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乙女のXbox360ライフ Vol.77


アサシンクリード2を一先ずクリアしました。終わってみると、未達の実績がたしか3つほどあって、アンロックの見込みがありそうなので、それに関しては後ほどトライしてみるつもりです。

さて、終わってみての感想ですが、コレってかなりの名作ですよ。

前作は"ゲーム"としてだけで評価するなら、低い評価をするしかないんですが、"箱庭"の完成度に関してはかなりの出来栄えでした。なので以前に何度も書きましたが、初作はその箱庭の中で、どれだけ暗殺者っぽく行動して暗殺者ごっこが出来るかという、プレイヤーの創造性と自主性に面白さの比重が大きく傾いていました。

故に、ゲームとしてのフラグを達成し、それを積み重ねていくことでエンディングを迎えるという一連の流れだけに終始してしまうと、単調で退屈なゲームと評価されてしまう節がありました。

具体的にいえば、暗殺ゲームなのに長剣を振り回して、暗殺対象とその護衛集団に対して堂々と正面から立ち向かっていって倒しても、○○を暗殺せよっという条件を満たせてしまうんです。

しかも、戦闘においてのアクションバランスがプレイヤーキャラが圧倒的に有利に作られているので、それこそ"無双"風味に薙ぎ倒していくことも可能なんです。

なので、フラグを消化するだけなら、殆どのケースで暗殺を行う必要性はなく、襲撃と殺害だけ行えば達成できてしまっていました。

しかし、そこを敢えて暗殺者になりきってプレイする。見付からずに暗殺するという"ごっこ"に徹して遊んだ場合、非常に熱いゲームでした。

そして、そんな初作を経ての三部作の二作目であるこの【アサシンクリード2】は箱庭の完成度は前作を踏襲し、更にスケールアップさせており、更に"ゲーム"として要素を格段に向上させました。

フラグを達成していくだけでも、色々な事にチャレンジしていかないといけませんし、その難易度も簡単な物から、かなり難しいものまでと、難易度のメリハリも付け、素直な筋道で前作から進化した作品として仕上がってます。

特にcocが評価したいのは、足場探しを主としたミッションの完成度です。

いくつかの独立したミッションでは、到達ポイントまでいかにして辿り着くかというチャレンジを仕掛けてくるんですが、これが非常に絶妙な難易度なんです。

時には立ち往生して、延々とその場で途方に暮れることも幾度かありました。あそこに行くには、まずあそこから回り込んで?いや、違う!あそこじゃなく、あっちの足場にまず行かなきゃ…って、そのどっちも違うじゃん!とかって感じでかなり悩まされました。

その時の感覚は、ゼルダで遊んでる時のあの感覚に非常に似ています。

繰り出せるアクションを駆使して目的の足場に到達できた時の達成感はかなりのものです。

そして、そういった動的な謎解きに加え、静的な思考を主としたパズルの謎解きもあったりします。そのパズルというのが、結構難しい。本格的な暗号解読みたいなパズルもあるので、思考の落とし穴に入ってしまうと、延々唸り続けることになります。

その難しさは実際にそれらの問題に触れてもらわないと伝わりきらないのですが、レイトンシリーズの様な、頭を軟らかくして解いてもらう"なぞなぞ"というのではなく、隠されたヒントを見つけ出し、そのヒントが解法にどう通じるのかを理解して正解を求めていくタイプのパズルクイズなので、ヒントを見落としてしまえば完全に詰んでしまう恐れもありますw

そんな思考性の謎解きもありつつ、難易度の高いアクションチャレンジもありつつ、そして前作よりも明確な暗殺を要求されるケースも多いので、自主的に暗殺者ごっこを意識しなくても、自然と暗殺者気分になれるような作りになっている本作はカジュアルゲーマーにもハードコアゲーマーにもオススメできる名作に昇華しました。

しかし、個人的に1つだけ残念に感じた部分がありました。

それは【プラチナコレクション】として(正確にはスペシャルエディションですが)今作をプレイした場合に生じる問題がありまして…。

今作は1つの章を【シークエンス】と名称付けし、本編はシークエンス14まであります。

しかし、通常版では、1~11、そして14が収録され、12と13はDLCとして配信されるという方式が取られていました。

なんで、そんな間の2つを配信物にしたんだという疑問を感じられるでしょうが、それはシークエンスをナンバリングしてる都合でそういう風になってしまった(意図的にそうしたんだろうけど)もので、本編としては、11が終わってから14までの間に空白の期間があった、その空白の期間に実はこういう事件があったんだよっていう感じで放り込まれたのが12と13なんです。

なので、12と13は本編の筋からすると、有っても無くても問題ない外伝的な感じなのです。

ですが、スペシャルエディションでは、それらのDLCも最初から収録されており、シークエンス11が終われば、12が始まり、12が終われば13という数字的な順序通りに進むのです。

しかし、12と13は外伝的なものですので、本編の流れ的に11が終わった直後のシナリオのテンションと、12、13の雰囲気というか温度差が激しいのです。

しかも、通常版発売後に12と13は配信されたものですから、既に本編をクリアしたプレイヤー達に向けて送られたボーナスステージみたいなものです。

なので、難しいのですw

特にシークエンス13は非常にキツかったです。明らかに本編をクリアして遊びつくした人へ送られた感じの作りになっていて、9人もの暗殺指令が発生し、そのターゲットの暗殺の条件が厳しいものばかり。

基本的に護衛に見付かってはダメという条件がついているので、どうやってターゲットに近づくかというのを慎重に考えた上で行動しないといけません。

しかし、その9つの暗殺指令の中の1つで、cocさんは詰みかけましたw

ターゲットは波止場に停泊してる船上。巡回護衛、張り付き護衛付という状況で、護衛に発見されてはダメと…

しかも船はそんなに大きくないから、海上から船に近づいて、船の縁をよじ登り、護衛を縁から引き落として始末するにも、他の護衛の視界範囲内に入ってしまえば、その時点でアウトです。

何度も失敗して、心が折れそうになった8回目のトライで護衛を上手く誘導させる事に成功して、なんとかクリアできたんですが、かなり疲れました。

そんな風に、疲労感すら感じるくらい大変なシークエンス13をクリアして、最終シークエンスの14に入ったわけですが、13の難易度が高すぎた為に14が全然難しくないw

最終シークエンスで、言うなれば最終決戦の大一番なのに、緊張感ゼロという…状況に。

なので、スペシャルエディションでDLC同梱というのは嬉しいのですが、ゲームの進行順序は通常版と同様にして、本編クリア後にDLCの部分を遊べるように【隠された空白期間のメモリーが修復されました】とかってテロップ(この作品の物語はとある装置を使って遺伝子に眠る過去の記憶を掘り起こして追体験するという設定なので、メモリーという表現が多く使われます)が流れたあとで、シークエンス12と13をプレイできるようにしておいて欲しかったですね。

ま、何もかもが完璧としてる作品は稀ですし、そういう個人的に残念に思う部分はあって当然で、そういうのも踏まえつつ、cocさんはこの【アサシンクリード2】を名作と認定しました。

ちなみに、3部作として製作されているので、もし今から遊ぶ場合は1から?って疑問が当然あると思います。それについて敢えて進言するなら、1はやらなくても良いですw

1は遊ぶ人のゲームソフトという遊び道具をどう扱うかの違いによってあまりにも評価が大きく分かれてしまうので、そこで退屈だと感じてしまえば、2はやらないってことになりかねません。

そうなると非常に勿体無いのです。是非ともプレイすべきは【2】なのですから。たしかに三部作として1本の長編ストーリーが描かれているので、1をプレイしないと物語の内容が…っていう心配もありますが、2の冒頭で1のダイジャストが流れますし、1を知らなくてもさほど問題はありません。

ただ、1をやらないと確かに生じてしまう問題というのも若干あります。

2で主人公が捜し求め、敵も捜し求めるキーアイテム。物語のテーマはいわゆる宗教に隠された権力者の欲望というもので、俗にいう聖杯強奪物語ですので、何故にそんなに必死にキーアイテムを奪い合うのかのか発端めいた物語を知らないで2を遊ぶと、若干の温度差というのが生じてしまうでしょう。

キリスト教、イスラム教、聖杯、終末論、テンプル騎士団。そういったキーワードが2では当たり前のように出てきますし、いきなりそんなことを言われても…っと困惑するかもしれませんが、所詮1は聖杯の奪還合戦で、物語の序章にしか過ぎませんから、あまり気にしなくても大丈夫だと思います。

ちなみに、このシリーズは暗殺を主軸にしたゲームですので、どうしても【天誅】を連想し、その系統だと思い込まれてしまいがちなんですが、主軸のテーマこそ共通してるのもの、全然違うゲームです。そしてプレイして得られる感覚も全くもって異質のものですので、混同無きよう願います。

さて、2をクリアしたばかりですが、早くも3が気になって仕方ありません。物語もいよいよ佳境に突入してきましたし、2の終わり方も続きがめっちゃ気になる終わり方をしてくれちゃってますから…、もうウズウズしまくりですw

でも、そんな3の前に、外伝というか、暗殺アクションゲームの部分を特化させ、対戦ゲームに仕上げた【アサシン クリード ブラザーフッド】の発売が控えてます。

金欠街道まっしぐらなcocさんにとって、その発売日がいつになるかが目下最大の関心事です。

騙し、騙し合い、裏を掻いては、裏を掻かれ、忍び寄れば、忍び寄られ、追えば追われっといった4人でのステルス暗殺対戦は、確実に面白いものになるでしょう。公式サイトで対戦モードのイメージムービーがありますので、そちらを御覧になれば、雰囲気は感じ取れるでしょう。

それでは、そんな熱い対戦を楽しみしつつ、未達の実績解除に向けてもうしばらく遊び続けるつもりのcocさんなのでした(初作の未達実績の解除は諦めてますw)



*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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