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乙女日記 Vol.2182 ったく、もう…

あら、珍しくの連日更新?いよいよ本格的に更新ペース復活?

否。いや…、ここで"否"というのもおかしいけど、まぁそんな前向きな理由での連日更新となったわけでなく、昨日のテキストの続きというか、性懲りも無く増えた新しい溜息について書いておこうという次第です。

さて、昨日のテキストで出てきたAVCRECという障壁について、現状の環境において結論がハッキリでました。

レグザで録画したフルハイビジョン画質のデータをAVCRECという方式でDVD-RWにダビングしたあと、それをPCで見ることは基本的に不可能ということになりました(厳密には可能にする方法はありますが)

ここで、おさらいをしておきますね。

まず、地デジ放送には、コピーワンスやダビング10といったコピーを制限する信号が混ぜられています。コピーワンスは1回のみ。ダビング10というのは9回までコピーをすることが出来ます(元データも10の内の1と見なされる)

これらのコピー制限の信号を総じて【CPRM】といいます。厳密に論理分解すれば、それをCPRMと総称するのは間違いだよという技術的な突込みが飛んできそうですが、一般レベルの日常レベルでの理解の範囲という意味においては、それらの総称がCPRMであると考えても、問題ないでしょう。

なので、コピーワンスやダビング10の信号が含まれている録画データをDVDやBDのディスクにコピーするには、そのブランクディスクがCPRMに対応してるディスクでないとコピーできません。

そして、そのコピーしたディスクを再生するにはCPRMの信号を読み取る事が可能な、つまりCPRMに対応しているドライブでないと読めませんし、CPRMに対応した再生ソフトがインストールされてないと見ることは出来ません。

ちなに、CPRMに対応したフリーの再生ソフトは恐らく無いと思われます。有料の再生ソフト、例えば【POWERDVD】うや【WinDVD】といった有名どころの最新版なら対応しているでしょう。

なので、CPRM対応のディスクとドライブとプレイヤー、そのどれが欠けていては通常の状態では再生できません。

再生するには、最低でもディスクとドライブ側がCPRMに対応してなければなりません(後述しますが、ドライブがダメでもやりようはあります)

で、ドライブで読めさえすれば、あとはフリーのCPRM解除ソフトなどを使って、CPRMの信号を除去した状態のデータをPCのHDDに取り込み、あとはその取り込んだデータを再生することで視聴が可能になります。

CPRMだけのことで、これだけ面倒なんです。

そして、今回の本題はAVCRECです。

そもそもAVCRECというのは何なのか?っという事から軽く書いていきますが、それはパナソニックや東芝のレコーダー(その他にもある)等に搭載されてる記録方式の一つで、本来ハイビジョン画質、つまりフルハイビジョンやHD解像度など色々な言い方をしますが、そういった1920×1080というフルハイビジョン画質の動画はBDにしかコピーできません。

通常のDVDのビデオソフトは720×480という解像度で収録されています。この解像度の違いがDVDとBDの一番の差でしょう。

しかし、AVCRECという規格を用いることで、本来はBD画質とも言えるフルハイビジョン画質(解像度)をDVDに収録してしまうという裏技的な手法だったりするのです。

勿論、厳密なところで、BD画質をそっくりそのままというわけではありません。けど技術的に講釈はcocにも上手く立ち回れそうにもないので、ここでは割愛します。割愛しますが、とにかくDVDにもフルハイビジョン画質がコピーできるというのがAVCRECだと理解してください。

そして、このAVRECには地デジにCPRMという著作権保護を目的とした信号が含まれてるのと同様にAACSと称される信号が含まれています。

つまり、地デジ放送をHD画質で録画した場合、そのデータにはCPRMとAACSという二つの制御信号が混入していることになります。

ですので、そのデータをDVDにコピーした場合、そのディスクを再生するにはCPRMとAACSの両方に対応したドライブが必要となってくるわけです。(プレイヤーも勿論ですが、読めさえすればそれらの信号を解除することは可能ですので、プレイヤー側の対応の有無は必須要項ではありません)

で、ようやく今回の結論ですが、cocさんの使ってるPCの光学ドライブはCPRMに対応はしていますがAACSには対応していません。

なので、せっかくAVCRECでフルハイビジョン画質で録画したとして、それをDVDにコピーしてもPCで見ることは出来ないのです。

唯一、フルハイビジョンの解像度を表示できるモニターがPCで使ってる液晶モニターなのですが、肝心のPCの光学ドライブでそのディスクが読めないとなると、レコーダーで録画したフルハイビジョン画質のデータはその解像度を存分に発揮して再生される機会がゼロということになるわけですw

解決方法は3つ。レコーダーに繋ぐTVをHDTVに買い換える。PC用の光学ドライブをCPRM、AACSに対応したBDドライブに買い換える。現状のPCの光学ドライプのドライバを自力で弄って、強引にAACSを読める風にしてしまう。の3つです。

前2つは出費が伴うことなので、自動的というか強制的に廃案となってしまいますので、残されてる道は3つ目に挙げた【光学ドライプのドライバを自力で弄って、強引にAACSを読める風にしてしまう】しかありません。

しかし、ハッキリいって、cocさんのレベルではちょっとリスク高すぎる…。(CPRM非対応のドライブもこの方法でクリアすることは可能)

ドライバを弄るという事は変な弄り方をしてしまえば、現状の機能さえ失われ、まともに動かなくなるというオチが待っています。

当然のように想定外のリスクが発生する可能性も高いです。

なので、それを"しない"という結論にした場合、レグザで録画した番組はSD画質でしか再生出来ないという着地になってしまいます。

やれやれ…ですねw

CPRMだとかAACSだとか、なんでそんなものに左右されなきゃいけないんでしょうね…。

家庭内視聴に著作権法の圧政が関わってくるなんて、何か明らかに間違ってる気がします。

そうそう、コピーワンスの酷さって凄いらしいですね。

コピーワンスって1回のコピー(厳密にはコピーは許されずムーブのみ何ですが)だけしか出来ないんですが、ディスクにコピーしてる段階でエラーが発生した場合(光学メディアへのオーサリングでは珍しい現象ではない)、普通ならコピーしなおしでしょ。

でもコピーワンスはそれがエラーになろうが、関係無しに1回とみなして、元データも自動的にデリートされるそうですねwww

つまり、コピーワンスコンテンツをコピーする際に、エラーが出たら、手元に一片の欠片も残らないという…。そのデータがまだ見てない番組だったとするなら…w

にも関わらず、HDDレコーダーの説明書にはどのメーカーのにも【HDDへの記録は一時的な物とし、恒久的な保存場所とは考えないでください。大事なデータはなるべく早くDVDやBDディスクにコピーして保管してください】的な文言がしつこいくらいに書かれてるという…w

端末メーカーは早くコピーしろという。で、放送局はコピーに制限をかけまくるwww

あんたら、一体何がしたいのよ?w

で、使い勝手の悪さ、取り回しの悪さというデメリットは全部ユーザーに丸投げw

著作権を守るのも良いことですが、購入者の権利というかね、そういうの蔑ろにしすぎっしょ。

そもそも今回書いてることだって、そんなに得意なことを書いていませんよ?

レコーダーで録画した番組を別の再生機で見たいのですが?ってだけですw

たったそれだけのことに、これだけややこしいことになる。

一体、こんな風にして誰が得してるんですかね?

つーことで、表題の通り「ったく、もう…」っと新たな溜息を溢すことになったわけです。

なんかさ、こんなんなら、アナログ地上波とブラウン管TVとビデオデッキの時代のままでよかったよ^^;

そもそもさ、ブラウン管TV舐めちゃいけません。解像度が低いことが低画質であるということではありませんしね。ブラウン管TVでDVD再生してみてください。かなり綺麗ですよ。

綺麗な画質というのは、微細である必要性はなく、微細であることが汚さを浮き立たせてしまうこともあるわけですし。

ま、そんなわけで、レグザを買って嬉しいのは確かではあるんだけど、その嬉しさを実感するには色々と環境が追いついてないcocさんなのでした。

それでは今回はこれにて。


*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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