最近、結構気に入ってヘビーローテーションで聴いちゃってる曲、それはGooseHouseの【光るなら】です。
今季からCXのノイタミナ枠で放送されてる【四月は君の嘘】のOPに起用されてる楽曲です。以前にも同枠放送のアニメ【銀の匙】にも【オトノナルホウヘ】という曲が採用されていたグループのGooseHouseの新曲、それが【光るなら】です。
で、このGooseHouseというグループは元々、SONYのウォークマンのWebサイト企画において、シンガーソングライターが集まってシェアハウス生活するといった名目で集まった面々が、同サイトの企画終了後も、グループとしての活動を継続することになって今日に至っています(メンバーは固定でなく流動的)
そんな彼らの作る曲は、毎回コンセプトは違えど、ソングライターが集まって曲を作ると、日本ではどうしてもこういう感じになるよねっという、良い意味での予定調和的な楽曲仕上がってきます。そんな彼らに個人的には結構好感をもってます。
よくある、バンドの解散理由として”音楽の方向性の違い”というのがありますが、彼らはそもそも最初から方向性の違う面々が集まって曲を作ってるので、その方向性の違う者同士が刺激しあって曲を共同製作していくというのがウリだったりします。
しかし、音楽を少しでもかじった方なら何となく分かって貰えると思うんですけど、音楽性の違う者らが共同製作で無難に作るとなったら、日本ではどうしてもこういうGooseHouseみたいな感じに落ち着くんですよね。(良い意味でね)
なんというか、まっすぐで誠実で健全な青春ソングw
なので、今現在の50歳代や60歳代の人が、この【光るなら】を聴けば、きっとなんとなく懐かしく感じるはずなんです。
なにせ、日本の歌謡曲って、どれだけ古くさいだの、カビ臭いだのとの揶揄しても、日本人の耳に聴き心地の良いコード進行というのがありまして…。その基礎中の基礎が歌謡曲であって、もうこれは民族の血に染み込んでる文化なんですよ。
時代によって色々なジャンルの楽曲が流行り、廃れてを繰り返してますが、結局ロックであろうが、リズム&ブルースであろうが、ヒップホップ、レゲェであっても日本人が作れば、どうしても歌謡曲の臭い、つまりフレーズの名残というのが混じってしまいます。無論、それで良いんです。日本人が作って日本人に聴いて貰うわけですしね。
で、GooseHouseはその王道というか、昭和40年頃に流行した歌謡曲、青春ソングの臭いっていうか、コード進行をかなり踏襲していて、その時代に生まれてないcocさんでも懐かしく、そしてとても聴き心地の良い音色になってます。
この手の手合いは、果たして時代を何周してるのかすらわからないほど繰り返し奏でられてきてる系統ですから、新鮮味や斬新さというのは確かにありませんけど、こういう日本人の耳の王道に素直に届けようというのは、実際なかなか出来ないんですよ
例えばバンドを組みます。バンド組むってことは、こういう音楽やろうよというコンセプトがまず最初にありますから、その約束事の中で楽曲を作っていくことになります。
そして、バンドには大抵、バンドの方向性、コンセプトをブレさせない存在、つまりリーダー的な人が中心になってバンドを牽引していくのがセオリーです。
そういったスタートを切る中で、歌謡曲ベースのコテコテな日本らしい流行歌みたいなのを作ろうという感じにはなりませんw
良い意味でも、悪い意味でも、恰好付けたいですからねw
けれど、彼らはやりたい音楽が別々なことを逆手にとった上で、楽曲を作るわけですから、別に格好付けなくてもよいのです。すると、聴き心地の良い音色、奏で心地の良い音色という感じでまとまっていくでしょうから、自然と日本らしい楽曲に仕上がるんだと思います。
そういう無防備さというか、素直さというか、結局こういうのっていつの時代でも気持ちいいよねっと気負いなく発表できる彼らの楽曲はオーガニックな風味満載で、とても好感がもてるのです。
とくに【光るなら】のサビなんて…、もう何度使われたかわからないほど定番中の定番な旋律で、なんの捻りも加えず、堂々とそれをやりきっちゃうストレートさに、健全すぎるだろっと思わず頬が緩んでしまうほどです。
やりたいんですよ。日本人なら、あぁいう旋律やりたいもんなんです。でも、それやっちゃうと…ちょっとなぁっていう変なプライド?みたいのが邪魔して出来ないw
けど、彼らは堂々とやっちゃう。健全すぎるくらいに堂々とね。その晴れやかさに思わず、やっぱこういうのが心地良いよねっと思い知らされる感じなのです。
そして、つくづく日本人なんだなっと、今更彫りの浅い顔を棚に上げて得心したりしてる今日このごろのcocさんなのですw
つーことで、聴いたことない方、是非聴いてくださいませ。あ、アニソン嫌いとかそういうどうでもいいプライドとか誰も興味ないんで、とりあえず聴いてみてくださいw(ちなみに意図的なアニソンはアニソンとしての意図的な音楽的定義があり、この曲はソレではありません)
では、どうぞ。
GooseHouse【光るなら】