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乙女日記 Vol.1802 一応の決着を付けたけど、再びw

観直すことってあるかなぁ?ないだろうなぁ。でも一応ダビングし
ておこうかなって感じで手元に残しておいた【亡国のイージス】の
DVDダビングを観ました。

そうです。昨夜のテキストの流れのままに観たわけです。

原作を読まずに観たときの感想は、単純なテロ映画だなって感じで
した。で、原作を読んでから観た場合の感想ですが、やっぱり単純
なテロ映画だなっとw

まぁ、原作のあのボリュームを全てフォローしろってのは土台無理
な注文で。映画として出来うる限りの尺で原作の要点を掻い摘んで
繋げてみたった感じですね。

ただ、どうしてもテロに直近な事象しかフォローしきれてないのが
残念ではありますね。

テロ集団対ヒーローという図式にしてしまわなければならなかった
のは興行という性質上仕方ないかもしれませんけど、原作ではどち
らかというと人間ドラマな要素の方が強かったので、そちらにフォ
ローをもう少ししてみたら傑作に仕上がったかもしれません。

如月と仙石が溶け合っていく過程や、宮津の破綻から回帰の過程な
ど丁寧に描いてないので、全体的に軽く感じてしまいますね。

如月と仙石はあっさり通じ合っちゃうし、宮津は大それたことをし
でかしたわりに、ケロっと掌返ししちゃうしって感じになっちゃっ
てる。

その他の点では、映画のという尺に併せる為に、事象の時間系列を
弄り倒してたし、人物の身辺設定なども映画に併せて削ぎ落とされ
てたりしましたけど、それに関しては仕方ないかなって思います。

全てのエピソードを拾い上げるのは不可能ですしね。

しかし、篭城事件から旅客機墜落、で奇跡の生還者。あそこらへん
の流れをバッサリと切らないといけなかったのは残念です。(日米
安保関連の巧妙でしたたかな駆け引きとかもね)

3時間くらいの尺で、前半の篭城事件関連で政治的側面の薄汚い攻
防戦をじっとり湿りまくりな感じで描いて、後半に護衛艦強奪とい
うスケールの大きい展開と転換させたほうが、映画としてピリっと
したでしょうね。

護衛艦の件だけで、無理やりまとめちゃったから、作中から発せら
れるドキドキ感が薄まってしまって、随分損をしてるなって感じま
した。

言うなれば、因縁浅からずな面々の人物相関図がすっ飛ばされてる
ので、予定調和で淡々とお話が進んでいっちゃってる風に見えるわ
けです。

でもまぁ、強引な要訳ではあるけど、あの大作を小奇麗にまとめら
れたというのは逆に評価してもいいかもしれませんね。

でも、だからって傑作の冠を捧げるには程遠い出来栄えですけどね

個人的には、平機長のシーンは実現してほしかったなぁって思いま
す。ファンサービスとしてね。

平機長というのは、亡国イージスの前日譚というか、亡国のイージ
スで起こる化学兵器強奪事件のキッカケみたいな事件【辺古野ディ
ストラクション】事件の全容を描いた作品【Twelve Y.O】の主人公
です。

亡国のイージスの原作に1シーンだけですけど、ちょっろとさり気
なく登場するんです。そのシーンを映像化してくれてれば、【
Twelve Y.O】の映像化も叶ったような、ちょっとしたオマケ気分に
浸れたのになぁってね。

ま、亡国のイージスを映像化する上で全く必要のないシーンですし
、そういったファンサービスまで求めちゃ酷ってもんですね。

とにもかくにも、これで原作を知った上で映画版を観た人の気持ち
も判りました。一先ず決着付けられたかなって感じです。

つーかさ、アニメ化してほしいですね。むさ苦しいおじさんばかり
登場してくるし、政治の駆け引きとかで地味な絵面ばかりなので、
視聴率は望めそうにないですけどw

まぁ、遅かれ早かれ、、【川の深さは】【Twelve Y.O】【亡国のイ
ージス】の福井晴敏初期の三部作は何らかの形でまとめて再映像化
されるでしょう。根拠はありません。なんとなくそういう予感がす
るだけです。でもそう思わせるだけ説得力が素材の質の高さに現れ
てますから。

そんな予感を希望としつつ、【川の深さは】を読み返し始めたりし
てるcocさんなのでしたw

それでは今回はこれにて。


*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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