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乙女日記 Vol.2164 生命の定義が揺らいだ

一昨日、ここでも書きましたが、NASAが"地球外生命体"に関する記者会見を行うという報道で注目をあつめていた同会見で発表されたのは、生命を構成する主な6元素、炭素、水素、酸素、窒素、硫黄、リンの6つのうち、リンが存在しない環境下でも、ヒ素をリンの替わりにして生物として活動を行うバクテリアが発見されたという内容でした。

これは、凄い発見なんですよ。

世間では、宇宙人や地球外知的生命体の存在云々の話しかと期待されていたようですが、そんなわけはないというのは一昨日書いたテキストで書いたとおりで、今回の発見はもしかしたら…生命体という枠組みを解明する大きな手掛かりになるかもしれないのです。

一昨日のテキストで書いたように、生物と無生物を明確に区別できてない現状では、宇宙人はおろか、生命の起源。つまり生命でないものが生命になり、それが誕生した経緯を紐解けてないのです。

それが解明できてないということは、知的生命体としての人間がハイレベルなのか、人型であることが知的生命体として不可欠な事なのかも論じれないわけです。

つまり、人間を生命の超高度成功体であることを立証するには、生命の起源が解らないと立証できません。なので、宇宙に知的生命体が居るのか居ないのかということを論じる以前の段階なのです。

言い方を代えれば、生命体に知的という素養は必要なのか否かを立証できないと、地球外に知的生命体が出現する必要性も論じれないわけです。

そういった中で、今まで生命の定義の中の1つとして組み込まれていた6大元素の定義を覆す発見が今回発表されたということです。

これがどういった可能性まで通じることなのかは予想すら出来ませんが、元素レベルで代替え物質を用いて生命が生まれるということは、生命の定義と法則がぶっ飛んだことを意味します。

無茶苦茶な言い方をすれば、生命はどのような環境下でも誕生する可能性があるということになるのです。

故に"地球外生命体に関する記者会見"となったわけです。

今までは、生物が誕生する可能性の高い低いを既存の生命の定義に則って調査してきました。

しかし、地球の中で生命の定義の中でも重要な6大元素の定義を覆す生命体が見付かったということは、元素の数、種類に関係なく生命が生まれる可能性があるわけですから、地球外生命体の調査というのは根本から方針を見直さないといけなくなり、可能性は途方も無く広がったということになるわけです。

そして、生命の起源は更に深い闇へと遠のいてしまったのです。なぜなら…、極論で言えば私たちが生命体であるという定義が壊れたようなものなのです。

私たちは人間です。生命です。ですが、その生命の定義を根本から崩す生命が見付かったのです。では、今認知されてる生物というものは一体なにで、新しく見付かった生命体は一体何を意味してるのでしょう?

元素云々という段階の話や、生命の起源、そして定義という話ではしっくりこないという方に例えるなら、脳細胞が存在せず、別の細胞が脳細胞の代わりの様な働きをしていて生きている人間が見付かったという感じの話しなわけです。

そんな人間が見付かってしまったら、既存の人間を人間と言いきれるでしょうか?では、その脳細胞がないのに、私たちと同じ人間として不自由なく生きてる人をみて、あいつは人間じゃない。バケモノだ!と罵りますか?

罵ったところで、その人間も人間と同じように生きてるのです。

それじゃ、人間って?

そういった感じの話の根本の根本で生じてる大発見なのです。

まぁ、私も専門の研究者ではないので、今回書いてることに間違いもあると思いますが、大筋では論点を捉えてると思っています。

けれど、正解は追々発表される詳細のほうで確かめてくださいね。

それでは今回はこれにて。


*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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