先頃、日欧韓の電機大手メーカー9社が次世代の
大容量光ディスク「Blu―ray Disc」
の記録方式に統一規格を採用するとを正式発表し
ました。
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*提携9社
・ソニー
・松下電器産業
・日立製作所
・パイオニア
・シャープ
・フィリップス
・トムソン
・サムスン電子
・LG電子
(東芝は今回の提携合意を見送り)
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これにより、9社の機器で記録したディスクが互
いのメーカーの機器で相互に再生できるようにな
ります。
つまり互換性があるってことです。
この企画統一により、次世代のメインビジュアル
レコーダーの座を争っていたDVD-R/WとDVD-RAM
の争いに終止符が打たれたことを意味すると思わ
れます。
そう、それは、現在のDVDレコーダー市場が、
切り捨てられるということも・・・意味してると
思われます(^^;
現在、家庭用DVDレコーダーは規格が2個存在
しており、それは先ほど記述した2つの規格で、
DVD-R/WとDVD-RAMです。
この2つの規格は、基本的に互いに互換性は薄い
のです。
その話しの前に、まずお話しておくこととして、
DVD規格の根本的な部分を説明していきます。
まず、基本中の基本「DVD-ROM」
これは、一般的にDVDプレイヤーと称されてる
規格です。
このDVD-ROM規格がベースとなり、多種な規格に
枝分かれしています。
次は「DVD-RAM」
これは、レコーダー(記録)規格です。
このDVD-RAM規格の機器は比較的安価で、現在の
家庭用DVDレコーダー市場の70%がDVD-RAM
機だというデータも出ています。
しかし、このDVD-RAM規格には、厄介な特徴があ
りまして・・・
それは、互換性が低いという点です。
DVD-RAM機で記録した、映像及び音声の再生は、
DVD-ROM機で再生出来ないケースが多く、更には
DVD-R/W機では、完全に受けつけてくれないとい
う使い勝手の悪さです。
そう、DVD-RAM機で記録したものはDVD-RAM機の
みでしか使いまわしが出来ないってことです。
そして、その対抗として存在する「DVD-R/W」
DVD-R/Wの最大の特徴はその互換性にあります。
DVD-R/W機で記録した映像及び音声はDVD-ROM機
でも再生OKで、後述のDVD-R機でも再生可能。
しかし、家庭用レコーダー市場では価格面で、
DVD-RAMに差を開けられ、普及率は今一歩。
上記3つがDVDの主な規格です。
これ以外の規格については簡単に説明しておきます。
「DVD-R」
DVD-R/Wの下位規格。
一度記録したデータを書き換えたり、消去するこ
とができない。容量は、4.7GB
「DVD+RW」
ソニーとフィリップスが提唱してる規格で、
DVD-ROMにDVD-R/W規格を乗せるよりも安価に
搭載出来るという特徴を持っていて、対DVD-RAM
に向けての規格とう色合いが強い。しかし、普及
率や認知度等を考えると、急場凌ぎな規格という
部分が露呈されてしまい、その存在意義も薄い。
「DVD-Audio」
音声性能に特化した規格。音質は最低でも現在の
CDと同じ16bit・44.1KHz。最高では24bit・
192KHzでの記録が可能。しかし、一般ユーザーに
は、あまり縁の無い規格とも言える。
「DVD-Video」
非常に存在自体があやふやな規格。
映像はMPEG2の圧縮。音声は、リニアPCM(CDと同
じ原理)、サラウンドシステムで利用されるドル
ビーデジタル(AC-3)などが規格として定められ
ている。DVD簡易規格という意味合いが強い。
パソコンのプラグインとして使われるケースが多
い。
以上がDVD規格の大雑把な概要です。
ちょっとややこしいカナ?(^^;
ま、ここで、大事なのは
DVD-ROM、DVD-RAM、DVD-R/Wの3つ。
(以降、ROM、RAM、R/Wと省略表記)
ROMはプレイヤーとして考えてもらうので、
まずは、このROM規格が中心にあると考えて
下さい。
ROM機は、判りやすく言うと再生専用機。
そして、時代は記録出来るディスクレコーダーの
登場を切望している。
もう、20世紀の遺物の磁気テープなどで映像を
記録するなんて、まっぴらごめんって感じ。
つーか、21世紀になっても、磁気テープを使わ
せられてるなんて、思っても見なかったローテク
状況。
そいで、ようやく、映像を記録出来る家庭用の
レコーダーが登場した。
発売当初、25万以上したレコーダーも今では、
実売で10万を切るようになってきてる。
これは、めでたし。めでたし。
って言いたい所ですが、ちょっと待った。
実は、全然めでたく無いのです。
DVDのレコーダーには2つの規格が存在して、
その2つの規格のどちらが生き残るかを現在、
勝負してるのです。
そう、往年の、ビデオカセットレコーダー戦争で
VHSとβが戦い、家庭用規格ではVHSが勝利
したように、今、RAM機とR/W機が凌ぎを削
っています。
松下、東芝、日立が押し進めてるのはRAM機
ソニー、パイオニア、シャープ陣営はR/W機
RAM陣営はその安価なコストを武器に、本体価
格をぐんぐん下げて、一気に市場の7割近くを席
巻。
一方、互換性でRAM機よりも優れてるR/W陣
営は、コストが割高な面が足枷となりRAM機に
差を付けられるも、強引な価格見直しでRAM機
に迫る価格帯モデルを今年の春に登場させる予定
価格で勝るRAM機か、互換性に優れたR/W機
か!?
という、熾烈な展開が去年の暮れから今年の初め
までの流れでした。
実際、DVDメディアを使う側としてはR/W側
が勝利してもらわないと、結構困るんですよね。
だって、RAM機で記録したディスクはRAM機
でしか再生できないんですよ。
つまり、すごく身近な例えで言えば、あなたが、
RAM機を持ってる友人にある映像をディスクに
落してもらっても、あなた自信がRAM機を所有
してないと見れません。
安い、再生プレイヤーや、PS2では見れません
でも、R/W機で記録したものなら、再生プレイ
ヤーや、PS2でも再生できます。
ね、どっちが便利かは言わなくてもね(笑)
でも、今までは、RAM機より、3~5万程
R/W機は高かったんです。
それで、RAM機に、差を付けられてた。
そういう、VHS対βの代理戦争気味だったのが
一番最初に書いた、『日欧韓の電機大手メーカー
9社が次世代の大容量光ディスク「Blu―ra
y Disc」の記録方式に統一規格を採用』で
一気に事態解決へ(笑)
ただ、問題なのは、現在のRAMとR/Wは今後
どうなるのかってことですね(笑)
争うの止めるから、無かった事に・・・って
なるのかな・・・(^^;
今回のこの提携の発表の席でソニーの高篠静雄執
行役員は、現行のDVD録画機との互換性がある
商品を販売するかどうかは、「各社の判断になる
」と言っています。
そう、つまり、知ったこっちゃないです(笑)
まあ、恐らく、家庭用ではシェアを多く獲得して
いるRAM機ですが、PCではR/Wが標準規格
とも言えるほど定着してますし、そこに加え今後
の家庭用でのR/Wの普及向上が進めば、Blu
―ray DiscへR/W規格が引き継がれる
のは、必定ではないかなって思います。
RAM規格は・・・ちと厳しいかも(^^;
あ、そうそう。肝心のBlu―ray Disc
の概要を詳しく書いてませんでしたね(^^;
では、Blu―ray Discの紹介開始(笑
(簡単にね(^^;)
・記録容量
片面27GBの大容量(現行DVDの5倍以上)
デジタルハイビジョン映像であれば、高画質の
まま2時間以上記録することができ、標準テレ
ビ放送を録画する場合は13時間以上記録するこ
とが可能。
尚、将来的には片面1層30GB以上、片面2層
50GBの大容量化を目指しているそうです。
・データ転送速度
36Mbps
・ディスク規格
新規格採用。
光ディスク記録再生面の使用上のキズや汚れを
防止するカートリッジを採用。
(MOの大きいヴァージョン気味(笑))
この新ディスクに対応した録画再生機は早ければ
2003年度中にも登場すると見られる。
さて。どうなるか!?
とりあえずBRD(勝手に命名(笑))が出れば
一気に映像記録メディアの規格はBRDに流れる
でしょう。
現在、DVDレコーダーを所有してる方は、互換
がどうなるのか、ドッキドキですね(^^;
RAM対R/Wの直接対決はこれで沈静化すると
思われます。
今後は、どちらが、BRDに拾ってもらえるかの
勝負ですね(^^;
この「拾ってもらう」競争に敗北すれば・・・
VHS対βのような決着ではなく・・・
Lカセット規模の結末を迎えてしまうかも・・・
βは負けたと言われてるけど、家庭用でなく
業務用で勝利してるから、有る意味で勝ってる。
だから、βは現在も、その存在は大きいけど・・
Lカセットは・・・もうね。エグイよね(笑)
つーか、Lカセットという単語を出せてしまう
あたしが一番ヤバイか・・・(笑)
あ、一応言っておくけど、Lカセットはタイムリ
ーじゃないよ(笑)
いや、ほんとに。ほんとだってば!(笑)
ま、そゆことで、今日はこのへんで。
それでは、また次回の更新でお会い致しましょう
追記
今日はかなり早打ちしたので、ミスタイプ多いと
思われます(^^;
読みづらくて、ごめんちゃい。
「校正しろよ」っていうご意見が有るやもしれま
せんが・・・
それについては・・・・・
ヤダ!(笑)