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乙女日記 Vol.159 そうきたか(にやり

今日はCX系のドラマ「アンティーク」のお話し

ということで、まだ最終回を見てない方はこの先
のテキストは読まないほうがいいです。

つーか、見ちゃダメです(笑)

では、始めます。

今日、最終回を迎えた「アンティーク」ですが、
実は、このドラマ、別段これと言って面白いとは
思っていませんでした(笑)

でも、なんとなく見ちゃうのよね(笑)

その理由だけど、それはスタッフの姿勢が野心に
溢れたドラマ作りをしていたからだと思います。

脚本で、グイグイ人を引きつける力は無い。
でも、もの凄く神経使って丁寧にワンシーン毎を
撮影してるなってのが伝わってきてたし、色々と
実験めいた手法をふんだんに取り入れていたのが
私的に興味をそそられました。

ただ、ちょっと可哀相だったのが・・・
滝沢君ですね(^^;

彼・・・完全に存在感無いし(^^;

いや、彼は数字を持ってるので、ドラマの営業面
では必要だったんだでしょうけど・・・

でもね・・・共演が椎名さんに阿部さんでしょ。
かなうわけないじゃん(笑)

かなりの試練だったね。

ま、FANの人にしたら「そんなことない!」
って、思うでしょうけど・・・。

ま、ほら、FAN心理100%抜きで見た場合、
明らかだしね(^^;

滝沢君にとって「役者」としてのチャンスだった
わけだけど・・・
結果は、藤木直人氏のチャンスになってしまった
感じね。

かれは、この作品でとても良い仕事をしたと思いますよ。

椎名さん、阿部さんを逆に食ってしまってる程の
仕事をして見せましたしね。

「小野」という役柄は、凄く難しかったと思います。

それを、見事に好演してたのには、ちょっと驚きでした。

そんな藤木さんの好演で完全に滝沢くんの存在感
は・・・(^^;

ま、まだ若いから、これからってことで(^^;

で、本題の「最終回」ですが、いやいや・・・
正に「そうきたか」って感じでした。

スタッフのセンスが光ってましたね。

最終回に至るまでの間に作ってきた作品の雰囲気
が、ちゃんと最終回のあの手法の伏線になってる
のは見事でした。

執拗なまでに、各登場人物の個性を全面に出して
展開してきたのは、この最終回の手法の為だった
んだ!ってね。

登場する人物は、皆「自分が一番」的なスタイル
だって感じで演出してきてましたから、今日の最
終回のあのインタビュー手法での「都合の良い記
憶」的な解釈をそれぞれが展開するってのには、
思わず「上手いな~」って感心してしまいました

それぞれの人物の個性が強く反映される感じで、
あの「都合のいい記憶」が各人物の個性を物語っ
ていて、見てるとなんかニヤニヤしちゃいました

いや、ホント、あの最終回は上手いですよ。

しかも、かなり高度な演出ですね。

さっきも書いたけど、1話から最終話までの間に
きちっと、各人物の自己主張の強さをしつこい程
見せつけていてこそ、あの最終回が成立しますしね。

もし、シナリオ重視で進めてきた場合で、
あの最終回をやってしまうと、単に最終話で
脚本の補完を各人物が分担してはめ込んでいくと
いう、典型的なお粗末最終回になりますしね。

いやいや、恐れ入りましたって感じ(笑)

作品の全体を通して「野心」溢れるドラマでした

CXのドラマに、新しい軸が誕生するかもね。

ただ、1つだけ残念なシーンがありました。

いやね、スタッフには自分たちがやってきた事、
そして、そのやってきたことの集大成である、
この最終回の手法にもっと自身を持って欲しかっ
たんです。

アンティーク4人衆のインタビーが終わり、
その映像がデジカメからの画面であると見せる
シーンがあったでしょ。

私的にそこもバッサリと必要ないと思うんですけ
ど、あえて、デジカメが移るとことまではOK。

でもその後のセリフが・・・
「もう~みんな自分のことカッコ良くしてばかり
で、どれが本当のことか・・・めちゃくちゃ」

これ!これ・・・・要らないでしょ・・・。

完璧に説明セリフだし・・・。

今、こういう手法で最終話を展開してますよって
言う、説明のセリフだもん・・・・。

あれは・・・余分だよ(^^;

なんか、アレを言わせてしまったことで、
ちょっと・・・水を差したって感じね(^^;

あんな「説明セリフ」
入れなきゃいけないのかな・・・?

最終話まで、散々「この人達は自分大好き人間で
すよ」っていう展開を見せてきたわけで・・・

滝沢君のインタビューシーンの次に、藤木さんの
インタビューが始まった時に、判ると思うんです
けど・・・(^^;

ま、ありがちだよね・・・説明セリフって。

脚本作って、台本作って役者に演じさせて
尚且つ、芝居の最中に役者の口から
今、何をして、こうなってます的な説明をさせる

なんか、そういうの凄く嫌なんです。

そこまで、視聴者って想像力が無いものなの?
(^^;

つうか、無いから、ああいう説明セリフを挟む事
になるんだろうけど・・・(^^;

ま、それでもこの「アンティーク」は
そういう説明セリフが比較的少ないドラマだった
ので、良しとしときますか・・・(^^;

なんにしても、珍しく野心に満ちた作品だった
「アンティーク」が、見事な最終回を見せてくれ
たことに拍手です。

それでは、今日はこのへんで。

また明日お会い致しましょう。

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