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乙女から見る21世紀のコンシュマー産業の行方Vol.86 遊びの進化の足音が聞こえる 後編

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予定ではサッカーテキストをアップするつもりでしたが、今回は【乙女から見る21世紀のコンシュマー産業の行方Vol.86 遊びの進化の足音が聞こえる 中篇】からの続きを掲載いたします。

それでは、本文の方を御覧下さい。

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勿論、10年前にもこのような話をしていたのですが、殆ど賛同は得られませんでした。網膜センサーと荷重感知センサーを搭載したヘッドマウントディスプレイであれば、全てのゲームがリアルアトラクションに変化するんだよっと、ただのジャンプアクションゲームがとんでもなくエキサイティングな世界になるんだよっと語っても10年前は通じません。その後、自らテキストサイトを開き、そこで自分の考えを好き勝手に書いてきました。その過程で少しづつ理解してくれる人も増えました。

ですが、いくら私がそれを望んでいても、ゲーム業界がどちらに向いていくのかはわかりません。

途中でオンラインゲームという脇道に逸れ始め、オンラインゲームそのものは楽しいから、そのジャンルの成長と普及は喜ばしくも感じてましたが、この方向性の先に遊びの進化は無いというのは強く感じ取れてましたので、オンラインゲームを楽しみながらも、この道ではダメなんだというジレンマもありました。

やがて、DSが登場し、タッチペンという直感的なデバイスが世間に広く受け入れられました。ですが、あんなものは全く直感的でもなんでもありません。むしろ、旧態然としたゲームパットと同様に間接的なままです。その間接的な操作手順をボタンなどで複雑化するか、タッチペンで簡略化するかの違いがあるだけで、本質的には間接的なデバイスであることには変わりません。

その後、wiiが登場し、Wiiリモコンという新しいデバイスが色んな意味でゲーマーに衝撃を与えました。実際にWiiが発表されたばかりの頃は、私もWiiリモコンには期待した側の一人です。前述したヴァーチャルリアリティーへの足掛かりだと期待したからです。

しかし、蓋を開ければ、その期待は大きな失望へと変わりました。Wiiリモコンなどという物はDSのタッチペン操作を家庭用モニターで行うための代替え器具にしか過ぎず、体感ゲームと詠った機能も、センサーバーからの赤外線をセンサーバーとの相対位置のどこでWiiリモコンにて受信するかで処理をするという、似非体感ゲームシステムでしたから、私には子供騙し程度の物としか映りませんでした。

ですが、物事には順序というものがあります。このテキストの冒頭で書いたように、その順序はテクノロジーの進化の段階にも必要なものです。

それを実感させてくれたと同時に、世界で最も売れてる携帯ゲーム機の後継機としてではなく、ゲーム業界の目指してる方向性が、私の望む未来と近い姿をしているのだと感じさせてくれたのが、Nintendo3DSのモーションセンサー、ジャイロセンサー、3D映像搭載という三位一体の機能です。

明らかに、これはwiiの路線の先にあるものだし、ゲーム機のヴァーチャルリアリティー化の道に繋がるものでしょう。

平面モニターとの関係図の打破にヘットマウントディスプレイではなく、3D映像。網膜センサーに変わる物はモーションセンサー、荷重感知センサーはそのままジャイロセンサーとなって、その姿をまずは携帯ゲーム機として世に送り出してくれた任天堂に心から敬意を表したい気持ちで一杯です。

まだ、覗き込むという俯瞰的な関係図は解消されてませんから、Nintendo3DS上でヴァーチャルリアリティー化の流れかどれほど芽吹くかはわかりませんが、このコンソールコンセプトの先には私の夢見る未来のゲーム機像があると信じたいです。

そして、もしその時がくるなら、大コケしたとバカにされてるヴァーチャルボーイの名を改めて引き継ぐ形で、ヴァーチャルニンテンドーなんてのはどうでしょうか。いや、少し話が飛躍し過ぎですね…。

まだ肝心のNintendo3DSを発売されていない内から、更なる数年後の予測などは急ぎ過ぎです。

ですが、早過ぎると承知の上で、近い将来…、そう遠くない将来に私が夢として勝手に描いてる物が発売される事をひっそりと願う次第です。

それでは、3回に分けてアップしてきたこのテキストもこの辺で終わりとさせて頂きます。尚、過去に幾度か書き込んだ内容と同様の内容が多く含まれてますが、その幾度も書いてきた同様の内容のテキストの集大成的な意味合いで今回書き上げてましたので、過去のテキストと似通ってる点は御容赦下さい。

なにせ、元々が文章を書くのが得意ではないので…っと、10年以上もテキストサイトをやってきた人が言うべきことでは無いのかもしれませんけど、ほんとに得意じゃないんです。なので文章力の向上は恐ろしい程の微速でしか進歩してないので、自分の伝えたいことを、伝えたい分だけ表現出来ていたかと考えると、首を傾げてしまうというのが正直な所だったりもするのです。

なので、今回書いてることは、古参ゲーマーとしての長年の夢でもありますし、事がこの話題に絡むとどうしても熱く語りたくなるものでして。その度に以前書き上げた同様の内容のテキストを読み直しては、伝えきれてない箇所、表現力が乏しい箇所などが幾つも見つかり、では改めてっという感じで時事ネタに絡めて再構成を試みてしまうのです。

最後に蛇足として、書き加えさせて頂きたいことがあります。

近年の据え置き型の不振というのは、先に書いたように、モニター、コンソール、デバイスという分断された関係図がゲームの進化の足枷になっていると書いたことに繋がるのではないかと思うのです。進化しないものに人々が飽きた。プレイステーション時代から根本的には代わらない据え置き型のスタイルがユーザーの好奇心を刺激するに至らなくなったことで不振に陥ってる。そうは考えられないでしょうか。

一方、携帯ゲームの好調さは、据え置き型の不振のソレと間逆の理由が台数を伸ばしてる一因になってるような気がするのです。

携帯ゲームの場合、据え置き型と違って、モニターと自分の視線の間に入り込んでくる物体が少ないことによりゲームの世界と現実の世界が比較的明瞭に遮断される傾向が強いと思うのです。

つまり、没頭しやすいということです。

そういったプレイスタイルの差に加え、ゲームボーイなどの時代と比べれば飛躍的に向上したハードスペックが手伝って、ソフトウェアの表現力も据え置き型に近い領域までに達していますから、モニターにコンソールを繋いで、コンソールに接続されたデバイスで操作するというスタイルよりも好まれるという傾向が働いて、携帯ゲーム機の需要が伸び続けているとも言えなくもないのではっと考えてます。

勿論、単純に、スペックが向上してることによって、モニターにコンソールを接続して、専用デバイスで操作して遊ぶゲームとさほど変わらないコンテンツが携帯機で遊べるのであれば、そういった機器の接続などの手間を省き、モニターごと掌の中に収まる簡便さにユーザーは惹かれているというのが好調の理由の大勢を占めるというのは承知の上ですが。

ですので、据え置き機の未来は携帯機と併走している別々のライン上にあるのではなく、あるタイミングで携帯機と据え置き機のラインは一点に交わって融合するのではないかと思っているのです。その一点が先に書いた"網膜センサーと荷重感知センサーを搭載したヘッドマウントディスプレイを基本のデバイスとしたコンソール"なのではないかとも思ってたりするのです。

要は、そこに集約すると…。

ただ、その考えが余りにも自分の理想に都合の良すぎる解釈の仕方だというのは承知しています。ですから、蛇足として本分とは切り離して書いたわけでして。

とにかく、今回も暴論、自論の羅列になってしまいましたが、今の私の文章力ではコレが精一杯で、まだまだ自分の伝えたいことを表現しきれてない節は多分にあります。ですが、現時点でNintendo3DSから感じ取れた自分の理想の影については書き切れたと思っています。

ですが、また機会が巡ってくれば、また違った角度や解釈を交えて、自分のこの理想について、しつこく書き続けていくつもりでいます。

それでは、これにて今回は終わるとします。


*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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