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乙女から見る21世紀のコンシュマー産業の行方Vol.34 スクウェアがゲームキューブとゲームボーイアドバンスに参入決定!?

皆さん、既にご存知の方が多いでしょうが今日は
このネタで進めて行きます。

しかし、驚きましたね。

今日の朝刊、日経新聞9面が情報元です。

全てはその記事から始まりました。

ここで、日経と聞いて「え!?日経なら・・・」
と危惧される方も多いでしょう(笑)

確かに、過大&憶測の日経さんですしね(笑)

でも今回のことは本当臭いです。
(でも、やはり過大報道の部分は有りましたね)

では、日経さんのWEBの記事からから御覧下さ
い。

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スクウェア、任天堂向けソフト供給を再開・5年
ぶり


 任天堂とスクウェアは8日、任天堂のゲーム機
にスクウェアがソフト供給を再開することで合意
した。任天堂の山内溥社長がスクウェア系のゲー
ム制作会社に開発費を供与し、任天堂向けソフト
の制作を支援する。人気ゲーム「ファイナルファ
ンタジー(FF)」の投入が有力だ。スクウェア
は1996年にソニー陣営に移行し、任天堂への供
給再開は約5年ぶりとなる。


 山内社長が1月に設立したゲーム開発の支援フ
ァンド「ファンドキュー」が開発資金を供給する
。供給先は、スクウェアと「FF」の開発者の1
人である河津秋敏氏が月内に設立するゲーム制作
会社、ゲームデザイナーズ・スタジオ(東京・目
黒、河津秋敏社長)。同ファンドの出資は初めて
。出資額は明らかにしていない。



転記元
http://it.nikkei.co.jp/it/top/index.cfm?i=2002030808288j0

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ここで、この件を始めて知った方は
「え!?FFが任天堂に!?」っと燃え上がられ
そうですが、ちとお待ち下され。

この記事は日経。やはり過大報道です(笑)

さっそく、この報道に関して、スクウェアさんか
ら、公式コメントが出ました。

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平成14年3月9日

各位
 
会社名 株式会社スクウェア
代表者名 代表取締役社長 和田洋一
問合わせ先 社長室 広報・IR担当部長 村川和良

本日の一部報道について
 
本日の一部報道において、「当社が任天堂株式会
社にゲーム供給再開」及び「当社開発者の一人が
会社を設立」と言う趣旨の報道がありました。報
道内容については、現在検討準備段階であります
が、一部補足説明させていただきます。

 当社は、ゲーム企画開発会社(商号:株式会社
ゲームデザイナーズ・スタジオ(仮称)、資本金
:1000万円、資本構成:河津秋敏 51% 当社
 49%、代表者:河津秋敏(当社執行役員を兼務
)を通じて、任天堂株式会社が製造・販売する「
ゲームボーイアドバンス」に対応するゲームソフ
トを供給することについて現在準備を行っており
ます。

 また、山内博氏(任天堂株式会社 代表取締役
社長)が私財を投じて設立したゲームソフト開発
のベンチャー企業を支援する投資ファンド「ファ
ンドキュー」から、当ゲーム企画開発会社がニュ
ータイプのゲーム開発について、資本供給を受け
ることについても、調整を行っております。

本件による当期業績予想への影響はございません


現在、当社は「ファイナルファンタジーXI」、
「ファイナルファンタジーXII」など株式会社ソ
ニー・コンピュータエンタテインメントが製造・
販売するプレイステーション2をメインプラット
フォームとして、来期以降の経営計画を策定中で
あります。



転記元

http://ir.square.co.jp/view/temp//p20020309155532/20020309155456.pdf

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ということです。

そう、日経さんお得意の勇み足ですね(笑)

じゃ、FFは出ないのか?ですが、将来的には、
可能性も有るでしょう。

子会社が参入するだけ?
これは、そうだとも言えますし、そうでないとも
言えます。
そもそも、この子会社方式は建前って言うか・・
ま、こうした方が丸く収まるからっていうのが、
やっぱりあるでしょうね。

では、スクウェアブランドでは出ないのか?
これは、両社間で協議中です。可能性も有るでし
ょう。

FFがいきなり出ないってなると、何がでるの?
今、もっとも有力なのがGBAでFFU(ファイ
ナルファンタジー・アンリミテッド)です。

それはなんで?
河津秋敏氏だからです。

FFU以外でのタイトルは?
新作は無論出るでしょうが、シリーズもので言え
ば『サガ』シリーズが有力です。

なんで『サガ』シリーズ?
河津秋敏氏だからです。(笑)

その河津秋敏氏って誰?
今回の件の株式会社ゲームデザイナーズ・スタジ
オ(仮称)の代表をされてる方です。

その人だと、どうして、FFUやサガなの?

それは、以下に氏の略歴を書きますので、参照ね

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河津秋敏氏 略歴


・1985年にスクウェア入社(時田貴司氏と同期)
・『FF1』『FF2』のゲームデザインを担当。
・『FF3』の開発にも参加
・『FF2』で培ったバトルシステムを活かし、
 ディレクターとしてGB『魔界塔士サガ』を開発
・『魔界塔士サガ』のヒットを受け同作の続編に
 あたる『サガ2』『秘宝伝説』をGBで開発。
・プラットをSFCに変えて『ロマンシングサガ』
 を発表。その後、プラットをSFC、PSと股に
 駆け同作の続編『2』『3』を発売『サガフロ
 ンティア』ではディレクター・シナリオを手が
 ける。
・『サガフロンティア2』ではプロデューサーを
 担当。
・『サガ』シリーズ以外では『ワイルドカード』
 の ディレクター。『はたらくチョコボ』、
 『レーシングラグーン』のプロデュースを担当
・現在は、TVアニメ『FFU(ファイナルファ
 ンタジー・アンリミテッド)のベースコンセプ
 ターとして制作に携わっている。

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という経歴をお持ちの方です。

そして、次に疑問が生じてくるのが、スクウェア
が空前絶後の無駄使いと称された例の映画で大失
敗して大赤字を抱えたのは周知のことでしょう。

そのとき、150億以上の赤字を救済したSCEが
今回の件に難色を示していないのか?です。

これは、今までの報道された順序と事実は逆のよ
うなんです。

つまりですね。

スクウェア、映画で大コケ。大赤字→資金繰りに
奔走→SCEが158億円でスクウェアの株を買い
スクウェアを救済→任天堂参入。
(この時点でSCEのスクウェア株保有割%は約19%)

こういう順序で無く。実際は・・・

スクウェア、映画で大コケ。大赤字→資金繰りに
奔走→SCEは見て見ぬ振り→PS2撤退も含んだ自
社再建計画を画作→任天堂やマイクロソフト社に
プラット変更を含めた条件などで資金提供の打診
を試みる→看板タイトルの流失の可能性を察知し
SCEは急遽、スクウェア支援をFFXIFFXIIのPS2
での発売を条件に決断→スクウェアはその条件を
飲む変わりに、今後他のプラットでのソフト発売
を容認してもらう旨を取りつける→任天堂に一先
ず子会社経由での参入を発表。

って感じのようです。

っていうか、後者じゃないと今回の件は合点いき
ませんよね(笑)


それと、スクウェアからの公式コメントには、
GCの名前が出ていませんが、それはまずはGBA
でソフトを出すからでしょう。

ただし、GCでも出すというのは事実上確約され
ています。

「ファンドキュー」から支援を受けると言う時点
で、GCにとタイトル供給は必須要項です。

もともと「ファンドキュー」とは山内博氏(任天
堂株式会社 代表取締役社長)が200億の私財を
投じて作られた、ベンチャー支援企画です。

この支援の条件がGCとGBAを連動させる企画
のタイトルに対して、資金を提供しますから、是
非、斬新な発想の元、多いに開発に励んで下さい
ってことなんです。


ですから、第一弾ソフトが連動物なのかは、現在
不明ですが、ファンドキューからの支援タイトル
が有るならば、確実にGCに出てきます。


ということが、今日のみで判断できる情報から
整理して解説したものです。


ま、私的にスクウェアには関心0なので、どっち
でも良いのですが、やはり、まだまだスクウェア
FANは多いですし、そのスクウェアが任天堂側
に参入を表明したってことは、市場的に非常に面
白いですね。

別に、GCとPS2の勝負がどうとかでなくて、
ゲーム業界全体の市場の活性化に繋がるでしょう

やっぱ、ソニーと任天堂の2強が競争することに
とって、現在、淀みきってる市場に新しい風が吹
きこむやもしれませんしね。

そもそも、どのハードが勝つとか負けるとか、
そういう時代でも無いでしょう(笑)

個人の趣向が多種多様のメディアの成熟に併せ、
細分化したこの時代。

どのハードが勝つ、負けるなどと言っているのは
時代錯誤の報道記者くらいじゃないでしょうか?

もう、時代は進み。自ら好むものを自らが選択し
購入する時代になってきてるのは確かですし。

しかし、日本人は個人で選択し判別するのが苦手
な民族ですから、まだまだ、PS2が!とかGC
さ!とか吠える人も多いですけどね。

別に、ハード買って、ハードのみでどうこうする
わけじゃないから、ハードのシェア云々でユーザ
ーがああだこうだとバッシングし合うののは、も
ういい加減ね(笑)

バッシングするなら、シェア云々、勝ち負け云々
でなく、市場全体という視野から論議すべきこと
でしょう。

以前のコラムでも書きましたが、私的にPS2の
ビジネススタイルはこの業界に悪影響を多く発し
てると書きました。

無論、それは、PS2のビジネススタイルについ
ての話です。

だから、スクウェアが任天堂に参入したから、
GCがPS2を追い上げるとか、いやPS2は充
分に普及してるから、牙城は崩れない!とか某所
で言ってる方も多いですが・・・

そうじゃないだろってことです(笑)

言わせて貰えば。PS2の牙城?崩れない?

その前に、ゲーム業界と言う名の牙城が崩れっぱ
なしだっちゅ~のって感じです(笑)


さて、話題が逸れちゃいましたね(笑)


ま、今回のことを纏めると・・・

山内社長、引退前に、大きな置き土産を用意して
いたのねって感じです(笑)

山内さんとしては、例の張本人である坂口氏と鈴
木氏を事実上、追放したスクウェアの姿勢を見て
一先ず、私情は捨てて後身の部下達に最後の仕事
として、大きな贈り物を残してくれたようです。

これで、任天堂の無数の看板ソフト、バイオハザ
ードを筆頭にカプコンソフトのタイトル。そして
スクウェア開発のソフトと大きなタイトルが増え
てきましたね。

この状況を見て、他のメーカーも任天堂プラット
でビジネスしてみようかと、一気に流れ込んでく
る可能性も有るでしょう。

任天堂が盛り上がれば、ソニーも競争相手として
ウカウカしてられませんし、すると良い意味で切
磋琢磨となり、業界全体が活性化するでしょうね


と言う事で、今回の件は週明けか、来週末になん
らかの展開が起きるでしょう。

勿論、それらの情報は今後も追いかけていきます


それでは、今日はこのへんで。

また次回の後身でお会い致しましょう。



追記

このテキスト、書くの2回目です(T-T)

最初のは、保存前にPCがリソース不足で完全に
凍ってしまい・・・抹消されてしまいました・・

IEを10枚以上開いていたのは・・・秘密です
(^^;

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