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乙女の"にゃにゃめにゃにゃじゅうにゃにゃどのにゃらびでにゃくにゃくいにゃにゃくにゃにゃはんにゃにゃだいにゃんにゃくにゃらべてにゃがにゃがめ!"弐之巻





わざわざカテゴリー分けしたのに、二年も放置してた【化物語シリーズ】についてのテキストを今更ながら再開してしまう理由は、当然の事ながら、10月23日に発売されたシリーズの新刊【終物語】を読んだ勢いが手伝ってるのは言うまでも有りませんが、だからといって二年振りの再開は唐突すぎますし、いきなり新刊の話しを勢い任せで書き殴るのもどうかと思いますし…。



さてどうしましょう?っと、ここまで書き進めてから、困ってしまったcocさんですw



とりあえず、アニメ版の方の話から、肩慣らし風に始めていくとしますかね。



そんなわけで、現在放送中の【物語シリーズ。2ndシーズン】ですが、どうですか?



無論、この「どうですか?」は"面白いですか?"とか"楽しめてますか?"といった意味合で、別に上から目線で皮肉ろうという宣戦布告めいたい意図はありませんです。



純粋にそれが知りたいというのが本音なんですよね。



結論から言うと、私は楽しめてないし、面白いとも思えてないんですよね。



これについて、原作を台無しにしてるからっという、聞き飽きたアンチテーゼの謳い文句を披露するつもりは余りないんですが、広い意味では結局そういうことなのかなぁって思ったりもするので、あまり言及することに積極性はないのですが、自分で口火を切ってしまってる以上、書いてしまうのがこの際は健全かなっと思ったりもするので、書いちゃうことにします。



まず、大前提として【化物語】、ここでいうソレは1stシーズンのアニメ版及び、原作の【化物語】の上下巻についてですが、これについては大成功だったと思っています。



アニメ化しにくい、アニメ化しても面白くなりそうにない会話劇という体裁だった、化物語を原作の面白さを存分に再現する形でアニメ化し、キチンとまとめ上げたという点については、今でも評価は揺るぎません。



ただ、これについては原作の面白さの核でもある"雑談"パートが、原作の上下巻に収録されてる"ひたぎクラブ"、"まよいマイマイ"、"するがモンキー"、"なでこスネイク"、"つばさキャット"の5章短編構成の都合上、1章1ヒロイン制で展開していく中で、雑談が丁度良い分量で、ヒロインの立ち位置設定、シナリオの伏線、純粋な雑談といった感じで織り込まれており、アニメ化する上で都合が良かったと思うんですよ。



原作者曰く"アニメ化出来ない物を書く"という執筆動機も、振り返ればそれそのものが怪しいとさえ思えるほど、化物語に関しては小気味よくまとめられています。



ただ、確かに内容は場面転換が極小で登場人物も主人公と各章のメインヒロイン(別章のヒロインの登場もありますが)のみで、内容も会話主体という内容ですから、アニメ化というか、絵に起こして、更にその絵を動かしてまで披露するものか?っというスタンスでの、"アニメ化しにくい"内容ではあったことは事実ですが、当時は"日常系"の何でもない会話劇風味な作品のアニメ化が一種のブームみたいな時代でしたし、そういった時代の流れと勢いというものが上手い具合に噛み合った結果がアニメの1stシリーズの成功に繋がったのでしょう。



実際、会話劇がアニメに向かないか?という根本に思考をむければ、そんなことはないってのが日本人の大半はその答えを知ってます。寧ろ、会話劇のアニメ化は定番ですからね。だって、サザエさんがその最たる例ですし。



ただ、会話劇のアニメ化にも程があるわけで、その"程"さ加減が化物語はギリギリアウトだったんですけど、時代の勢いの後押しがそのギリギリアウトの部分を力技でセーフの領域に押し込んで成功したってのが、アニメの1stシリーズの私的総括です。



しかし、アニメ版のピークはその1stシリーズで。後に続いた【偽物語】から【2ndシーズン】に至る現在は酷い有様です^^;



【偽物語】に関しては、アニメ化が決定した当初から、酷いことになることは原作を読んでる方なら予見していたと思います。何せ原作の内容の8割が雑談で、シナリオという意味の物語性はちょっとしかありませんでした。



当然、その8割の雑談全てをアニメ化するわけにもいきませんから、随分とカットされるのは当然です。しかし雑談部分をカットしてしまうと、偽物語は…全然面白くもなんともないわけで^^;



結果、予想通り"なにこれ?"的な内容になってしまいましたw



で、現在放送中の【物語シリーズ。2ndシーズン】ですが、これについては、若干期待する部分はあったのです。



原作のセカンドシーズンとされる【猫物語(白)】【傾物語】【花物語】【囮物語】【鬼物語】【恋物語】を一気にアニメ化するっていうのですから、その物量にも単純に期待感は煽られましたし、【猫物語(白)】【傾物語】【鬼物語】といったアニメ向きというか、アニメ化しやすい部分が一挙製作ですから、ファンとして偽物語の汚名返上を期待してしまったのです。



しかし、原作6巻分を2クールで一気にやるというのは無茶でしたね。現在放送済みの部分は【猫物語(白)】【傾物語】【囮物語】なんですが、2クールの尺の都合なのかどうかわかりませんが、あまりにも原作をはしょり過ぎと言うか、まるでダイジェスト版のような作り方で、原作を読んだ人も、原作を読んでない人も呆気に取られて置いてけぼり…みたいな感じなのではないでしょうか?



個人的趣向に大いに偏りますが、【傾物語】編は酷すぎました。



【傾物語】って、すんごくアニメ化しやすいというかアニメ化によって輝きを増すと思うんです。



タイムトラベルという素材に加え、偽物語から主人公と和解し、奇妙な関係を築きつつあった忍野忍との嬉々的な間柄のやり取りの可笑しさとか。つまりシナリオ面でもキャラクター面でもかなり広げられる素材がてんこ盛りなんです。



なのに、あそこまでダイジェスト版チックに描かれてあっさり終わられてしまうと…唖然とするしかありませんでした。



しかも、今尚も続いてる原作のシリーズ展開の中で【傾物語】は結構重要な位置にあたるんです。まだ未完的な伏線も多々あって、それらが【傾物語】を始点として展開してるくさいのです。



そういう重要なエピソードを随分とダイジェスト化しちゃった割に、総集編が既に3本も放送されてると言う…。



たしかにに、未回収伏線の多い作品ですから、総集編も必要でしょうけど、現在放送回数が16回で、その内3回が総集編ですから、先に書いたダイジェスト化の不満も手伝って、総集編そのものを恨めしく思ってしまいます^^;



そして、【傾物語】に次ぐ重要エピソード【鬼物語】が17回目の放送から始まるのですが、やっぱこれもダイジェスト化されてしまうんでしょうねぇ。





さて、今回はアニメ版についての不満を漏らすに終始しましたが、次回からは、原作の方に関してあれこれ書いて行こうと思います。



そもそも、新刊読んだ勢いで書き始めたんですから、主題はそっちですしね。



つーことで、ファイナルシーズンと銘打っておきながら、全然終わりそうにない原作については次回以降で^^

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