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乙女から見る21世紀のコンシュマー産業の行方 Vol.92 腐ったミカン化だけは勘弁してほしい。



日本では9月4日に発売される予定のXboxoneですが、正直なところ発売しない方が…良いような気がします。



先行した任天堂のWiiU、SCEのPS4両機の現状は非常に苦しい状態であると言わざる負えないでしょう。



WiiU、PS4の両機種が苦戦している原因というのは、当然個別に色々と有り、それらに加え、据え置き機が売れないという日本国内の現状も加味されての結果なのですが、その問題の詳細は今回取り上げません。



重要なのは、原因が個別にあるにせよ、日本国内で任天堂とSCEの両機種が苦戦している。言い方を変えれば現状の日本国内の据え置き機のキャパシティはその程度しかないという事が数字でハッキリと出ちゃってる中、最後発で一世代前の機種の普及台数で話にならないほど大敗してるXbox陣営が新機種を投じたところで売れるわけはありません。



もしかしなくても、悲惨すぎる初動台数を記録する恐れすら十分あるでしょう。



発売するにはしても、すぐに日本から撤退といったような事になれば、国内の業界に多大な迷惑をかけることになるし、Xboxoneを買った日本のユーザーさんも悲しい思いをしないといけません。



そもそも、日本国内であれほど360で大敗したのに、何故日本市場での展開を継続することにしたのか…甚だ理解に苦しみます。



このXboxoneが売れる売れないという問題は、Xbox陣営だけの問題で終わらず、確実に日本のゲーム業界に悪影響を残すことになると思います。



引き合いに出すのは申し訳ないですが、3DOみたく新規参入組が即轟沈するというのであれば、それほど大きな被害にはなりませんけど、10年以上展開してきた事業社が日本から撤退する。しかも新機種売り逃げ状態でともなれば、ソフトメーカーは勿論、出版、広告代理店、国内事業所など多くの関係事業に十分な準備期間を与えないままの夜逃げ状態に成り兼ねません。



最初から、Xboxoneは日本で展開しませんとしておけば、関係各社も幕引きに十分な時間も使えたでしょうに…。



勿論、撤退せずに頑張ってくれれば、それに越したことはないんですけど、屋台骨であるマイクロソフトの財政状況は10年前のソレとは全然違ってきてますし、日本で大赤字でも問題ないなんて神話はもう通用しないのではないでしょうか。



そもそも、ハッキリ申し上げて、売れないと分かり切ってるものを販売するなんて、狂ってるとしか思えないんですよ。



そんな狂気じみた愚考で日本の市場に変な波風を立てないでほしいっというのがcocさんの本音です。



ちなみに、今回書き上げてる件は、各機種の良さ云々を論じてはいません。360も日本では箸にも棒にも引っかからない散々な結果になってますが、個人的に結構好きな機種です。実際、cocさんは360ユーザーですし、同世代機種のWii、PS3の所有ソフト数はその両機種分を合わせたとしても、360所有ソフトのほうが多いくらいです。



故に言うのです。Xboxoneなんかが日本で売れるわけないだろ、ボケ!っと。





しかし、9月4日には発売されてしまいます。恐らく待っているであろう”悲惨な結果”が今後の日本のゲーム市場にどういった悪影響を残すことになるのか、注視必須です。


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