さて、昨日、ようやく『セガ』から一連の『ドリームキャスト生産中止』についての結論が正式にアナウンスされました。
そのアナウンスの内容は、セガのHPか各ニュースサイトで確認して頂くか、当サイトの『でんごんばん&お知らせ』のコーナーでもご覧頂けます。
で、本日のテーマは『まとめ』って感じで進めていきたいと思ってます。
まず、その正式アナウンスで発表された『PS2』へのソフト供給ラインナップで、ソフトメーカーへの第一歩を歩み出したセガですが、一抹、いや、多いに不安を感じました。
それは、タイトル数の数も少ないし、新しい集客を期待できるほどのラインナップだと思えなかったからです。
「バーチャファイター4」
「つくろう!」シリーズ 2タイトル
「サクラ大戦」シリーズ
「スペースチャンネル5」シリーズ
この4タイトルの内、どれが先発になるのか、
現時点での予想は困難ですが、どのタイトルになったとしても、インパクトと集客の面から考えると、力不足の気がします。
『PS2』に市場を変えるのですから、『PS2』の市場にあったソフトを第一弾に持ってきたほうが、意義が有ると思うのです。
ハッキリ言って「スペースチャンネル5」シリーズ 以外のタイトルに『セガ』というブランドインパクトを『PS2』市場の中核ユーザーである、ライトユーザーに与えられるとは、到底思えません。
「つくろう!」シリーズ は、そのゲームシステム上、爆発的なセールスを期待出来るような物では有りませんし、、、。
「サクラ大戦」シリーズ も、現在『DC』でも『3』が発売前という事もあり、早急な『PS2』市場の投入は難しいでしょう。
それに『PS2』でいきなり『4』を出すとも考え難いですし、、、。
やはり『1~3』の移植から始まるでしょう。
で「バーチャファイター4」ですが、、、。
まず、ここで、おことわりしておきます、あたしは、ゲームの面白さ=セールスという観点では、全く考えていません。そして。あくまで現状の市場推移を踏まえた上での示唆です。
さて「バーチャファイター4」に話しを戻します。
このタイトルですが、ハッキリ言います、、、
全くもって、出す価値無しです。
(FANの方、本当に申し訳無いです)
その理由として、あたしは以下の意見を提示します。
[1]
対戦格闘ゲーム自体、既に一般性を失ってしまったジャンルであり、一部の熱狂的なユーザーのみにしか、アピール出来ない。
[2]
その半ば閉鎖されたジャンル故に、ライトユーザーの触手を動かすに至らない。
[3]
このような、一部のユーザーに目掛けての、タイトル展開を行うのであれば、プラットを変えた意味が無い。
以上の3点が「バーチャファイター4」のリリースに対して賛成できない、あたしの見解です。
なにせ、『PS2』にソフトを供給するというだけで、早期タイトルは、各方面から注目されるでしょう。
それは、つまり、自腹を切らなくても、あちこちで、宣伝してくれる訳です。
そんな、絶好のチャンスに、一般向けでは無い
タイトルを並べるのは、、、。
すなわち、もっとライトユーザーに対して、
食い付きの良いタイトルを並べるべきなのです
そういう市場に乗り出すわけですから、、、
市場を変えても、ラインナップに変化が無いと、「DCの頃よりは売れたね」って位の規模で、
終わってしまいます。
ですから、『PS2』参入の初期タイトルは、
もっとベタな作品を出すべきです。
例えるなら、『サンバ』や『シーマン』
『ソニック』等です。
とっ、ソフトの話しは、ここまでって事で
次は、『ドリームキャスト事業の今後』です
現状の段階でわかっている範囲の情報をまとめて、考察すると、DCの余命は今年一杯って感じでしょうか、、、。
まあ、惰性で来年春までは、動きも残るでしょうが、、、。
ただ、あたしの、全くの個人的な予想というか、可能性の段階でしかないのですが、今秋にマイクロソフト社からリリースされる家庭用ハード『Xbox』に、もし『ドリームキャストフォーマットチップ』が搭載されれば、事態は急変しますね。
この予想で、94年から家庭用ハードの動きの中での、『点』が『線』で繋がるかと、、、
うん?『点』? ですよね(^^;
時代をサターンの時代に戻して話しを進めますね。
当時、サターンが市場に投入された時期周辺には、主に、5機種の他ハードが販売されていました。
で、話しに関係ないので、『3DO』と『ネオジオ』は、早速ですが除外させてもらって、、、
『PS』『N64』『PC-FX』の3機種になります
(ピピン、プレイディアは、論外ね(笑))
で、その3機種とサターンはシェア獲得を争った訳ですが、見事、轟沈、、、。
いや、そんなことを今更、どうだこうだと
言う為に、こんな事を書いてるのではないです
そのシェア獲得戦で、一番、陽の目を見ずに、闇に消えて行ったのは『PC-FX』です。
この『PC-FX』は、ご承知のとおり、
1987年にハドソンの技術提供を受けて誕生したNEC社製の家庭用ゲーム機『PC Engine』の
後継機種として市場に投入されたものです。
で、その『PC-FX』と同時期に凌ぎを削っていた『セガサターン』の内部には(基盤ね)
NECの名が、、、、。
勿論、家庭用ゲーム機だけが、NECの電子産業では無いのですから、受注と需要があれば、チップも供給するでしょう。
しかし『PC-FX』沈没後、事実上『PC-FX』事業関連のソフトメーカーや、旧『PC Engine』の血脈は『セガサターン』にその場を移しました。
そして、その体制は、そっくりそのまま
『ドリームキャスト』へ受け継がれて行きました。
で、その『ドリームキャスト』ですが、
皆さんご承知のとおり、OSにマイクロソフト社の『Windows CE』が搭載されていました。
ね。もし、『ドリームキャストフォーマット』が『Xbox』に搭載って事になれば、『点』と『線』が繋がるでしょ(笑)
NEC+セガ+マイクロソフト=Xbox
もしくは
NEC+セガ+(NEC+マイクロソフト)+マイクロソフト=Xbox
っていう見方もできますね(笑)
まっ。現時点では、単にあたし個人の戯言ですけどね、、、(笑)
そういった感じで『ドリームキャスト』の血が
『Xbox』に注入されれば、まだまだ『ドリームキャスト』の家庭用市場での活動は活性化されていくでしょう。
さらに、PC、STB(セットトップボックス)、デジタル家電等といったネットワーク社会における有力プラットフォームへのDCアーキテクチャーの搭載計画ですが、これも今後、大変気になりますね。
果たして、どれだけの規模まで波及するかが
今後、一番の感心事です。
この、DCアーキテクチャーの搭載計画が早期に
多方面に波及すれば、ドリームキャストの市場は、縮小するどころか、増大に一途を辿るでしょう。
そうなれば、現状の家庭用ハード市場の鈍性化による、消費減退に見切りをつけた、メーカーが、ドリームキャスト事業に参入ってことも、ありえます。
なにせ、DCアーキテクチャーの搭載計画が波及すれば、一気にその市場は拡大するわけですから。
まっ。そういった、多方面での可能性が
まだまだ、不透明な段階ですので、、、
安易に「DCが終わる」なんて事を思うのは
早計過ぎるかもしれません。
そして、なにより肝心なのは、ユーザーの手元に有る『ドリームキャスト』が消えて無くなるのでは無いのですし、今後もDCソフトはリリースされていきます。
つまり、ユーザーサイドとしては、
別段、大した変化が生じるわけではありません
セガが倒産したわけでも無いですし。
セガのソフトが遊びたいと思えば、出来るわけですから。
あと、ここからは余談なのですが、
昨日の正式発表後にセガBBSでは、その話題の
スレッドが立ちまくったのですが、、、、
その書きこみの内容を、ずっとROMしていたのですが、、、、
なんかね、、、。
セガ信者って言うの?かな、、、
どうにもこうにも、、、、。
あたしは、単にゲームが好きで、
やりたいソフトをプレイしたいから、
ハードを買う。
ほいで、そのプレイしたいソフトが沢山あるから、ハードも増えていくって感じなのですが
どうも、そういう感じじゃない人が多いのね。
セガ信者って人達は、、、。
あたしは『PS2』を持ってないですが、
それは単に、プレイしたいソフトが無いからで
いや、少しはプレイしたい作品もありますよ。
ただ、4万円の出費に見合うだけの作品が
あたしの価値観の中では存在していないので
購入を控えているのですけど。
で、その『セガ信者』って分類されるであろう
人達は、、、ちょっと酷かったです。
なんか、セガ以外は、つまらないって感じの
書きこみが多数、、、(^^;
『PS2』に対して、敵意丸出しの暴言の嵐。
なんか、がっくりしました。
愛するのは結構ですが、その愛情の対象外を
けなしまくるのは、、、、どうだろ?
ゲームが好きならば、あんな風に言わないと
思うんだけど、、、
セガ信者って、ゲーム、、、
好きくないのかな、、、?
なんとなく、思ったことなんだけど、
セガのハードって、常に後陣に控えてたじゃない、、、。
で、必然的に、その時々のトップシェアを獲得しているハードを支持している人達よりも、すくなかったでしょ。セガハードユーザー。
そこで、なんか勘違いしてるんじゃないかな?
別に、たまたま、セガの提供するコンテンツに
感性が一致しただけだろうに、、、
さも、少数派こそが、本物をわかる集団!
見たいな風潮っていうか、、、ね、、、。
楽しむ娯楽であるゲームに、
そういうアンチテーゼって必要なのかな?
PS2にソフトを供給することについても
「敵の軍門に下るのは!」とか
「DCを衰退させた張本人の市場に何故!」とか
なんかさ~。
そんなの、どうだって良いじゃない?って
感じです。
別にセガと運命共同体ってわけでも無いのだし
いやね。愛情を注ぐのもいいのだけど
注ぎ方、間違えてます。
企業を、1消費者として応援するのと
こびりつくのは、違うよ、、、。
だって、今回のセガの決断は、セガの今後の
更なる発展の為に行った改革なんだし。
セガに愛情を注ぎこむのなら、応援しないとね
そして、ゲームが好きならば
ゲーム産業全体を通しての視点で
今回のことを考えていて欲しいと、思いました
1企業に、それだけ こだわる感覚を
持ち合わせてる人達なら、なおさらにね、、、
と、あたしがイデオローグ気取るのも
おかしいのですが(笑)
さて『余談』なのに、少々長くなっちゃいました(^^;
取り敢えず、今日はこの辺で、終わりにしておきます。
それでは、また明日ですぅ。