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乙女のアニメ独り言 Vol.102 ハナヤマタ



録画だけし続けて、全く見てなかった今期アニメがいくつかありまして、その中の一つだった【ハナヤマタ】を見ました。



結論からいうと、中の上って感じかな。作品の概要を端的に表現するなら、ちゃんと事件も起きる”けいおん”って感じかなw



内容は、日本大好きの金髪少女が念願叶って日本の中学校に編入してきて、憧れだった”よさこい”をしたいと、よさこい部を設立しようと奮闘。そんな彼女に共感、感化された少女たちが集まり、よさこいの楽しさに目覚めていくって感じです。



けいおんほど、緩い日常系ではなく、ちゃんと事件もおきるし、目標も明確。マイナーサブカルチャーに女子部員オンリーというパッケージングは、常套手段であり良い意味で安定感のあるお約束設定ですので、大きくハズレることがないのは当然といえば当然です。



ただ、主要キャストである女子部員5人の中にツンデレ属性が二人居るというのは、新しい試みですから評価したくもなるのですが、やはりそれほど面白味に繋がる化学反応を起こせてないので、そこはマイナス評価になっちゃうかな。



あと、これはアニメ限定のことなんですが(原作はきららフォワード連載)、けいおんで言うところの、紬ポジションのキャラの声を大坪由佳さんが担当されているんです。しかしこのキャスティングに対して少々穿った印象を覚えるんですよね…。



つまり、けいおんではそれまで、おっとりおしとやか系の役を看板にしていた佐藤聡美さんを元気少女役にキャスティングして周囲を驚かせつつ、その配役は大成功という結果をもたらしました。



で、今回のハナヤマタでは、その逆パターンで、元気少女役の多い大坪由佳さんを、おっとりおしとやかのお嬢様キャラに配役したんですけど、これがcoc個人の見解という大前提で言わせて頂くと…失敗だったと思うんです。



下手だとか、そういうことじゃなく、普通なんですよ。普通。とにかく普通で大坪由佳さんがやる必要性が全く感じられなかったのです。



だって主要キャスト5人の内、2人もツンデレさんがいるんですから、そのどちらかを大坪さんにやってもらったほうが、キャラもいっそう立っただろうし、なんでこんなキャスティングしたんだろうと考えたら、やっぱ芳分社、そしてきらら系という繋がりに加え、作風の類似性も相まって、りっちゃん隊員の大成功の逆バージョンを狙ったのかなって…考えちゃったのです…。あくまで個人的にそう感じただけの話ですけどね。




しかし、アニメ自体は最終回までの流れもスムーズで、その肝心な最終回もきちんと心地よく予定調和(良い意味で)内でまとめ上げてくれてるので、とても良かったと思います。



あの真っ当な最終回でアニメ全体の評価も結構上がったんじゃないでしょうか。



そして、今回のアニメ化で原作をどの程度使ったのか定かではないので(原作未読すいません)、”もしまだ原作素材が残ってるのなら”という前提の話ですが、是非二期の制作はした方が良いと思います。



勢いだけでなく、丁寧に状況を見極めて、作品自体を上手に磨き上げ、楽曲展開、声優のユニット展開なども綿密に計算して慎重にやれば、ビッグコンテンツに化ける可能性はあるんじゃないかなって感じました。



まぁ、けいおんの二匹目のドジョウ狙いと言ってしまえば身も蓋もありませんが、その二匹目に化けられるポテンシャルはあると思います。



よさこい自体も、何年か周期で小規模なブームになってはすぐに沈静化っというのを繰り返してるサブカルなので、まだ伸びしろ残ってると思いますしね。



そこらへんとの連携も綿密にして二期を仕掛けられれば…、そう分の悪い戦でなないと思いますですw



そういった意味で、今後に期待したい作品です。



それでは今回はこれにて。

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