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乙女日記 Vol. 2267 演者がかわいそうに思えてしまいます。



面白くなくなった云々は今に始まったことじゃないんですが、今年の大河ドラマはズバ抜けて酷いですね。



そもそも松蔭の妹で一年やるって時点で、無茶なんですよね。



分かるんですよ。コンセプトは。偉人ではなく、偉人の側に居た人を主役にして、その人物が偉人の死後も存命していたのであれば、偉人が没した後の偉人が見たであろう時代の景色を、偉人をよく知る人物の視点から、疑似的に偉人が没後見ることが出来なかった景色をみて感じる心象風景を描くというね。



それは、物語の演出としてはスタンダードですから、そういった演出は悪くないんですけど、それをやるなら、2~3時間の特番ドラマで十分でしょ。



一年かけてやるようなもんじゃないです。



あと、まだ記録に新しい【竜馬伝】で高杉晋作を好演し評判も高かった伊勢谷友介さんを、同じ時代設定の今作【花燃ゆ】で【吉田松蔭】にキャスティングされてるんです。



これが猛烈に違和感がありまして…。



芯のある狂気を秘めつつも、優男という、高杉晋作のイメージをあれほど好演し、その記憶もまだまだ薄れない今に松蔭をやらせるなんて、キャスティング担当はバカなんじゃないかと…。



伊勢谷さんを大河に使いたいなら、幕末とは違う時代の物語の際に起用すべきでしょ。



そして、肝心のドラマの内容も太平の時代から幕末へと動き出す激動の時代の、まさに開戦前夜といった雰囲気作りも全く出来てないし…



唯一面白みを感じられたのは、語り部がシャア・アズナブルなんで、そのナレーションですね。時代劇の語り部に池田さんというミスマッチが良い意味で新鮮味があって良い感じです。



ドラマの本編がつまらないので、いっそ池田さんの朗読劇にしちゃえばいいのにw



せめて、松蔭の暴走に”若さ故の過ちを”と被してくれたらなぁw



NHKもそういう茶目っ気くらいだしてほしいものです。



取り敢えず、根本的に脚本の見直しをしていかないと、今年の大河は悲惨なもとになるでしょうね。



それを期待しつつ、暫くは池田さんの語り部を楽しむ目的で視聴は続けてみるつもりなダムオタcocさんなのでした。

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