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乙女から見る21世紀のコンシュマー産業の行方Vol.36 PS3開発中止!? 後編

ほい。予告どおり、昨日の続きです。

では、恒例の(笑)数行巻き戻しての掲載です。

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当時はまだ「ポケベル」という携帯呼び出し端末
が、まだまだ現役だった時代で、単純に連絡目的
であるなら、料金面からもポケベルの方がコスト
パフォーマンスは高かったのです。

しかし、何故か、学生であるのに携帯電話だった
のです。「何故?」という問いに「恰好良いし」
「みんな持ち始めてるし」という理由が圧倒的で
した。

つまり、みんな恰好良い物を持ってるから、自分
が持ってないと、イコール恰好悪いってことです

これが、馬鹿馬鹿しい理由で有ることは言うまで
もないことで、今では、有る意味で携帯は必需品
となっていてるので、現在、中学生や高校生の方
は、そんな感覚を持って、携帯を持ってる人は少
ないでしょう。

もう、持ってる事が普通になりましたしね。

でも、持ってることが、まだ普通じゃなかった頃
は、こういう、馬鹿馬鹿しい理由が蔓延していた
のです(笑)

なんか・・・歳バレだよ(笑)





さて、このように携帯は「憧れ」という性質で、
一気に普及しましたが、この携帯と同じ勢いをネ
ット&PCに期待してる人が居るわけです。

だけど、ネット&PCには、そこまで「憧れる」
要素は無いでしょうね。

携帯電話のように「携帯する電話」のような単純
な端末ではありませんし。

必然性も薄い、憧れる要素も薄い。
これが今の一般消費者から見たネット&PCでし
ょう。

そんな状況の現在、ここから、大容量回線を標準
の位置まで高めて、コンシュマーゲーム市場の仕
組みまで変えるほど、ネット&PCはこの国で期
待出来るメディアなのでしょうか?

そして、それに依存するかのような未来図を描き
その図に向かって盲進しるのは危険ではないでし
ょうか?

ユーザーはゲームのパッケージ販売でなく、ダウ
ンロード販売を望んでいるのでしょうか?

そして、オフラインゲームの進化よりも、オンラ
インゲームのみに、コンシュマーゲームの発展を
望んでるのでしょうか?

そして、ユーザーは家庭用ゲーム機が無くなる事
を望み、それを体言したいと思っているのでしょ
うか?

そもそも、オンラインゲームにゲームの未来が集
約されていると思い込んで良いものでしょうか?

更に、本気で、ブロードバンド大国と同じ状況に
日本が成る、もしくは成るべきと願う人が多いの
でしょうか?

もし、本気でそのような未来を描くのであれば、
もっと「ネット」ならではの必然性を用意してい
かないと、ユーザーに必要性を感じてもらえない
と思います。

例えば、ネットショップ。

これも、以前、1度書きましたが、ネットショッ
プの現状からの脱却が今後の国内でのネット普及
に大きく関わると思います。

現状のネットショップというのは、表現は悪いで
すが、極悪なボッタクリ商法です。

小売店で商品を販売する際は、商品が小売店に来
るまでに問屋が介入しています。

扱う商品によっては、一次問屋、二次問屋と、
2つの問屋がメーカーと小売店の間に介入してま
す。

この仕組みを、凄く大雑把に言うと、まずメーカ
ーが製品を製造します。

メーカーがまず、1次問屋に3000円で商品を売却
1次問屋や2次問屋に4000円で商品を売却。
2次問屋が小売店に5000円で売却。
そして小売店が6800円で消費者に販売。

これが、大雑把ですが、問屋介入の仕組みです。
(無論、価格は例え話しでの一例です)


これ以外にも単価で清算せず、取引個数によって
のロイアリティ(仲介手数料)で採算してる場合も
有ります。

で、ネットショップでは、基本的にメーカー直販
が主です。

勿論、販売代理店を通す場合もあるので、それが
問屋と同じ役割になるのですが、メーカー直販の
場合、小売店で5000円で売ってる商品をそのまま
ネットでも5000円で売ってる場合、問屋を通して
ないのに、価格を変更してないのです。

つまり、問屋等が介入して発生する利益分まで、
メーカーが儲けてるってことになるのです。

こういう体質を変えて、例えば、小売店で購入す
れば、5000円の所、ネットのメーカー直販で購入
すれば3000円で買えるっといったくらいのネット
ならではの有利性をあちこちで出してくれば、ネ
ットの必然性も消費者に伝わり、この産業全体の
底上げに繋がると思うのです。

現状のネット&PCの国内での普及ににおいての
不振が、インフラ整備の遅れが原因だと考えてる
人も多いようですが、到底そうとは思えません。

じゃ、インフラ整備が整ったら何が変わるのでし
ょう?

大容量の映像コンテンツをストレス無く体験可能
音楽配信のクオリティー向上。
高速通信による、ネットゲームの進化。

それくらいじゃない?

それが、現在、非ネット&PCの消費者に対して
参入したいと感じてもらえるほどの魅力に成り得
るのでしょうか?

映像コンテンツも音楽コンテンツも、いくら大容
量回線にして、ストレスが無くなるとは言え、結
局、ただの2次産業にしか過ぎないでしょう。

映像メディアならば、ビデオ、DVDそしてCA
TV、そして、地上波TVと先行メディアはいく
らでも有るから、ネットである必然性は薄い。

ネットゲームだって、所詮、まだまだライトユー
ザーが多額の出費をしてまでプレイしたいと思え
る、又は思わせるほどの作品はないし、今後も、
このオンラインゲームの世界は、どんどんマニア
の世界になっていく感が強い。

つまり、インフラ整備は、非常に体の良い妄想に
成ってしまい、インフラ整備が御粗末だからと、
有る意味で非常に都合の良い歌い文句になってる
だけで、いざインフラが整備されたとしても、中
身の根本が、他のメディアでは絶対に実現できず
、更に生活に密着した必要性を生み出せなければ
、結局、回線が太く、早くなっただけで、他は何
も変わらないってことに成りかねないでしょう。

こういった状況で、僅か数年後に家庭用ゲーム機
とパッケージソフトの存在意義すらも無くなるな
どと言い出すのは、ハッキリ言って世迷言にしか
聞こえません。


久多良木氏が「PS3」は開発しないって発言は
イコール、家庭用ゲーム機が必要無くなる時代と
いう意味だったのが、大きくひっかかるわけです


数年後に「PS3」が必要かどうかは、その時の
コンシュマー業界の流れで、実際どうなるかは、
わかりません。

つまり、コンシュマー機は必要であっても、それ
が『PS3』でなければならない理由が残ってい
るかいないかっていう部分も有りますし。

そもそも、PS2でスペックを使いきったソフト
が出ていない現状から、近年のPS3待望論は、
オーバースペック環境の繰り返しを懸念するとい
う意味で必要性は薄いと思いますし。

そういった点で、PS3なんて物を意識する時期
では無いですし、だからっていって、PS3の開
発をしないって言うのも、飛躍し過ぎで有ると同
時に、それが真実なら、足元が見えてない世迷言
であると言えるでしょう。

事実、PS3は開発しているわけです。
その開発を凍結させるほど、この国のブロードバ
ンド化に伴って発生するビジネスに具体性と必要
性が有るのか多いに疑問が残ります。


ま、恐らく、今後PS2はオンライン事業に力を
入れていきますから、その展開にユーザーの意識
を落ちつかせる為の、政治的な抑制発言だと思わ
れますけどね(笑)



さて、2回に渡って書いてきた
乙女から見る21世紀のコンシュマー産業の行方
Vol.36 PS3開発中止!?もここで終わ
りとさせてもらいまする。

今回は、急遽、2回に分けることとなって、少々
構成が行き当たりばったりな感じになってしまい
ました(笑)

しかも、勢いだけで書いたので、少々荒いですw

ゆっくりと練って無く、1時間ほどで一気に書い
たものなので、出来は悪いでしょう(笑)

ま、それも味ってことで(笑)


では、長らくお付き合い、どうもでした。

また次回の更新でお会い致しましょう。

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