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乙女の"にゃにゃめにゃにゃじゅうにゃにゃどのにゃらびでにゃくにゃくいにゃにゃくにゃにゃはんにゃにゃだいにゃんにゃくにゃらべてにゃがにゃがめ!" 壱之巻

先月末に発売された【化物語】シリーズの新刊【鬼物語】を読みました。

シリーズも11作目となると、作者のやりたい放題の度合いが凄まじいことになってて、メタ発言連発の冒頭に呆気に取られもしましたが、全体的な内容で評価するなら10点満点中、7点を付けても良いかなって感じで、結構面白かったです。

で、次回作の【恋物語(12月発売予定)】が現時点では物語シリーズの最終巻ということになってるんですが、果たして本当に追われるんでしょうか?w

意図的に残されてる伏線の回収だけでも相当なページ数を要すると思うんですよね。

更に、【扇ちゃん】というキャラクターの詳細がまだ全然明かされてないという部分もありますし、で、その扇ちゃんという素材を1冊の中だけで終わらせるのは勿体ないんじゃないかなって思うんですよね。

そして、気になるのは【恋物語】で描かれる物語の時期です。

10作目の【囮物語】の関係から11月~3月の間はどうしても書かなきゃいけないし、けど7作目の【猫物語(白)で発生した事件の詳細についても書かなきゃいけないわけで。(当初の予定では鬼物語で猫物語(白)に発生したエピソードの詳細が描かれるはずだった)

つまり、高校生異能バトルの大きなエピソードがまだ未完のまま2つ残っている上に、主人公の阿良々暦と戦場ヶ原ひたぎとのラブロマンスも書かなきゃいけないというノルマが自作に課せられてるので、ページ数的に相当厚くするしか…

ってかさ、作者は事あるごとに化物語は【偽物語】で終わったはずの物語で…っと、書かされてる事を強調してるけど、それすらも西尾維新ですから、額面通り受け取れないなぁってね。

それに12月に傷物語が劇場で公開。1月にTVアニメとして偽物語がスタートするわけですから、出版社としても原作の継続は規定路線なんじゃないかなって思ったりするんですよね。

話題になることは目に見えてるから、その時期に、既に原作は最終巻を迎え、新刊は出ませんってのは出版社的にも勿体ないでしょ。

売れることが見込まれる時期に出さないというのは、やっぱ無いんじゃないかなって。

そういう意味では、12月の恋物語のあとに、あと3冊くらいは書いてくれるんじゃないかなっと期待してたりはするんです。

ってかさ、西尾維新ってほんとひねくれてるなぁって思うんですよ。

発刊順序で物語の時系列がバラバラ過ぎるw

西尾維新曰く、物語シリーズセカンドシーズンとされる猫物語(白)以降が特に時系列めちゃくちゃw

サラっと物語シリーズの概要を書いてみますね。並びは発刊順です。【 】内が物語の時期

▼ファーストシーズン
化物語(上)【5月上旬~5月下旬】
化物語(下)【6月上旬~6月中旬】
傷物語【3月下旬~4月上旬】
偽物語(上)【7月下旬】
偽物語(下)【8月中旬】
猫物語(黒)【4月下旬~5月上旬】

▼セカンドシーズン
猫物語(白)【8月下旬】
傾物語【8月下旬】
花物語【翌年4月上旬~下旬】
囮物語【9月上旬~11月上旬】
鬼物語【8月下旬】
恋物語【未定】

ファーストシーズンの傷物語だけが、発刊順と物語の時系列が逆転してますが、これは傷物語の前日短として傷物語が発表されたのがその理由で、そこだけを取り除けば、発刊順と物語の時系列の順序は同じです。

尚、猫物語(黒)になった途端、一気に時間が遡ってますが、これは化物語の中に収録されている"つばさキャット"編のエピソードの発端であるゴールデンウィークの物語を一冊に抽出した形を取った為に、大きく時間を遡っているのです。

で、セカンドシーズンになると、一気に時系列がゴチャついてきます。

8月下旬を舞台とした物語も既に3編出ています。しかし、これらは縦軸で繋がってるわけでなく、横軸で関連しています。

簡単に区別をするとすれば、同級生ヒロイン組(羽川、戦場ヶ原)が軸の物語と、主人公と忍の吸血鬼バディに八九寺真宵を加えた、幼女と変態主人公の条例違反にスレスレチームの軸の物語が同時期に別々に発生し、それが一部リンクし合ってたりするんです。

そんなゴチャゴチャしたエピソードの最中に翌年の4月を舞台とした花物語なんかが発刊されて、読者を混乱に陥れるんですから、西尾維新のひねくれ具合はなかなかのものですw

更にセカンドシーズンの傾物語冒頭から登場する謎の人物【扇】。この人物が非常に謎めいていて、その多くが語られてない。

更に、更にでいうと、囮物語は秋を舞台にしてるんですが、それはそれはトンデモない展開になってるんですよ。しかも、堂々と未完で終わるw

まぁ、こういった未回収な伏線やら、新キャラの謎解きなんかを綺麗さっぱりやってくれるなら、恋物語で終わるというのも別に良いのですが、果たして…そんなうまく原稿が進むかどうかw

ってか、そんな怒涛のように物語が物語然としてトントン拍子に進んでいくなんて、そんなの化物語シリーズっぽくなくていやだw

無駄で意味の無い(実は後に意味が通じてたりするんだけど)会話に50ページ使ったりするところが、このシリーズの良いところなんだし、やたらめったらエピソードを詰め込んで無理やり終わらせるようなことはしてほしくないかなっとも思ったりするわけです。

ってか、まだまだ書けるっしょ。火憐ちゃんと月火ちゃんでもう一冊。真宵ちゃんだってまだいけるはず!「わたしはまだあと二回、変身を残してますよ?」とか言いそうだし、それでもう一冊。

そして扇で一冊に最後の最後で暦で一冊いけるはず。

だって、暦はひたぎとの物語を締めくくったとしても、自分自身の問題はずっと棚上げのままなんだし、そこらへんをガツンと書いて終わりにしてほしいなぁってね。だって一応主人公だし。変態だけどw

そして、個人的にはアニメも…偽物語で終わりにしてほしくないです…。

まぁ、原作のセカンドシーズンに手を出してしまうと収拾が付かなくなるというは分ってますが、セカンドシーズンでの忍ちゃんが面白すぎるんで、そこをぜひアニメで…。

特に傾き物語を是非に…。

…到着後の石階段でのやりとりとか…是非映像化してほしい。

っとまぁ、色々書いてみましたが、検索で飛んでこられた方の中で原作を読んで無い方への配慮、そして、これから読んでみようかなって思ったりするかもしれない方への配慮なんかを考えてネタバレを配慮して書いてきたんですが、非常に疲れました。

でも、映画にアニメ2期、そして現在においての最終巻と予定されてる恋物語と、年末に化物語シリーズの話題がどっと増えることになるので、一応、独立カテゴリとして今後も色々書いていくことにしました。

各巻の詳細な解説…などという不埒なことはしませんけど、ネタバレを防げる形で何か書いていけないかと現在模索中です。

つーことで、見切り発車この上ない新規カテゴリの初回なのでした。それではまた次回です。

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