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乙女日記 Vol.2244 阻止してほしい…



昨日のテキストで危惧していた【エボラ出血熱】感染の疑いがあった香港人の女性ですが、どうやら陰性だった模様です。



ひとまず、世界流通の要である香港への感染拡大というのは避けられて、ホッとしました。



しかし、これで全て解決ってわけじゃなく、西アフリカの封じ込め作戦が上手く行かなければ、流通の河を辿って世界中に飛散してもおかしくない状態は続きますから安心できません。



昨日書いたように、今流行してる【エボラ出血熱】は変異タイプで潜伏期間が一週間程度という厄介な特性をもっているのがネックなんです。



世間一般で知られてる【エボラ出血熱】のスタンダード型なら、潜伏期間は数時間~1日程度で、発病後は致死率が高いものですから、強烈なウイルスではあるんだけど、強すぎることで局地的且つ短期間で流行は終息していくんです。



だから、アフリカ大陸の風土病という捉え方が出来てたんですが、今回流行してる変異型は毒性を弱くして、感染後、発病までの間に一週間程度の猶予ができちゃってることで、感染者がそうだと気付かずに動き回れてしまうことで、今尚も感染拡大が押さえ込めない最大の要因になってます。



空気感染はしませんが、接触飛沫感染ですので、皮膚が触れ合っただけで感染してしまう可能性があります。ってか感染力は抜群に強いので、感染者の皮膚に触れたらほぼアウトです。微量の汗、皮脂などに接触しただけで感染します。



そういう状態の感染者が、保菌状態で一週間程度元気に動き回れちゃうから、今回の4ヶ国に跨がる感染拡大になってしまってるわけです。



ただ、恐ろしい言い回しと承知した上で書くんですが、今までエボラウイルスがアフリカ大陸を出たことはないんですよ(各国の研究機関に移送されたサンプルウイルスは除く)



今回の変異はウイルス自体が生息域の拡大を狙ったものなら、つまり…アフリカの都市部など、エボラウイルスにとって住み心地が悪くなってきたことで、新たな生息地を求める意味合いの変異だったとしたら、今後は更に潜伏期間を長くする変異種の登場という
流れが続いていく可能性が高いのではないでしょうか…。



そして、アフリカ大陸の外にエボラウイルスが進出した場合、正直なにがどうなるのか予測不能だと思うのです。



無論、ウイルス自体の研究は各国の研究機関で調べてますから、特性云々は広く伝わってますけど(残念ながら治療薬の開発には成功してません)、風土病が別の土地に根を降ろした場合の事態予測ってやっぱ難しいと思うんですよ。



新たな生息地を確保したことで、予測不可能な変異を繰り返す恐れもあるでしょうし。



そういった意味でも、アフリカ大陸から出さないということがもの凄く重要で、今回の変異種の試みで早々にその牙城が崩されるか、それとも人間側の制御力がまだまだ勝るかの瀬戸際ってのが実際の所って感じじゃないでしょうか。



WHOは今回の西アフリカでの大流行に関して、今のところ【制御可能】という段階であると発表してます。その言葉どおり上手く行ってくれたら良いんですけどね



【緊急事態】宣言に切り替わらないことを切に願ってます。


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