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乙女日記 Vol.2242 伝えてどうするの?どうしたいの?で、どうなると考えてるの?



佐世保の女子高生殺害事件の報道などが嫌でも耳や目に入ってくる今日この頃ですが、こういった大きな事件が起こる度に思うのですが、ソレを伝える必要は果たしてあるんでしょうか?



今回の佐世保の事件に関しては、容疑者が現時点で供述してる犯行の動機等の断片的な情報がすべて事実であり、供述に虚偽や脚色が無いと仮定すれば、完全な猟奇犯罪であり、いわゆるモンスターなわけです。



何故そうなったかという点は犯罪研究など専門家にとっては重要なデータとなるかもしれませんが、常人とは別の世界に生きてるモンスターの事を一般人に伝えても意味がないように思えるんです。



例えば、稀にカニバリズムの事件など起きますが、それこそこういう事件の典型で、カニバリズムの趣向を持ってしまった人の衝動を一般人に伝えたところで何の意味もないでしょ。



無論、被害者がいるという大前提を端に置くつもりはありませんけど、カニバリズム趣向に陥ってしまったこと事態が不幸であり、その不幸の中で生じた葛藤や衝動など、一般人どころか、研究者にも理解はされないし、そんなデータは犯罪抑止にも何も役に立たないんじゃないかな。



それこそ、別の生き物の生体調査のようなものですし。



けど、その犯行を行った人物は広義的に人間として認識され、人間がこういう事件を起こしましたよ。犯行の詳細はこうで、動機はこうでといった情報をタレ流すのは、新たなモンスターになる可能性のある個体を刺激するだけなんじゃないかと思うんです。



だからといって、どういった犯罪までは詳細な報道が有益で、どこから意味ないのかという線引きは難しいです。



端的に言えば、犯罪報道が模倣犯を生み出すキッカケになってるんじゃないかという危惧です。



まぁ、模倣犯というのは原則バカで。ここでのバカというのは辛辣な意味のバカであり、犯罪という行為ですら自己創造性が無く、犯罪を起こす、起こさないの選択肢を間違える段階でバカで、更にその犯罪の内容についても他人の犯行を真似るだけで、自分の知性が介入しないというのはバカの多重湊ですから、普通にゴミです。



ですが、猟奇的な犯罪を犯す人物の傾向は比較的知能の高い者が行うという事実からして、報道が猟奇犯罪の模倣に繋がるか?という点では難しい観点なのですが、やはり潜在的な同族への刺激になることは避けられないんじゃないかと思うのです。



佐世保の事件なら、どの部位を切断したとか、腹部を裂いていたとかそういう情報が大手を振って報道として世間に流布されてるけど、それこそ世に悪影響を出すんじゃないかって思うわけです。そんなことを知らされても、うちらは何の教訓にも自戒にも繋がりませんし。



ましてや創造物ではなく、現実の世界で起きたことですから、いろいろと槍玉に挙げられるサブカルなんかよりも悪質で深刻な影響を出してるんじゃない?などと思った次第なのです。


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