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乙女日記 Vol.2199 スマートかな?

スマートフォン【IS11T】に機種変更して、約二週間。機種変更直後に凹むことになったのは、9月17日付けのテキストを読んで頂ければ判るとして、今日はまた別。別のお話です。

かと言って、別に大仰なテーマが有るわけでもなく、斬新な切り口で"何か"を紐解いていくわけでもなく、単純に二週間使ってみての感想みたいな。みたいな…ねw

けれどしかし、感想と言っておきながら、つらつらと何かを述べるほど使いこんでるわけでも無いというねw

まぁ、正直なところ、"ケータイ"としては使いにくいですね。IS11Tがという意味でなく、スマートフォンという代物という意味で。

元より、スマートフォンは携帯電話ではなく、PDAの出来損ないに携帯電話をこれまた出来損ない程度に融合させたような物体ですから、どちらを立てても、中途半端であるという結果に至るのは、どのスマートフォンでも同じだと思います。

しかし、出来損ないのPDAの割りには、WiFi環境下においては、比較的便利に働いてくれてますので、PDA的な部分でも評価は概ね高いです。

フルキーボードというデバイスが付いてるのと付いてないとでは、随分違うもので、IS11Tにおいても、キーボードを使わずに操作することも普通に出来ますが、やはりその不便さに苛立って、すぐにキーボードをスライドさせてしまいます。

特に強い不便さを感じたのは、タッチパネルですね。ご存知の用に、タッチパネルとは画面をタッチすることで直観的な操作をを行える機能ではあるのですが、タッチパネルにも種類があるというのを御存知でしょうか?

知らない方に軽く説明しますと、タッチパネルの種類は現在大きく分けて5種類あります。その内の2つが主に広く一般に流通している機器に搭載されているのですが、その2つを便宜上【感圧式】と【静電式】という風にここでは表現しておきます。

感圧式というのは銀行のATMや駅の券売機に使われてる物で、NintendoDSシリーズのタッチパネルも同様に感圧式です。感圧式の特徴としては、圧力を与えられる物なら、なんでも入力補助器具に使え、小さい画面の場合においての精度が高いです。しかし、この精度が高いというのは、実のところ過敏な反応と繊細な入力に対応出来ないという意味の裏返しだったりします。なので画面サイズが大きくになるつれ、感圧式は圧力の掛かったポイントの位置情報の精度が甘くなってしまうという性質があります。

一方、静電式というのは、画面に触れた物との間に生じる静電気の量を読み取り、そのポイントを特定します。電流の流れを読み取ってタッチされたポイントを特定するわけですから、感圧式のような緩慢さはなく、精度は結構高いです。加えて言うなら過敏です。で、ノートパソコンの静電パットや比較的インチ数の大きいPC用のモニターなどに用いられることが多く、現状のスマートフォンにはこの静電式が採用されています。

で、この静電式のタッチパネルが好きではないのです。っと言うより好きになれないのです。感覚が掴めないというか、癖が見抜けないというか…。とにかく過敏過ぎるんです。ブラウジングしてるときにスクロールさせようと画面に指を近づけた瞬間、その指の真下にリンクがあったりすれば、そのリンクを押したように反応されてしまうことなんて珍しくありません(画面に触れなくても指を近づければ指と画面の間に静電気が発せるする為に起きる現象)

かと思えば、幾ら画面をスライドさせたり、アイコンを押したりしても反応してくれないときがあります。つまり静電気が生じてないという状況だと無反応になるのです。

静電気が生じないというのはどういう状況かと言うと、大げさに言うなら、手が濡れていれば静電気は発生しません。静電気を受けることは出来ても、発して共有することは出来ません。更に静電気とはいえ、電気です、電流です。その電気の流れというのは日常の中でも比較的簡単にそして頻繁に例外的な現象が発生します。

つまり、本人が意図しなくとも、そして知識として有してないだけで、日常の中では放電の機会が多いのです。何をすれば放電になるか、そんなことを全て理解するのは一般人には意味も意義もありませんから、知らなくて普通でしょう。勿論cocもそんな細かいことをいちいち全て知識として蓄える気もありませんので、現象を回避するという意味でなく、現象を理解する、つまりスマフォのタッチ操作が出来ないという状態を理解する上で用いる知識程度で意識下に住まわせてる感じです。

単純な話、スマフォのタッチパネルは過敏なクセに鈍感という、非常にピーキーな性質に感じてしまい、操作することにストレスを覚えます。なのでIS11Tのフルキーボード搭載というスペックは非常に有り難く、WiFi環境下でのブラウジングや各種アプリケーションの操作に関しては非常に快適に操作出来ています。

しかし、これを携帯電話という向きで評価すると、スマフォは不便であると言わざる負えないでしょう。もっと細かく言うなら3G回線下での不便さですね。

中身が出来損ないのPDAで有るがゆえに、端末の通信コントロールの制御が細かく設定出来ません。それこそWiFiを切るとか、3G回線を切るとか、そういう根っこの部分くらいで制御するしか出来ないです。

で、契約キャリアと、選択した料金形態にも寄りますが、毎月のケータイ代に5000円以上出す気が無いというcocみたいな人って、段階制のパケット割引に入ってる率が高いと思うんです。月額5000~6000円の完全定額に入ってしまえば、パケット通信の量など気にしなくても良いので、精神衛生上はそちらがオススメではあるですが、そういった完全定額に入ってしまえば、基本料金や諸々を加えて、月額7000円越えは確実です。

PDAの出来損ない、ケータイもどきな端末に月額7000円越えというのは、それらを受け入れてる方には申し訳ありませんが、coc的には有り得ない選択肢です。別に否定も非難も皮肉もありません。ただ単にcocの場合は"ソレ"が"否"であるというだけ。それだけの話です。

ですから、cocは段階制のパケット定額に入っているのですが、基本的にブラウザはフルブラウザで起動するのがスマフォのデフォルトですので、3G回線下でまかり間違ってブラウザを起動させようものなら、段階制のパケット定額的には痛恨の一撃を食らうに等しい大打撃を受けます。

最近のPCサイトは容量が大きいですから、1つのサイトを開いただけで、段階制パケット定額の最初の1段階目の上限を超えてしまう場合があります。笑える…と言いたくなような話ですが、現実的には笑え無い話です。

更に、先ほども書いたように通信のコントロールが細かく設定出来ないことで生じる不都合がアプリケーションの自動通信です。他の機種ではどのような表記で機能が名称付けされてるのかわかりませんが、IS11Tでは【バックグランドデータ】と【GPS機能】の2つが表面上の自動通信機能の制御設定になっています。

バックグラウンドデータは自動でアプリケーションがアップデートしたり、必要なデータの同期を自動で行ったりします。

GPS機能も、その機能を用いて活用するアプリケーションへ位置情報の更新データを適時送信し、同期を取るための機能です。

この二つの機能をOFFにしておけば、表面上は自動通信は行われないということになりますが、現実は違います。自動通信は行われます。例えば無料アプリケーションには大抵広告が表示されるようになっていうるのですが、その広告の配信データの更新などが、上記2つの機能をOFFにしていても裏でコッソリ行われてたりします。

ですので、通信をコントロールし、パケットの送受信量を管理するならば、3G回線を切るしかありません。

しかし、そうなるとケータイとしては不便です。キャリアメール(@docomoや@ezweb等)を送受信する際に3Gを一旦をオンにしないとメールが使えません。幸い、受信に関しては3G回線をOFFにしていたとしても【受信に失敗した】という旨の通知が入ってくるので、そこから手動で受信作業を行えば対応できますが、ちょっとした調べ物などをするのに簡単にブラウザを開くことが出来ません。

まぁ、アプリで、スマフォからでもケータイサイト、つまりimodeやezwebで接続した場合に表示される容量の少ないページにアクセスすることも可能なんですが、やはりインストールしてるアプリによっては、3G回線がオンになった途端、これこそ好機!と言わんばかりな勢いで何かしらの通信をしてくれたりする場合があります。なので、段階制パケット割引の人は外出先で迂闊に3G回線をオンに出来ないという…、ケータイしての意味を半分も満たせてないような使い方しか出来なくなる恐れが多分にあるというのが現実です。

しかし、出来損ないとはいえ、仮にもPDAの端くれですから、ユーザーの使い勝手を考慮したデータの出し入れが容易であるために、その不便をクリアすることは可能です。

オフライン環境下、そして外出環境下で必要になる情報、データ、アプリケーションは事前にスマフォに放り込んでおけば良いのです。wikiに繋ぎたくないなら、オフラインで使える辞書ツール。電車やバスなどの交通機関のダイヤ情報は事前にPCで調べて、自分に必要な沿線のデータをスマフォに転送しておく等、いくらでも対処の手段は残っています。ですが、そういった対処を駆使しないと段階制パケット割引の人は不便が生じてしまうという点において、やはり総じて不便なんだなっという結論に至ります。

ですが、場合がWiFi環境下に変われば、ガラっとその便利さが突出してきます。PCを起動しなくとも事が足りる、用を足せるというのは非常に便利です。WEB然り、MSNメッセンジャー然り、IRCチャット然り、こんな小さな端末でここまで出来るのかと感心させられます。

だけれど、やはり"ケータイ"が持つ気軽さと制限こそ有るもののそれなりのネットワークの利便性を考えると、スマートフォンは一概に優れてるとは言い難いですね。

PCを所有し、そのPCを便利な端末として有る程度使いこなせてる方には、スマートフォンの方が向いてるでしょうね。

PCを所有していない場合や、PCをそれこそWEB観覧やメール、ゲームくらいにしか使わない人には、普通というか従来のガラケーの方が向いてると思います。特にandroidは端末の環境を自分で作りこんでいかないと便利なツールになってくれません。アプリ選びも重要だし、危険なアプリ、相性の悪いアプリなどの考慮も自分でやっていかないといけません。その点、iPhoneはカスタマイズ制が乏しく、通常の使い方では自分で環境を作っていくことはできませんから、PC関係に疎い人でも使いやすい端末ではあると思います。

あと、重要なのが、何度も繰り返し書いてますが、スマートフォンは携帯電話では無いという点をキチンと理解することですね。ネットでそれぞれの機種のユーザーが使い心地などについて書き込んでたりするのですが、そういった書き込みの中で散見する"フリーズ"や"ブラックアウト"、"誤動作"、"強制再起動"といった不具合報告の殆どがユーザーのヒューマンエラーによって発生してるケースが殆どです。

書き込みを読んでると、そりゃ固まるだろう。それで安定動作したら奇跡だ。といったような使い方をしてるというオチばかりです。

携帯電話という意識で使ってるんです。でも実際はPDAの出来損ないです。つまりPCの特定の機能を抜き出して作られるPDAの出来損ないなわけですから、言い方を変えればPCの出来損ないの出来損ないです。ですので、使い方もそれを意識した上でのリスクコントロールを意識してやらないと、すぐにハングアップします。

CPUに負荷を与えない使い方というのを意識出来るか出来ないかで、端末の安定度には雲泥の差が生じます。ですが一般層の人らはPCに疎い人が大半です。で、その一般層にスマフォを普及させようとキャリアは躍起です。で、その結果がWEBに散見するスマフォ不具合の書き殴りです。

なので、もしかしたらそういった書き込みを良く目にするから、スマフォは不安定な端末だ。不具合ばかり出るみたいだっと誤解されてる方もいるかもしれません。でも実際はそんなことありません。勿論完璧な端末など有りませんから、何かしらのシステムエラーが生じることはありますが、基本的にPDAの出来損ないであるという等身評価で使ってやれば大丈夫です。

ちなみに自称PC上級者&スマフォという組み合わせも危うかったりします。PC寄りな端末であると理解しつつもPC精度で仕事をさせようとして無理をさせてしまいがちのようです。ガラケー層の人らにはPDAの出来損ない。PC熟練者には玩具PDAという意識で向き合うのが正解のようです。

つまり、どっち側から見ても中途半端であるということですね。まぁ、それが現在のスマートフォンの真理だとcocは思いますです。

そして、結局のところ、ガラケーからスマフォに変えるにあたって一番重要なのは、スマフォに何をさせたいかという目的の特定でしょうね。まずはそこをハッキリさせること。で、その目的にあった機種を選べば、例え携帯電話として不便になろうが、自分が求める目的を満たしてくれるわけですから、概ね満足に至れるのではないかと思います。

なんとなく…で、andoroidは一番後悔するパターンだと思いますよ。えぇ、実際そうう人多いですし。

ちなみに、cocさんは目的が定まってましたし、それに合う機種を選んだつもりですので、前述したケータイとしての不便さは勿論ありますが、概ね満足してますです。

さて、更新を怠ってた分も考慮した分量で今回は書いてみましたが、それはそれで色々と疲れるものですね。

では程よく疲れたところで、今回はこれにて終わっておくことにしまする。でれはまた次回です。

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