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乙女のモンスターハンター探険記Vol.151



今回は前回の【乙女のモンスターハンター探険記Vol.150】で予告したとおり、裏総括といった形で、MH4Gの残念な点について言及していきます。



尚、この裏総括はMH4を遊ばず、MH4Gから遊び出した人の目線で書かれています。ですので、評価対象はMH4Gで拡張された部分でなく、MH4~MH4Gの全体を1つの作品として捉え書いてます。




そして、ここから書かれる内容は【乙女のモンスターハンター探険記Vol.142】辺りから書き進めてる、MH4Gの各要素の解説や評価をベースにした総括ですので、各要素の細かい記述は過去ログを参照下さい。



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それでは"裏"総括始めます。



まず、MH4Gの一番残念な点ですが、それは3DSで発売された点です。それを言っちゃ身も蓋もないとは判っているのですが、やはり残念な点を考えると、最初にソレが思い浮かんでしまいます。



造語としても、かなり知名度もあがり知ってる人も多い"モンハン持ち"が、一部の非ライセンスな拡張スライドパッド(CYBER Gadget社製のCY-3DLEHPS-BK等)と旧3DSシリーズの組み合わせでしか実現出来ないと言う現実(しかも、快適とは言い難い)は、十分なマイナス評価と成り得ます。



所謂、視点リセットオンリーで旧シリーズから遊んでられた方には、全くもって問題はないんでしょうが、"モンハン持ち"がPS2、PSPと続いたシリーズの中で多くの人が慣れ親しんだ操作法であるという現実は揺るぎません。更に言うなら、その要望があると理解してるからこそ、MH3-tri-の発売に合わせて、Wiiでモンハン持ちが出来るゲームパッド【クラシックコントローラーPRO】が発売されたわけで、それほどまでにモンハン持ちというのは大きな存在だったわけです。



にも関わらず、3DSでリリースしたというのは、どうしても残念に思えてしまいます。



この点だけで、相当な数のファンが3DSのモンハンを敬遠したという事実は無かったことにしてはいけないとcocは思います。





次に残念だった点はギルドクエストシステムの完成度の甘さですね。



このギルドクエストというのは、MH3-tri-で登場した時間無制限で狩りや採取が出来る"モガの森"をベースに作られた【探索】というコンテンツをクリアする度ごとに、その探索で倒したモンスターが何であったかといった物が基準となり、別途ギルドクエストというクエストが入手出来るようになってるんです。



で、このギルドクエストには次のような特徴があります。【事実上ギルドクエストと探索でしか狩猟できないモンスターを狩れる】【ギルドクエストと探索でしか入手できない素材がある】【発掘装備が入手でき、生産武具より性能の高い物が入手できる可能性がある】です。



こうやって書くと、非常に優秀なコンテンツに思えてしまいうのですが、実際はそうでもなく、入手したギルドクエストはそれをクリアするごとに、クエストのレベルが上がっていきます。一定のレベルまであがると、そのクエストは上位ベースとなり、更にレベルを上げていくと、G級ベースになっていきます。このレベルを上げる過程がとんでもなく無駄な時間なんです。



例えばイヤンガルルガは、村クエで一度しか出現せず、そのクエで討伐すると探索に出現するようになると同時に、探索クリアで入手できるギルドクエストの狩猟対象がイヤンガルルガのものが入手できれば、いつでもすぐにイヤンガルルガを狩ることが出来るので、素材も集めやすなります。しかしそういった探索やギルドクエストのみでしか出現しないモンスターを狩る為だけにギルドクエストはあるのではなく、発掘装備を入手するのが主目的となります。



で、その探索装備で良いものを入手したければ、強いモンスターのギルクエの高レベルをプレイしなければなりません。つまり、ドスランポスのギルクエのレベルを幾ら上げたとしても、入手出来る発掘装備はそれほど良いものはでません。



これらのシステムの未成熟な所は、その設置位置です。つまりミドルコンテンツなのか、エンドコンテンツなのかハッキリしてないのです。集会所のクエランクを上げてる時に、その段階で入手できるギルクエをやっても旨みは殆どありません。上述した探索やギルクエでしか狩れないモンスターの素材が欲しい場合はそれをやるくらいしか旨みがないのです。



仮にレベルを上げたら、性能の良い発掘装備が出る可能性の高いギルクエを入手しても、そのギルクエをG級まで育てることは困難です。集会所上位の途中時点で作れる装備品で、強敵を何度も倒して、クエレベルをG級にもっていけたとしても、G級ベースになれば一撃で受けるだけで即死でしょう。(そもそもG級ギルクエをプレイするにはハンターランクでG級に上がってからじゃないと参加できない)



結局、上位クエストを幾つも繰り返し遊んで、色々な素材を集め、それらをベースに色々な装備を作り込んでからじゃないと、G級は難しいでしょう。



しかも、MH4のギルクエで入手出来た高性能な武具は、MH4Gでは集会所のG級に行ける頃には、普通に生産出来る装備品らで、それらの性能と同等かそれ以上のものが作れます。



ですから、MH4GのギルクエはG級までレベルが上がるようになり、そのG級のギルクエで更に性能の良い発掘装備を探すというのが主目的となります。



にも関わらず、上位クエスト終盤くらいになれば、武器や防具の強化及び生産でギルクエ上位ベースでしか入手できない素材を要求されたりします。なんら旨みのないギルクエを延々とレベル上げする為に何度も繰り返しクリアして、ギルクエを上位にして素材を取りに行くことになるわけです。これが非常につまらない。ギルクエなんてまだまだ先で良いのにってね。



特にMH4Gから始めたプレイヤーにとって、ギルクエはかなり歪な存在に映ります。本来ならMH4のエンドコンテンツだった物が、その仕様をそのままに中途半端なタイミングでプレイヤーにプレイを要求してくることになるからです(上述の素材等の関係で)



こっちはまだ上位クエストを楽しんでる最中で、G級が控えてるわけです。それなのにMH4のエンドコンテンツが介入してくるわけですから、その存在の中途半端さばかり鼻に付くことになります。



MH4からMH4Gと拡張する際、そんなギルドクエスト周りの調整をしなかったのが一番マズいところですね。特にアクションゲームとしての面白さが向上したことで、MH4Gから始めたプレイヤーにとっては装備性能偏重型プレイへの逆行を促すだけのギルクエは折角の面白さを阻害してしまってるのです。何度も繰り返しますが、MH4のエンドコンテンツだったギルクエはMH4を殆ど遊び尽くしたプレイヤーに対して提供されてたコンテンツですから、MH4Gから遊び始めたプレイヤーのゲーム本編を楽しんでる最中に単調で旨みもないマラソンをやってくださいって言われても、食指は反応しないでしょう。



そういった完成度というか、未成熟な部分が目立ってしまってる所が残念です。これに関した問題で"真鎧玉"もあります。それについては【乙女のモンスターハンター探険記Vol.149】で詳しく書いてますので今回は省きます。





最後に取り上げるのは、農場システムの分割化の煩わしさです。



旧シリーズのお馴染の農場システム、鉱石やハチミツ、草類、キノコ類、魚類といった消耗品に転化する調合素材の補充を少量ながら一元補充出来た施設を、今作では、ぽかぽか島、竜人商人、マカ錬金屋と三箇所に分けてしまったのです。単純に移動が面倒になり、利便性は格段に落ちました。



それぞれの拡張が村クエと密接に紐付けされてる点は高評価できるのですが、施設を分割してしまった点は、煩わしさだけを生み出し、なんら新しい良さを生み出せてません。



別に農場やそれに代わる施設は無くても構わないんですが、作るなら作るで利便性の向上を大前提にするべきでしょう。退化してどうすんだってね。





さて、"裏"総括として書き進めてきましたが、正直今回は非常に難しかったです。何故なら残念な点、ダメダメな点をピックアップしようとしても、あまり無いのです。



冒頭に書いたモンハン持ちは、モンハン持ちプレイヤーとしては絶対外せないとところではあるんですけど、それ以降の内容については、強いて上げるならコレかなって感じで取り上げました。



ですので、実際はそれほど残念ではないのです。しかし、次回作への期待を込めて、敢えて抽出して書き出した次第です。



それでは、これでMH4Gの総括は表も裏もひとまず終わりです。かといって実際のプレイが落ち着いたかと言いますと全然落ち付いておらず、毎日コツコツ素材集めに励んでますし、G級ランクも今は2までしか上げてませんから、まだまだ先は長いです。



ですから、これからも色々なテーマでMH4Gの事は書いて行くことになります。故に"一先ず"の総括なのです。



それでは、表、裏の総括、読んで下さってありがとでした。また次回です。

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