気になります。

更にもう一つの懸念は健康被害です。

一部で"噂"として流れる情報ですが、3DSの液晶にはシャープの3D液晶が使われるらしいという話が出回ってます。

シャープの3D液晶という噂と裸眼で3Dという二つのキーワードを組み合わせると、液晶の発光部分に微細な隙間を作って、その発光信号が右目と左目に届く時間をズレさせることで擬似的立体映像を視認させるという方式のパネルが使われるのは確実なんですが、このブレ3Dって色調を一律変換して見てもらう形式であるゴーグル方式なら、色弱云々と3Dの視認性に問題はないんですけど、裸眼で見せるという事になると、ブレてる信号の光の波長を色弱の人でもキチンと認識できて、立体視という結果にもっていけるんでしょうか?(恐らく乱視の人は矯正眼鏡無しでは立体視は出来ないかな?)

そして、そういうブレてる画像を長時間見ることで、視力に対して深刻な被害を与えないのか心配です。

まぁ、こちらが心配してしまう材料なんて、とっくに検証してクリアにしてるんでしょうけどねw

でも、やっぱね、ちょっと気になるわけです。

あと、互換機能ですが、この互換についての詳細も現在発表されてません。

既存のDSソフトを走らせることが出来るということまでは発表されてますが、どのように走らせる事が可能なのかについては不明です。

既存タイトルでも3D化されて遊べるのか、それとも既存タイトルは非3Dとして、従来のように出力されて遊べるのか。そこらへんが謎です。

ただ、ブレ方式のパネルを使うようなので、そうなれば、ソフト側の対応を必要とせずに3D化できるはずなので、既存タイトルも全て3Dで遊べるということになるとは思うのですが、詳細を待たない事には何とも言えませんね。

そして、やはり気になるのは、その基本スペックですよね。

一応、後継機と公式に詠ってるだけに、既存のDSiにブレ3D液晶を乗せましたってだけのヴァリエーションモデルではないと祈ってますが、果たしてこの3DSが兼ねてより発表を切望されていたDS2の実体なのか、それともハイスペック、高解像度ベースで作られてるDS2とは別のコンセプトモデルとして今回発表されたのか…残されてる謎は大きいです。

ちなみに、その詳細については6月15日から始まるE3にて発表してくれるそうです。

つーことで、久しぶりにE3をワクワクしながら待つことになりそうです。

それでは今回はこれにて。

追記

既にデベロッパーには今までDS2という名で噂されていたDSの後継機の開発機材が搬入されてますし、その筋から、スペックは据え置きで解像度も変ってないじゃん!っという落胆なリーク情報が出回ってませんから、やはりこれはハイスペックで高解像度であり、更に3D液晶を搭載した、真のDS2が3DSであると考えるのが一番素直な物の見方かもしれません。


*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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