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乙女のアニメ独り言 Vol.112 アロドノアゼロを見終えて



録画消化率が遅く、ようやくアルドノアゼロの2クール目を全て見終わりました。



で、最終回を迎え、それを見た上での感想ですが、なんと言えばいいのか困ってます。



困ってますが、正直なまま言いますと”勿体ないなぁ”っという印象です。



メカデザイン、作画、美術、演出全般と音楽はとにかく素晴らしかったです。別格級と言っても言い過ぎじゃないくらい素晴らしかった。



ですが…、シナリオ、脚本がそれらの素晴らしさを台無しにしちゃってます。何が駄目とか、ここが駄目とかという以前の問題で、そうですね…一言で表現するなら”陳腐”です。



極上の食材が用意されたのに、とりあえず細かく刻んで全部まとめて一気に炒めて、醤油でテキトーに味付けしちゃったような感じというか…。



戦争を描いてるくせに戦争が描けてない。政治を描いてるのに政治を描けてない、リアリティを描いてるのに、リアリティが描けてない。人間ドラマを描こうとしてるのに、描ききれてない。



やろうとしてること、志しみたいなのは分かるんですけど、その全部が子供だましの上っ面の部分だけを抽出して繋いじゃったようなシナリオで、最終的にスーパーヒーローとお姫様だけで世界の混乱が収束しちゃうという…、どこにでも転がってる展開でまとめちゃった…。



これがね、コテコテのサンライズのロボットアニメなら、そういうシナリオでも別に良いんですよ。良い意味でそういうB級テイストが売りみたいなところですから。



しかし、あれだけの素材を用意して、こんな陳腐なシナリオで展開されちゃうと、落胆と悲鳴と絶望感が混じった「あぁ~あ…」っていう溜息がこぼれちゃいます。



なので、つくづく残念な作品です。化けるポテンシャルは凄くあるのに、そのポテンシャルの7割くらいを潰しちゃったような感じです。



正に”どうしてこうなった”感満載ってやつです。



メカデザイン、作画、美術、演出全般と音楽はホントに見事なのになぁ…、勿体ないなぁ。……やっぱ勿体ないなぁ。っと、ソレに尽きますです。



S級の素材持ってるのに、B級に自ら落ちていったのを目撃しちゃったという意味では今後も印象深く残る作品でしょうね。そういう残り方をしてほしくなかったけど、現実はそうなってしまった。



とにかく残念。残念過ぎる作品という印象を強く受けたcocさんなのでした。



それでは今回はこれにて。また次回です。

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