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乙女日記Vol. 2410 これで国産絶滅



太陽誘電の光記録メディア事業からの撤退のニュース、驚きました。そしてとても残念です。



なんでも、近年においては、大容量のHDDやフラッシュメモリなどが安価で流通され、更にクラウドサーバーの普及なども影響して、光メディア事業の市場規模は予想を遙かに越える速度で縮小していたそうです。で、収益確保の為に会社内で色々努力はしてきたそうなんですけど、ついにもう無理だってことで事業撤退という結論に至ったと…。



事情は分かります。苦しいだろうなっていうのも薄々分かってはいましたけど…、そして仕方ないことなんだと理解できるんですが…。やっぱ残念だなぁ。



何せ信頼性抜群の製品をずっと継続して品質を落とさず販売してくれてたメーカーですもん。光メディアと言えば太陽誘電。太陽誘電以外なんて選択肢にすら入らなかったくらいですし。



評判云々じゃなく、実体験で他の国内メーカーブランド(中身は勿論海外生産)のメディアも何度か買いましたけど、品質は雲泥の差でした。



一番困ったのが、某有名国内メーカーブランドの50枚スピンドルを買ったものの、書き込みエラー連発で、使えたのはたった22枚だったという、超最悪な経験もあります…(使用ドライブ、使用ソフトの差で差異もあるし、かなり以前の話ですし、悪評流布になるのは嫌なのでメーカー名は伏せますが…)



余所に浮気したことを激しく後悔し、すぐに太陽誘電のメディアを買い直しました。太陽誘電のメディアはホントに品質がよく、エラーなんて滅多にでません。大げさじゃなくリアルな数字として、今まで太陽誘電のメディアは2000枚以上使ってきましたが(CD-R時代も含め)、エラーが出たのは10枚以下です。少し盛ってるくらいです。もしかしたら5枚以下かも。



今現在もブルーレイHDDレコーダーで視聴サイクルが遅いためにHDDの容量が危うくなるとディスクに逃がしてるんですけど、太陽誘電のディスクしか使ってません。レコーダーだけで限定したら、今まで400枚くらい使ってるけどエラーはゼロです。



太陽誘電のメディアが無くなってしまったら、どこのを買えば良いのでしょう?また何枚も無駄にするハメになるんでしょうか…。



時代の流れとはいえ、こういう事態になるには早すぎるという印象です。けどコレが現実なのですから仕方ありませんね。



品質の良いものを提供し続けるという立派な理念を持つ会社が淘汰されていくというのは何とも切ないです(太陽誘電は倒産するわけでなく、あくまで光メディア事業からの撤退だけですが。)



良いものが良いとされ、良いものだから売れるっという当たり前が否定されたような感じもして悲しいです。



光メディアの市場規模縮小が原因ですから、別に良いものが売れないというわけではないんですけどね。ただ感情的にそういう風にも感じちゃうくらいショックを受けている次第です。



けど、今後光メディア市場が急速に盛り返すなんてことはないでしょうから、やはり時代の波ということなんでしょうね。



とても残念ですけど、悔やんでも仕方ありません。最後に今まで高品質な光メディアを安価な価格で販売し続けてくれた太陽誘電に心から目一杯の感謝を込めて言いたいです。「ありがとうございました」と。


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