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乙女の"にゃにゃめにゃにゃじゅうにゃにゃどのにゃらびでにゃくにゃくいにゃにゃくにゃにゃはんにゃにゃだいにゃんにゃくにゃらべてにゃがにゃがめ!"参之巻





さて、今回は前回の同カテゴリの予告どおり、化物語シリーズの原作(世間では<物語>シリーズと呼称されてるそうだけど)について、最新刊【終物語・上巻】を読み終えたばかりの、その読後感が漂う内に書き殴ってみるという趣旨で書き進めるテストです。



現在、化物語シリーズはファイナルシーズンと銘打ち、【憑物語】【暦物語】【終物語(上・下)】【続・終物語】の計五巻を刊行中で、先日【終物語・上巻】が発刊されましたので、残りは【終物語・下巻】と【続・終物語】の2冊で当初の予定ならシリーズが完結する予定になっています。



ただ、もしかしたら【終物語・中巻】とか【続・終物語(上・下)】といった感じで増えるかもしれません。現にファイナルシーズン刊行の発表時には【暦物語】という巻は存在せず、急遽書かれて発刊されたりもしてます(急遽のわりには分厚かったw)



ところで、原作についてあれこれ書く前に、各シリーズがどういう順序で発刊されているかおさらいしておきましょう。リストは発刊順で【 】内は作品内での時系列です。



▼ファーストシーズン

化物語(上)【5月上旬~5月下旬】

化物語(下)【6月上旬~6月中旬】

傷物語【3月下旬~4月上旬】

偽物語(上)【7月下旬】

偽物語(下)【8月中旬】

猫物語(黒)【4月下旬~5月上旬】



▼セカンドシーズン

猫物語(白)【8月下旬】

傾物語【8月下旬】

花物語【翌年4月上旬~下旬】

囮物語【9月上旬~11月上旬】

鬼物語【8月下旬】

恋物語【翌年1月上旬~2月上旬】



▼ファイナルシーズン

憑物語【翌年2月中旬】

暦物語【*】

終物語(上)【10下旬】

終物語(下)【未定】

続・終物語【未定】



全ての時系列の基準は主人公の高校三年生時を軸に展開。*暦物語のみ4月から翌年3月までの期間を一カ月毎に区切った主人公視点の12編の短編集。



今回発刊されたのが【終物語(上)】で、時系列的に10月下旬なのですが、読み始めてすぐに、また例の事件はスルーかよって呆れてしまいました。



例の事件とは、このカテゴリの一回目でも少し触れましたが、セカンドシーズンに発刊されてる巻の時系列を見てもらうと、8月下旬にエピソードが集中してるでしょ。これって時系列が近いけど、単純に話が繋がってるわけじゃなく、4つの物語の内、3つが並行しておきてるんです。



傾物語【8月下旬】で、主人公の阿良々木暦と元キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードこと忍野忍のコンビで展開する物語とほぼ同時に猫物語(白)【8月下旬】において、羽川翼と戦場ヶ原ひたぎの高3ヒロインコンビの物語が発生し、その最中に傾物語のエピソードを終えた阿良々木暦と忍野忍は八九寺真宵と斧乃木余接を加えた主人公+童女トリオで鬼物語【8月下旬】を展開していくのですが、その3つの物語の中に、断片的にしか描かれてない物語が1つありまして、時系列でいうと、猫物語(白)【8月下旬】の終わり頃で鬼物語【8月下旬】以降の物語なんです。



書いてても非常に話が込み合っていて、整理して書くのが困難なほど、その八月下旬にはいろいろ起こってるんですが、その物語的な補完が随分と放置されてるんです。



で、新刊が出るたびに、今度こそそこを!っと期待はするのですが、尽く裏切られると言うw



まぁ、何も全ての伏線及び、設定を物語として描く必要は無いとは思うんです。例えば傷物語ですが、これは化物語の前日譚で、発刊順でいうと、初作にあたる【化物語(上・下)】の次に発刊されたもので、【化物語(上・下)】の中で"そういうことがあったんだよ"的に示唆されていた、春休みのでの出来事、阿良々木暦がキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと出会い、暦は吸血鬼特性を少し残したままの中途半端な人間に、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードは吸血鬼の搾りかすのような存在になった物語を書いたのが傷物語です。



シリーズの中でも傑出した名作だと思われる傷物語ですが、別にこれは書かないなら書かないで良かった物語でもあると思うんです。



そういうことがあったんだよ的な枕設定のみとして存在させておくだけでも十分ですからね。けど、上述した八月下旬の補完は、その後のシリーズにかなり関係するというか、シリーズの中核的な位置付けの時系列での出来事ですから、書かないと随分と消化不良感が増すと思うんです。



なのに、新刊出す度にそれらの伏線を回収するよりも、新たな謎を作っては置きっ放しにして終わってしまうという西尾維新に、そろそろ自重しろっと言いたい気分ですw



そして、現在の予定では残り二冊。どう考えても未回収の伏線を全部処理するには足りないと思うんですよねぇ。



まぁ、ファイナルシーズンと銘打った後に、シリーズを続けちゃいけないなんてルールはありませんから、それこそ新シリーズ突入といった感じで続けて貰っても別に構わないんですけど、本音を言えばそろそろ完結してほしいかなっと^^;



だって、未発刊の2冊を加えて数えれば、全17巻ですもん。



【終物語(上)】のあとがきで作者自らが書いてましたが、おいそれと人に勧められる巻数じゃなくなってきてます。ってか、伏線多いから読み返すことも多いこのシリーズ、そろそろ読み返すのしんどくなってきてますw



もうすこし伏線の張り方とその回収のテンポを小気味よくしてもらって、2~3冊で主要エピソードとサブエピソードが完結し、で、新たるエピソードへっという感じにしてもらえば、いくら続いてもいいんですけど、2009年6月に発刊された偽物語(下)から伏線張りっ放し、新刊出るたびに伏線増えて、回収は稀みたいな流れがずっと続いてる上に、唐突に時系列がぶっ飛んだりもしてるので、読む側は頭の整理が大変ですw



とか言いつつも、大学生編とかも読んでみたいなっと(花物語で大学生になった暦が登場してますが)思ってみたり…w



結局、言いたいことを集約すれば、伏線張り過ぎ!自重しる!ってなだけなんですw



エラソーにあれこれ言っておいて、結局ソレかって感じですが、えぇ、ソレなんです。所詮はねw





そんなわけで、フラストレーションを吐き出し終え、そろそろ今回の締めに入ろうかと思います。



終物語(上)。楽しく読ませて頂きました。"もう一度100%趣味で書きました"というコピーどおり、既存シリーズでは今までやってなかったミステリー小説然とした書き込みに、相変わらず自由に楽しんでるなぁってニヨニヨしながら読み耽りました。



例の如く既存の伏線は何一つ回収せずに、新たな伏線を置き逃げしていただき、有難うございますw



まんまと次巻をソワソワしながら待つ日々の再開です。



次巻は早くて年末、妥当な線で1月下旬くらいかな?



その次巻が終物語(下)ではなく、終物語(中)であることを願いつつ、今回は終わりとしますです。



それではまた^o^/


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