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乙女日記 Vol. 2254 手段は誉められませんが。



今回は拾い読みしたニュースについてです。



12月4日に岐阜県警は、岐阜大が除草効果を美濃加茂市などと共同で研究するため同県美濃加茂市の荒廃農地で飼っていたヤギ2頭を盗んだ窃盗の容疑でベトナム国籍のブイ・バン・ビ容疑者(22歳)とレ・テ・ロック容疑者(30)、カオ・バン・グェン容疑者(26)の3名を逮捕したそうです。



尚、カオ・バン・グェン容疑者(26)は容疑を否認、しかし他の2人は「食べた」と、窃盗の容疑を大筋で認めてるそうです。3人は留学や技能実習生として日本に入国し、現在は無職やアルバイトだそうです。



因みにヤギはベトナムでは安価な食肉家畜として非常にポピュラーで、庶民の味だそうです。





さて、この事件、確かに窃盗でもあるし、不法侵入も絡んでたりするんでしょうから、確かに犯罪であるので、逮捕、送検されるというのは致し方ないとは思うのですが、なんか…ちょっとね…、許して上げたいような気分になるですw



まぁ、方法論の善し悪しをひとまず棚に上げれば、単純の故郷の味が恋しくなっちゃって、どうしても食べたくて、食べたくて、我慢出来ずにやっちゃったってことなんだと思うんですよ。



それは、同情の余地あるかなっとね。



誰だって故郷の味というのは忘れられないものですし…。



これが動物をただ虐待する目的で盗んで、更に実際に虐殺したというものなら、許すまじ!ってなるんだけど、食べちゃったんだもん。スタッフが美味しく頂きましたならぬ、ベトナム人が美味しく頂きましたってことですから、まぁ…それはね…、美味しかったんならそれでいいじゃないかっと思ってしまうのです。



食文化は国毎に様々ですし、cocはそれに関しては一切の否定をしない派なのです。隣国の犬食文化や猫食文化でさえも、全然なんとも思いません。



確かに日本では犬や猫は愛玩動物としてとてもポピュラーな存在ですし、coc自身も犬や猫は大好きですから、食用の犬や猫達がぞんざいな扱いで市場で処理され、食肉として並んでる様は心地の良い光景ではありません。



でも、それは食文化ですから否定するのは違うと思うのです。



結局、人が生きていくためには生物からその命を搾取しなければ生けていけないわけですし、完全な無生物のみを使った食事なんて現実的に難しいですし。



無論、食用としては否定しませんが、ただの虐待目的とかならどの国であれ、どの動物であれ許せません。



なので、今回の事件に同情してしまうのです。食べたかったのなら、ヤギ料理を出してくれる店に行けばいいって言う人もいると思いますが、現実はそう簡単じゃないんですよね。



まずヤギ料理を振る舞ってくれるお店そのものの数が少ない。そして仮にそういうお店を見つけられても、とにかく高い。お金に不自由のない人ならそれでも良いでしょうが、彼らのような状況ではそういった手段は現実的ではないでしょう。



だからといって、盗んでもいいかという点に関しては、勿論ダメです。ダメなんですけど、食べたくて、食べたくて、食べたくてどうしようもないってとこに、監視設備も十分ではないような所に放し飼いになってるの見つけてしまったんでしょう…。



ですから、彼らの犯した犯罪行為については揺るぎないものではあるんですが、それこそ情状酌量の余地アリアリかなぁって思うんです。今後彼らがどうなるか、強制送還となるのか分かりませんけど、無事に母国ベトナムに帰国した時には、現地で存分に故郷の味に舌鼓を打ってもらいものです。



なので、この事件に関しては、不謹慎かもしれないけど、ヤギを盗まれた側も、盗んだ側にもとりあえず「どんまい」って言って上げたいですw



ただ、この期に及んで、つまり「食べた」という供述が出てる時点にも関わらず「ヤギが可哀相」とかっていう人がいるようで…、そっちのほうがキモいです。



家畜を食べるという行為そのものを理解できてないバカです宣言でしょ。そういうのを自分から発表する神経のクラッシュぶりは、痛すぎますね



そういえば、何年か前にネットで拾い読みした記事の中で、小学生を持つ毒親が、学校の給食時「いただきます」を言わせないでくれと学校に要望をだしたとか…。言わせない理由は、家でも言わせてないし(親が子供に食事を与えるのは当然の義務だから)、調理師だって仕事で調理してるんだから”いただきます”なんて言う必要ないだろって言い分だったそうな…。



いやいやいやw そうじゃなく、”命”を頂きますってことでしょ。そんなことも理解せぬまま親になるような時代なのかっと呆れたりもしました。



もうさ、義務教育の中に、食育として鶏の解体とか取り入れるくらいしたほうがいいんじゃないって思っちゃいます。まぁ時代的にそんなことは絶対実施できないんだろうけど…。



ちなみに、cocさんは鶏捌けます。子供の時に父に教えられました。父は沢山のペットを飼う、似非ムツゴロウさんみたいな人だったんだけど、愛玩としてだけじゃなく、生き物と向き合って飼育してた人なので、そこらへんしっかりしてまして。



確か10歳の時だったんだと思うんだけど、ある日「今日はお前に一つ教えておくことがある!」って宣言めいた感じで言い放ち、こちらが「なになに♪」みたいなテンションでワクワクしてると「鶏を捌く。わからないかもしれないから言い方変える。鶏を殺す」って言って、うちで飼ってた鶏を捌いたんです。無論cocさんにも手伝わせてね。



正直、ショッキングでもあったけど、捌いてる最中に、人が食事を取る意味、命を搾取しなければ人は生きていけないという事実などを噛み砕いて説明されたので、ただ一方的にショックを受けただけでなく、それが意味する所にも理解を広げながらやったので、それほど衝撃は後を引きませんでした。



今思えば、すごく良い食育をしてもらえたと、感謝してます。ただ捌くだけじゃなく、そこから色んなことが学べますしね。



ただ、魚ならともかく、鶏となるとどこの家でも簡単に用意できるわけじゃないし、教えようにも教えられないという現実的な問題もあるのがネックですよね。だからこそ学校でっと思うんだけど、今の父兄はそんなの絶対反対するだろうから、まず無理なんでしょうね。



ただね、良く言うでしょ。子供が産まれたらまず犬を飼いなさいって。動物が教えてくれることって、とてつもなく偉大なんですよ。特に子供が産まれてすぐに犬を飼えば、子供が多感な時期にその犬は寿命を迎えるから、ものすごくタイミングが良いんですよね。



思春期の頃って、狭い世界観で無意味な事に意味を見いだそうとか、わけの分からないことに固執したりする時期じゃないですか、そんな時に共に生活していた犬が他界していくというのは、理屈なんて全部吹き飛ばして、ものすごく単純且つ強烈に命とか生きるということへの解答を感覚的に学べるんですよね。



けど、鶏どころか、犬さえも容易にどこでも飼育できなくなってる時代ですからねぇ。



そりゃ、未成年の凶悪で残忍な事件が増えてくるのも頷けるかなっと。世の中狂ってきて当然だわって思うのです。



っと、随分話しが逸れちゃいましたね…。



とにかく、今回の事件は留学生の受け入れや、政府が進めてる移民の件がはらんでる食文化のケア、つまり安価で容易に母国の料理を食べられるという、受け入れ側が背負うべき責務に関して、ちょっと考えを深くしていかないといけないんじゃないかなっという風にも感じましたです。



それでは今回はこれにて。



また次回です

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