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乙女のアニメ独り言 Vol.105 夜ノヤッターマン



タイムボカンシリーズ生誕40周年記念作品として(書いてて恐ろしくなりますが…)、今期の深夜アニメとしてスタートした【夜ノヤッターマン】の初回放送を見ました。



1話は正にプロローグといった内容で、正直この1話だけでこれから先の部分を含め、期待出来るか否かについての言及は難しいですね。



作品の概要をサラっと書きますと、タイムボカンシリーズ2作目にして、最大のヒット作である【ヤッターマン】の世界観をベースに善悪の視点を逆転させた作品で、舞台はヤッターマンで描かれた世界の遙か未来。ドロンボー一味を懲らしめ、世の中に平和と秩序を取り戻したヤッターマンは自らの理想郷を具現化したヤッターキングダムを建国。ドロンボー一味の子孫達は辺境の地に追いやられ、世の中は正義の名の下に人々が安心して暮らせるような世界になったのだが、やがて幾世代もの月日が流れ、ヤッターマンの目指した理想郷はヤッターキングダムに住む人々の価値観や正義を歪め、絶対的な支配力と権威の権化と化してしまう。



既にヤッターマンとドロンボー一味の戦いが、おとぎ話のように語られるほど月日が流れた時代に、ドロンジョの子孫として生まれたレパードは、とある出来事によって理想郷の現実を知り、その圧制に立ち向かう為、ドロンボー一味として決起し、ヤッターマンに立ち向かう決意を固める。



といった感じの世界観設定です。



主人公のレパードこと、ドロンジョは9歳の少女で、いかにも深夜アニメを見る層に媚びた設定なところがアレですし…、ヒーロー物の善悪を逆転させる展開というのは、それほど目新しい手法ではありませんから、別段新鮮味は無いんですが、今後の展開をどうするのか?という点では少し興味を惹かれます。



善悪の逆転といっても、ヤッターマンの子孫達を完全な悪役にしてしまうのは、物語の結末を考えると座り心地の悪い印象は否めません。いくら子孫とはいえ、人気シリーズの善玉を完全な悪玉にしてしまうというの色々と都合が悪いと思いますし。



無難な展開として、ドロンボー達との対決で歪んだ暗愚と化していたヤッターマンの子孫達が改心していくというのが分かりやすいですが、ちょっと面白味に欠けます。



ちょっとヒネって、実はヤッターマンの子孫達は、とある段階から別の一族に家系を乗っ取られ、ドロンボー一味同様にどこか辺境の地に追いやれており、その真のヤッターマンの子孫達とドロンボー一味が共闘し、偽物のヤッターマン一族をヤッターキングダムから追い出すという展開とかもアリかな。そしてヤッターキングダムを取り戻したヤッターマンの子孫達と共闘していたドロンボー一味は、ヤッターキングダムの再建を喜びつつ、ドロンボー一族としての本来の役目みたいな、ちょっとした悪さをしてヤッターマンにお仕置きされる。つまり、”仲良くケンカしな”的な終わり方というのが納まり良いんじゃないかなっと思ってみたり。



そんな風に、この先どういう展開で、どういうところに着地させるのかという点では気になる作品ではありますね。



作画もしっかりしてるし、原典のエッセンスをあちこちに散りばめる演出も好感がもてますので、今期一番の注目作とまでは言えませんが、結構楽しめる作品になりそうな予感がしてますです。



しっかし、40周年ですか…。ヤッターマンから数えても38年だそうで…。いやぁ…、なんかもうね…。凄いデスね。いろんな意味で。



あっ!あたしは再放送組ですよ。いやホントに。生まれてませんし(これ重要)



ってか、そんなところに必死になるのも恥ずかしいので、これ以上はやめておきます。



でも、念の為にもう一回ね。生まれてませんから!(必死すぎw)


平成生まれですもん!





さて…、なんで最後に雑過ぎる嘘を放り込んだのか自分でもわかりませんが…、そういうことにしておくとしましょう(ぉぃ)


ではでは、今回はこのへんで。また次回です。

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