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乙女のXbox360ライフ Vol.69

【アサシンクリード】をクリアしましたので、ちょっと長くなりそうですが、総括として書き起こしていきます。

まず、おさらいとして、このタイトルのウリは【暗殺アクション】です。

しかし、実際にプレイすると、暗殺は必須ではなかったりします。

主人公は、仕込み刀とブロードソード、投げナイフの武器を装備し、身軽なその身体能力を活かして、様々な建造物によじ登り、フィールドを縦横無尽に駆け巡り【暗殺】と、それに関わる任務を達成していくのがゲームの流れです。

舞台は古代イスラエル周辺での宗教戦争期を背景しており、主人公はその宗教戦争において、イスラムとカトリックの対立の狭間で暗躍することになります。

群集に紛れて対象に近づき、仕込み刀で喉を一刺しし、群集に紛れて逃げる。時には殉教者達の巡礼の列に紛れ、時には建物をよじ登り屋根の上から対象者を尾行し、衛兵に見つかれば身を隠しつつ逃亡しつつ、またもや人に紛れて対象者に近づき暗殺する。影から影に生きるアサシンを操っての隠密アクション。

そういった触れ込みで発売当時は宣伝されていたはずです。

しかしながら、実際プレイするとそれら全ての隠密行動は行わなくてもゲームは進められます。

衛兵の近くで走ったり、家屋の壁をよじ登ったりすると、怪しい奴だ!っということで、追われる身になるのですが、そんなの無視して任務の暗殺対象者や尋問対象者などの下に一直線に進み、人を押し退け、押し倒し、騒ぎになって衛兵に囲まれようが何も問題ありません。

パワーバランスが主人公に圧倒的に傾いてるので、10人の衛兵に囲まれても余裕で皆殺しにできます。しかも囲まれても結局のところ攻撃してくるのは一人だけです。2~3人が同時に斬りかかってきたりはしません。囲まれてるだけで入れ替わり立ち代りに1対1の勝負という流れにしかなりませんので、余裕で勝てるわけです。

すると、ゲーム的に破綻してるってことなんじゃって思われると思います。しかし先に書いたように隠密を主体とした行動でゲームを進めることも可能です。

話が堂々巡りしてるように思われるでしょうが、ソレが真実なのです。

この、一見破綻してるように思えるゲームの中身故に、このアサシンクリードは賛否両論が激しいそうです。

しかし、cocは賛成派です。

確かに、隠密活動をせずに力押しの正面突破のみでも進められると感じた時に、ゲームへの不信感は過ぎりました。しかし【オプション】の項目を開いた時に、このアサシンクリードの本質的なコンセプトを理解しました。

この作品はユーザーに対して、任意性を大前提とした【ごっこ遊び】の場を提供するという主旨で作られた作品なんだと思うのです。

ゲームの舞台となるフィールド、街。そういったエリアと呼べる一帯は圧巻と表現しても良いほど、丁寧に作られた箱庭に世界が用意されています。この箱庭の完成度は、ソレをウリにした他の作品を軽くあしらってしまうほどの完成度を誇っています。

つまり、まずは宗教戦争を舞台としたキナ臭い世界の箱庭を見事なまでに完成させた。

そこに暗殺アクションを行えるキャラクターのアクションを放り込む。

後は、プレイヤーの自己満足の世界で楽しんで欲しいっという感じなんです。

なぜ、それを確信したかと言いますと、オプションモードを開いた時に、ゲームの難易度を選ぶ項目がなかったのです。洋ゲーでその項目がないというのは珍しいです。しかもアクションゲームなのに。

で、他の項目を見ていくと、画面に表示される情報の有無を設定するものばかりが並んでいたのです。

通常、これらは全てONに設定されているのですが、その情報の種類といいますと、まずは通常のアクションゲームで言うところのライフメータです。

次に行動アシスタントです。これは画面にXbox360のABXYの4つのボタンアイコンが表示されており、その時々の状況で今Xボタンでは何が出来るよっといった感じのアシストとして、表示されています。

次は、武器アイコン。十字ボタンの4方向に武器が割り振られ、その4方向のどれかを押す事で、割り触れられてる装備に切り替えることが出来るんです。投げナイフの残り本数もここに表示されます。

そしてGPS。これはGPSレーダーマップといった感じで、actやその時々の状況で目標となる対象と距離や方角などを表示してくれる高性能なマップです。全体マップ画面を開いて、任意でマーキングをすることも可能で、その任意でしたマーキングに関して方角と距離をこのGHPSレーダーが表示してくれます。

これら、つまりHUD画面の情報表示の有無のみが設定できるだけなんです。

そして、試しにソレらを全部OFFにしてみたんですが、その時に理解したんです。あぁ、これはごっこ遊びが満喫できる遊び場を提供したゲームであって、演出でプレイヤーを引っ張り続けるタイプのゲームではないんだってことを。

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一回では長すぎる量になりましたので、2回に分割することにしました。この続きは明日にアップ致します。

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*原文投稿時間不明の為、00時00分として転機しました。

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