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乙女日記 Vol.2278 違和感、そして違和感



25日付けのテキストで書いた【神戸市女児遺体遺棄事件】の進展の無さは奇妙ですね。




そもそも、この事件で容疑者が逮捕されたときから、妙な違和感を感じるのです。



捕まった容疑者と犯人像とのイメージに覚える違和感と、遺棄行為と殺害、そして損壊行為の違和感。この2つについての違和感がどうしても拭えません。



25日から家宅捜査して、今のところ発表された成果は、被害者の所持していたリュックと同型の物が(母親は娘の物だと認めたらしいですが)見つかったっというだけでしょ。



まず、その結果に猛烈な違和感を感じます。



何故なら、遺体を損壊し切断したものを、自分の生活ゴミが入ったゴミ袋に入れてしまう。しかもそれを草むらに無造作に遺棄するという、ずさんで緻密さの欠片も感じられない行為をした犯人の家宅捜査をして、丸2日間でリュックしか出てこないって、矛盾に近い違和感を感じませんか?。



あれほど無造作でずさんな遺棄をするような人物の住居に鑑識が入れば、一時間もせずに女児の痕跡が出まくって然るべきでしょ。



家に入れたのなら、女児の指紋は?頭髪は?損壊場所が台所やお風呂場なら、そこでも出てくるはずの女児の指紋、頭髪、血液反応は?



リュックなんて出てくる前にそういうのがジャカスカ出てきて当然だと思うんですよ。



仮に女児を家に上げてまもなく殺害したとしても、殺害までの間に女児はドアノブや壁、家具など、何かしら触ってるでしょ。その女児が触ったであろう場所を完全に把握した上で殺害。そして殺害後すぐに女児の頭と両手、両足にビニール等を被せ、頭髪の落下、指紋、足紋の付着を防止した上で、女児が触った箇所の指紋を全てふき取り、更に頭髪が落ちてないかを徹底的に調べた後、遺体を損壊したわけです。



加えて言うなら、殺害方法も問題です。頸部圧迫による窒息死なら、失禁や脱糞など。刺殺なら出血。浴槽に沈める等しての溺死なら頭髪、薬物を使った中毒死なら吐瀉物といった痕跡も残るのでそれもキチンと処理してないといけない。



更に損壊場所が自宅なら、その痕跡を残さないように慎重に解体(大胆であろうと慎重であろうと痕跡を完全に無くすことは不可能でしょうが)し、損壊場所が自宅でない場合は、別の場所まで人目を避けながら遺体を運んでから解体。(ただし行方不明の捜査初期段階で不信人物として警察にマークされてたらしいので、そのマークの目からも逃れないといけない)。



家宅捜査で、そういった痕跡発見あったという発表がない現時点において、そういった痕跡の発見には至ってないと仮に断定するなら、上述のような行為を慎重かつ綿密に行ったというのが一つの犯人像ということになります。



しかし、最後の遺棄の段階で生活ゴミが混じったゴミ袋に遺体を詰めて、草むらに無造作に放置というのは、あまりにも行為の性格が違いすぎます。殺害から損壊までの課程と遺棄の段階で、まったく別の人間のように感じるのです。



遺体が遺棄された草むらからは、遺体を損壊させた際に生じる血液反応が出ていないということなので、殺害現場と遺棄現場は別の場所であることが確定してます。



で、家宅捜査で女児の痕跡が出てきてないとすると、君野容疑者の自宅に被害者は入っていないということになりますから、全く別の場所で殺害、そして遺体損壊が行われた可能性が高いということになります。



そうなると、君野容疑者の犯行だと仮定するなら、被害者が行方不明になった直後、つまり君野容疑者が警察に不信人物としてマークされる前に、殺害、遺体損壊、遺棄を終えていたと考えるのが妥当となります。しかし、それだけでは何か足りない、何か肝心なものが抜けてる、そんな気がしてしまうのです。



まぁ、取り調べの際に、犯人しか知り得ない”何か”を絞り出すために、情報規制してるんでしょうけど、だからといってこのままの違和感を残したままというのは…。



せめて、血液反応についての情報くらい流して欲しいなっと思ったりするcocさんなのでした。

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