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乙女のアニメ独り言 Vol.106 アルドノアゼロ2期



今回はタイトルどおり、アルドノアゼロの2期について書きます。しかし録画チェックが済んでない方などへのネタバレを考慮して、ここから数十行は空白行にしますので、まだ見てない方はここで読むのをストップしておいて下さいです。





















































































さて、2期の1話ですが…、まぁ大方の予想通りな展開でしたね。



ただね、ちょっとだけ期待してたんです。本当に主人公とヒロインを物語の中盤で殺してしまうという攻め攻めな展開をw



まぁ、よほど政治力があって、策謀家で詐欺師もビックリな巧みな人心掌握術がなければ、そんな展開をスポンサーが許しませんから、事実上不可能なんですけど、いつかそんな離れ業をやってくれる人が居るんじゃないかと、密かに思いを抱いてるcocさんとしては、ちょっとだけ期待したんです。



でも、12話の最後。あのシーンをみる限り、あぁ、やっちゃうかぁっと思ったりもしてましたけどね(後付けでどうにもでもなるカット割と構図だったので、実は大丈夫だったんです♪テヘペロってのが成立するシーンになっていたという意味)



ただね、今回のはちょっと一線越えちゃったかなって思うんですよ。演出的に。



確かに、出血しか映してないし、撃たれた箇所も撃たれた後の状態も明瞭にしてませんでしたから、ギリギリOKな部類に入るんでしょうけど、あそこまで明確な殺意が交差してるシーンで、あそこまで描いちゃうというのは、殺害を明示したシーンで有るべきで、寧ろそうじゃないとあのシーンは美しくないんですよ。



その美しさというのは視覚的な意味ではなく、トータルな意味ですよ。制作の方針や各スタッフの作品に込める思いとかね。そしてコンテ、作画、動画、カット割、特殊効果などが合わさった上での完成度として美しさも、あれが殺害シーンであってこそ初めて輝くものだと思うんです。



実際、あのシーンはとても良かったです。素晴らしい出来でした。しかし、明らかに明示されたものを覆してしまうと、何もかもが下品で陳腐なものに成り下がってしまうんですよね。



今更ね、”実は大丈夫でした”みたいな脚本をよくも書けたもんだなぁっていうのが正直なところでもあるんです。そういうやり方なんて、何度も何度も擦られて、擦り切れてしまったやり口でしょ。アルドノアゼロという作品でソレが必要だったのか?って思うわけです。



作画も、効果もかなり気合入っていて、非凡な映像を実現しているし、設定も緻密に練られているのに、シナリオがハッキリいってゴミです。一体いつの時代のアニメのシナリオなんだと…。



一期全体を通してみても、ガンダムSEED臭がプンプン漂うシナリオでしたし、それが多くのも物を台無しにしちゃってるんです。



そして主人公はサイボーグ化して、言うなればニュータイプ強化されて復活ですもん。え?アルドノアゼロってヒーロー物だったの?って愕然としましたw



無個性な主人公を通して語られる群像劇のはずじゃなかったっけ?w



なんか、放映前の触れ込みと随分違ってきちゃいました。



まぁ、ガンダムの真似っこなら、それはそれで割り切ってしまえば、楽しく見れるんで別に構わないんですけど、なんか勿体ないなぁって…ね。



世間的に評価の高い虚淵玄さんですけど、個人的にこの人のシナリオは世界観が狭過ぎるので、題材によって向き不向きがハッキリ出ちゃうので、それほど高い評価はしてないんです。



まどかマギカやガルガンティア、サイコパスなどで株は上がったようですが、まどかとサイコパスは典型的な限定的閉鎖世界観なお話で、そういう限定的な独自ルールで全てをコントロール出来る世界観を書かせると、結構良い仕上がりになるんですけど、世界観を広げ、ローカルルールで世界をコントロール出来ないような作品になると、途端にアマチュア臭い内容になっちゃうんですよね。ガルガンティアはその顕著な例で、結局ありきたりなオチにしちゃっいましたし。



で、アルドノアゼロでは、その向いてない世界観。つまり閉鎖的な限定世界の話じゃないから、ガルガンティア同様、どっかで見たような、もう手垢まみれのやり口になっちゃってますね。ほんとそれが残念でならないです。



純粋にアニメーションとしては良い物を作れてるだけに、シナリオの安っぽさとアマチュア臭さがホント残念です。



けど、ガンダムチックなアニメとしてなら楽しめるでしょうから、一応最後まで見るつもりではいます。ラストシーンは∀か00みたいな感じの牧歌的なシーンで終わりそうな気配はしてますがw


ではでは、今回はこれにて。

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