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乙女のモンスターハンター探険記 Vol.130


今回は前回のMHテキストで予告したとおり、大剣以外のマイセット装備を披露することにします。

ですが、その前に前回同様、検索などで飛んで来た方のMHビギナーさんに向けての注釈を先に置いておきます。


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【スキル】

防具や装飾品、お守りといった物に添付されてる数値を概算していき、+10に届いて始めてスキルが発動します。防具は最大5パーツ、そしてお守り。それらにデフォルトで付いてるスキル値に装飾品をスロットに嵌め込だり、同様に武器のスロットに装飾品を嵌め込んでスキル数値を調整していきます。

スキルは基本的に+10で発動。効果がより強まるグレードアップが可能なスキルの場合は+15、+20と最大三段階まで発動可能。逆にマイナススキルというのも存在し、それも-10で発動。プラスのスキル同様、グレードアップしてしまうマイナススキルも存在し、それらもプラス同様-15、-20という三段階まで存在するスキルもある。

【スロット】

武器、防具、お守りに備わってる装飾品をはめ込む穴のことを意味します。任意でスロットを空けたりすることは出来ず、各装備品にデフォルトで数が設定されています。

【装飾品】

主に武具屋で製造して入手することになるスキル値が添付されてるアイテムで、石やジェムのようなもの。これをスロットに嵌め込むことでスキル値を増やしたり、減らしたり(マイナススキルを打ち消す場合など)します。尚、添付されてるスキル数値が高ければ高いほど、嵌め込む際に必要なスロットが多くなる傾向にあります。最小要求スロット数は1、最大の物では3が存在します。

【お守り】

主に採掘で入手するアイテムで、防御力は一切ないが、スキル値が添付されているアクセサリーのような存在。基本的に最大2種類のスキルと最大で3スロットを備え、添付されるスキル種類は乱数で決定し、スロット数も乱数で決まる。(スロットが付く場合は添付されてるスキルの数値が減算されるという一定の法則はありますが)

尚、スキル数値にはスキル毎に上限が決まっており、更にプライマリスキル、セカンダリスキルという添付位置によってそのスキル数値の上限も変化します。

つまり、プライマリスキル+10が最大で付く可能性のあるスキルが複数存在したとして、それらが+10のまま二種類添付されることはありません。あくまで例え話ですが、プライマリで+10が可能なスキルでも、セカンダリに付いた場合、最大が+5といったように調整されます。

攻撃力アップ+10のお守りは存在し、防御力+10のお守りも存在したとしても、攻撃力+10、防御力+10がついたお守りは存在せず、攻撃力+10&防御力+5が最大数値となるという意味です。(無論、防御がプライマリに入れば+10になり、攻撃がセカンダリに入れば+5となる)


【切れ味】

MHの武器には切れ味という概念があり、それが高いほど攻撃力が増します。更に一定の切れ味数値を超えると、堅い表皮のモンスターに足して攻撃しても弾かれなくなります。

ただし、切れ味はゲージとしてシステムに組み込まれているので、最大の切れ味時が例え高性能でも、その最高の切れ味を維持できるゲージが短ければ実用的はないといった解釈になります。尚、切れ味は攻撃をヒットさせる毎に消費されていき、砥石というアイテムを使うことで回復することが可能です。
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では、今回の本文を開始するとします。

ちなみに前回、前々回のテキストの大剣その1大剣その2を併せて読んでくださると、cocのスキル選びの傾向が明瞭になるかと思いますです。


それでは、本日1つ目のマイセット装備です。武器種は太刀です。




防御力 [234→366]/空きスロ [0]/武器スロ[0]
頭装備:剣聖のピアス [0]
胴装備:ファルメルSペット [3]
腕装備:エスカドラアムズ [2]
腰装備:レックスUフォールド [3]
足装備:エスカドラスケル [3]
お守り:龍の護石(属性攻撃+5,研ぎ師+7) [0]
装飾品:研磨珠【1】×2、防音珠【3】×3
耐性値:火[-3] 水[-4] 氷[-1] 雷[3] 龍[-8] 計[-13]

【発動スキル】
砥石使用高速化
心眼
属性攻撃強化
高級耳栓
-悪霊の加護



装備品名の後ろに[3]といった具合表記されてるのは空いてるスロット数で、装飾品の行で【3】といった具合に表記されてるのは、その装飾品をはめ込むのに必要なスロット数です。


こちらの装備のコンセプトは太刀の汎用装備です。

狩猟対象の弱点属性に武器の属性を合わせ、その属性ダメージを手数の多さでガンガン放り込んでいくというのが太刀の大前提であるので、担いだ武器の属性値を10%アップしてくれる【属性攻撃強化】を主軸に、手数を稼ぐ上で障害となる弾かれモーションをキャンセルする為に【心眼】。

そして、その手数の多さから生じる激しい切れ味の消費を【砥石使用高速化】で補い。更にその手数を稼ぐ上で邪魔になるモンスターの咆哮を完全に無効にする為に【高級耳栓】をつけています。

ただ、残念な点が1つあります。それは【悪霊の加護】というマイナススキルが発動してしまってるという点です。この【悪霊の加護】というスキルは被ダメージの際、1/4の確率で被ダメージが130%になってしまうという、なんとも恐ろしいスキルです。ただし一応救済措置も仕込んであります。

装備詳細では武器スロットが[0]になっています。ですので、スロットが1つでも空いてる武器を背負えば、その武器のスロットに【神護珠】という加護スキル+2の装飾品を嵌め込むことで【悪霊の加護】は消せます。消せる仕組みは、装備詳細の組み合わせ時点で加護スキルは-10になっており、そこに【神護珠】を付ければ加護スキル+2が加算され、トータルで加護スキルの数値が-8になるからです(スキルは+にしろ-にしろ、10になった時点で発動する)

しかし、どうしようもない部分も少し残ってます。太刀の各属性の最上級武器の中で氷属性の太刀だけがスロット0なのです。(他の火、水、雷、龍の属性太刀は1以上のスロットを有してる)

なので、氷を担ぐ時は【悪霊の加護】をつけたままの出撃となってしまいます。

ですが、太刀にとって属性というのは非常に重要な意味をもっています。大剣やハンマーと違い、太刀は一撃の物理ダメージが低く設定されています。しかし武器に添付される属性値が高めで、更に連続攻撃のモーションが攻撃の軸になっているので、大剣やハンマーに一撃では劣るが、手数でそのビハインドパワーを埋めつつ、属性ダメージで余剰ダメージを稼ぐというのが太刀という武器の性質です。

そういった意味では、汎用性(武器スロ縛りが無いことで武器のチェンジが容易い)と武器の特性を更に高めることに一定の水準で成功してる装備なのではないかと思っています。

ちなみに、武器の切れ味ゲージを一段階上げてくれる【匠】スキルを組み込む案も考慮しましたが、太刀の場合は手数を叩き込むという行動が、得意であると同時に必須行動なんです。その理由は太刀に存在する錬気ゲージという物が存在し、簡単に説明すれば、攻撃を加えていけば錬気ゲージが上昇し、一定の数値分を溜めれば基本攻撃力がアップするのですが、攻撃を与えないと、その錬気ゲージは減っていってしまうのです。

錬気ゲージを溜める為に攻撃を与えていき、いざ錬気ゲージが貯まったという時に、切れ味が消費してしまっていて攻撃が弾かれてしまう状態だと、砥石で研いでからの攻撃となってしまいます。それはちょっと…っとcocは感じたので、いつでも弾かれない状態を維持できる【心眼】の方を組み込んだのです。

尚、武器の性質が近しい、片手剣の装備としても流用も可能だと思います。ただし、片手剣は純粋なアタッカーとしてのポジションに立つと、武器の特性をそれなにり損なってしまうことにもなるので、あくまで"流用"も可能という程度であり、純粋に片手剣向きの装備というわけではありません。

そういった云々を踏まえて、この装備の満足度は100点満点中、65点といった感じですね。

【属性攻撃強化】以外にも、攻撃力に直結するウリとなるスキルが組み込めれば、もっと高い満足度だったんですが、残念ながらこのコンセプトでは【属性攻撃強化】のスキルのみが、ダメージソースに直結する唯一のスキルとなり、火力という意味では少し物足りなさを覚えてしまうというのも正直なところです。

しかし、汎用性という意味では、十分にその役目を果たしてくれるのではないかと考えています。


それでは次の装備です。




防御力 [216→356]/空きスロ [0]/武器スロ[1]
頭装備:剣聖のピアス [0]
胴装備:ルドロスUメイル [3]
腕装備:アカムトサクンペ [3]
腰装備:ユニクロリングベルト [2]
足装備:レックスUグリーヴ [3]
お守り:王の護石(特殊攻撃+6) [1]
装飾品:特攻珠【1】×2、防音珠【3】×2、防音珠【1】、特攻珠【2】×2
耐性値:火[-1] 水[-1] 氷[6] 雷[-7] 龍[-5] 計[-8]

【発動スキル】
心眼
状態異常攻撃+2
高級耳栓



こちらも太刀のマイセット装備です。

この装備のコンセプトは至極明快で、骨縛刀【カゲヌイ】という麻痺属性を有した太刀を運用する為だけに作りました。

MHには麻痺、睡眠、毒という3種類の状態異常属性があり、その中でも麻痺はPTプレイでは非常に有益な効果をもたらしてくれます。

状態異常属性にはモンスター側にも耐性が存在し、実際に状態異常を発生させるには、各モンスターに固有に割り当てられている、状態異常耐性値を削っていくことで麻痺や毒といった効果を発動させることが出来るという仕組みです。

例えばAというモンスターの持つ麻痺耐性が100で、担いでいく武器が麻痺10という数値が付いていた場合、10回以上の麻痺属性効果を攻撃時に発動させなければ、Aというモンスターは麻痺ってくれません。

単純に100÷10=10で10回の攻撃と断定的に表現しないのは、状態異常属性のついた武器で攻撃を加えれば、必ずその属性効果が発生するわけではない(攻撃HIT時ランダムで発生する)という点と、モンスターの状態異常耐性値は時間経過で回復するという点を考慮した上で書いている為です。

更に付け加えると、状態異常耐性値が100のモンスターの、その耐性値を0にして状態異常を発生させた場合、その効果が終了次第、モンスターの状態異常耐性値はリセットされた上に、更に数値が上方修正されます。つまり初期値では100だったモンスターの状態異常耐性値は一度0にされると、次は150になるといった仕組みです。(計算式は仕組みを理解してもらう為の、例えであり、正確な数値ではありません)

ですので、モンスターを状態異常にするには、そして1回のクエで複数回の状態異常を発生させたいのであれば、少しでも状態異常の属性値を上げるべきなのです。

そういった理由から+22.5%、状態異常属性値を上昇してくれる【状態異常攻撃+2】がこの装備の核なのです。

ちなみに+22.50%という効果がどういう意味かといいますと、武器に最初から付いてる状態異常属性値が39だった場合、【状態異常攻撃+2】を付けると47になります。MHでは各種数値の最終値、つまり武器なら各属性のボーナスを加えた際の最終的な合計数値から小数点以下は切り落とされます。合計値を出す前の段階の加算時においては小数点も計上され、それを込みで合計値を出しますが、合計値において発生する小数点は切り捨てです。

なので上述の例において、小数点込みで合計値を表示すると47.775と成りますが、その0.775は切り捨てられているので、モンスターへのダメージは計上されません。

で、こういった細かい解説まで挟み込んだ意図というのは、これらの計算の仕組みを知ってもらうことで、より明確に"状態異常には手数が必要"と感じて欲しかったのです。

しかし、この装備についてるのは【状態異常攻撃+2】以外では【心眼】と【高級耳栓】だけです。(心眼、耳栓についての解説は前回、全々回のテキストを参照ください)

なんとも心許ない感じです。状態異常を発生させる上で重要なのは手数。ならばその手数の多さを支えるスキルというのがもっとあって然るべきです。手数が多くなればその分だけ切れ味が落ちていく速度は速まります。なのに切れ味を回復させる【砥石使用高速化】も切れ味ゲージを1段階アップさせる【匠】も組み込んでいません。

っていうか、組み込めなかったのです。【状態異常攻撃+2】と【高級耳栓】で手一杯になってしまった感じです。【高級耳栓】を【耳栓】にグレードダウンさせれば【砥石使用高速化】は付けられたんですが、やはり麻痺を叩き込むのが目的ですから、常に手数を稼げるように、モンスターの近くに位置取りをする性質上、咆哮・大を無効化できないのは私的に煩わしく思えたので、切れ味維持といった方面は捨てることにしたんです。

つまり、切れ味の維持を諦めるということは、火力としての期待値は捨てるという意味で、切れ味ゲージが落ちても関係なしに、とにかく手数を叩き込んで麻痺の属性値を削るのが仕事の装備です。ですから、切れ味が落ちても弾かれない【心眼】を入れてるわけです。

元々骨縛刀【カゲヌイ】という武器の切れ味は緑ゲージ(切れ味ゲージは高い順で白、青、緑、黄、橙、赤となっています)が最高ですから、元々攻撃力は期待できませんし、ならばPTでの麻痺入れサポートとして、一番有効である、状態異常の属性値を上げるのと、弾かれず、咆哮にも怯まずに手数を稼げるというスキル構成でまとめた次第です。

そういった云々を踏まえて、この装備の満足度は100点満点中、45点といった感じですね。

尚、こちらも片手剣の麻痺入れ装備に流用できなくもないですが、片手剣の場合は盾があるので、それで咆哮を防ぐ事が出来ますので、この装備だと片手剣の特性を少々損なってしまいます。



っとまぁ、そんな訳で今回は太刀向けの装備を2セット書いてみました。しかし最後にこういうことを書くのは順序的にどうかとは思いますが、大事なことなので書いておかなければなりません。

そもそもcocさんは太刀の扱いに関しては熟練と言えるほどの経験がありません。なので、太刀の個性を実戦豊富な歴戦の剣士さんほど理解していないというのもありますので、今回掲載した装備、そしてチョイスしたスキルに関しては大剣の時とは違って、その有用性に関しての煮詰まり具合は甘いです。その点を十分に留意下さいませ。


それでは今回はこれにて。



*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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