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乙女日記 Vol.2169 残念でなりません

少々書くタイミングが遅れましたが、【機動戦士ガンダム 第08MS小隊】の監督などで知られている、飯田馬之介氏が先月26日に肺癌の為にお亡くなりになりました。享年49歳だったそうです。

【機動戦士ガンダム 第08MS小隊】に関しては当初、監督であった神田武幸氏の体調不良による降板(降板後逝去)によって、後期(6話以降)から、飯田氏が神田氏の残した最終話でのプロットを元に監督を引き継ぐ形になったのですが、作品のクライマックスに向けての盛り上げ方など、非常に見事な手腕を発揮されたのを、当時はとても驚きました。

神田氏の降板、そして逝去という不幸による、OVAとしてリリースされていた本作は途中で一年近くリリーススケジュールが停止するという状況になり、未完あるいは、本来描こうとしていたクライマックスへの流れはお蔵入りになってしまうのではないか?そんな噂が当時は流れており、その不穏な空気を吹き飛ばしたのが飯田氏でした。

監督という実績において、飯田氏はは当時あまり世間に広く知られている人ではありませんでした。

動画や絵コンテ、演出などおいて、風の谷のナウシカや天空の城ラピュタ、ルパン三世バビロンの黄金伝説といったメジャー作品に参加し、高い評価を得てはいたんですが、監督という意味ではあまり突出した結果を残せてなかったのです。

しかし、MS小隊は飯田氏が引き継がなければ、あの完成度への到達は無理だったでしょう。

個人的には、MS小隊よりも、SFCソフト【ワンダープロジェクトJ 機械の少年ピーノ】のアニメーションパターンを担当されたというkとおの方が印象に強く残っています。

さすが宮崎駿氏のお弟子さんだけあって、SFCというハードであそこまで生きいきとした主人公の動きを付けたのは素晴らしいと、今でも思っています。

そんな彼が49歳の若さで…。まだまだこれからという御歳でしょうに、残念でなりません。

今敏氏といい、個人的に好きなアニメ監督が2人も若くしてお亡くなりになるなんて…。今年は残念極まりない一年となってしまいました。

cocには何も出来ませんが、謹んで御冥福を祈らせて頂きます。


*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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