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乙女のらぶらぶサッカー Vol.133 ラストチャンスで何を掴むか。



ACミラン所属の本田圭佑。彼の今期の高評価が止まりませんねw



開幕から6試合で4ゴール2アシストでリーグ得点王ランキング暫定一位ですから、もうイタリアのマスコミは彼に文句が言えなくなった。



昨期の不調の原因、今期の変貌振りの要因といったのは、まことしやかにアチコチのメディアが書き殴ってるので、ここでは触れません。しかし今に始まったことじゃないけど、海外メディアの手の平返しは凄まじいですねw



昨期は、ボロカス言われ、”補強は失敗だった”程度なんてかわいいもので、奴から10番を剥奪しろ!だの、中学生レベルだの…まぁ散々に好き勝手書かれてました。



それが今じゃ、ミランの宝、彼無くしてミランの明日はないって言うんですからww


けど、やっぱこれが日本以外では普通なんでしょうね。ダメな奴にはダメ。最高なやつには最高と、見たまんまのありのままを伝えてるだけですもんね。



この状況を日本文化のフィルターを通せば、正に”勝てば官軍”といった状態なんですが、そもそもこの”勝てば官軍”って言葉の意味、日本文化というフィルターを通さずに言葉だけ正確に分解すれば、物凄くシンプルな真理なんですよね。



わざわざ言うまでもないこと。勝った奴が勝ちということですから。



けれど、この”勝てば官軍”という言葉の真理に日本文化のフィルターが間に入ってしまうと、途端にネガティブな表現の方に傾くじゃないですか。



勝った奴が勝ちという当たり前の真理を袖にして、卑怯であろうとも、悪行であっても、勝ってしまえばそれが正義になる。勝った事を勝ったと誇る奴なんてろくなやつじゃない。みたいな意味合いをうっすら揶揄したような意味合いで”勝てば官軍”という言葉は使われる事が多いです。



そこらへんが、良くも悪く日本だなぁって気がするのと同時に、やっぱそういう民族風習の中で生きてる日本人が、スポーツという戦いの場で世界になかなか勝ちきれないという現実を生む土壌の一つなんだろうなぁって感じます。



逆を言うと、敗者、弱者に優しい国ですから(表面的であっても)、失敗する怖さ、負けて奪われるものといった危機感は日本以外の国の選手と比べれば随分違いがあると思います



勿論、日本にも”失敗を恐れる”というのはありますけど、その恐れおののく根本が違うんですよね。日本人の場合、失敗は隣人との歩調を乱すことになり、迎合できなくなる恐れ、もっと根本的に言うなら、村八分は嫌だっというところが起因になってる。



けど、海外の選手はそんなヌルいレベルで恐れてるのではなく、失敗すればそれこそ全否定ですし、出来なけれは出来ない奴という烙印が押され、既に得ているものまで奪われる恐怖というのが前提だと思うんです。



単純な表現に言い換えるなら、ハブられるのが怖いよぅってモジモジしてる奴と、背中にナイフ突きつけられ、後ずさりしたら全部奪われ、全部失うような切羽詰まった奴と、どっちが気合い入ってるかって感じですw



なので、本田圭佑へのマスコミの評価が、まるでコントのように見事なまでに手の平返しされてる現状は、少々言い方は不適切かもしれないけど、やや破廉恥な印象に感じられ、海外マスメディアの言動が日本では滑稽に感じる人も多いみたいだけど、上述したように、ダメな奴にはダメっと徹底的に叩くし、出来る奴には語彙の全てを使って賞賛するわけで、滑稽に見えるそんな世界が、日本以外では当たり前なんですよね。



全部失うわけにはいかないから戦う。そんな連中の中に日本人が入って活躍するには、ハブられるのが怖いとか、そういう小さな価値観は捨てないといけないんだと思います。



現に世界で活躍する日本人スポーツ選手は、漏れなく独善的だし(良い意味で)、傲慢ですもんね(こちらも当然良い意味で)



そういった意味で、本田圭佑の自己プロデュース能力というのは、典型的な自己暗示系で、見ていて少々恥ずかしく感じたりするときも多いですが、そういう所を恥ずかしいからと、浮くからと引っ込めず、頑なに格好付け続ける姿勢は立派だと思うのです。



そして、そんな恥ずかしい事を(日本文化的に)継続しつづけた結果が今なんですから、まずはそこをもっと評価してあげたいですね。



そして、今期は怪我をすることなく、無事にシーズンを終えて欲しいものです。勿論勝負の世界ですから、現状のペースのまま成績を刻んでいけるとは言えませんが、この6試合を見て、コンディションさえ大きく崩れなければ、かなり高水準な成績をシーズン通して納めることが出来ると感じましたし、どこまで出来るかを結果として残してほしいです。



あと本人も十分に承知してるでしょうけど、彼には時間があまり残されていません。恐らくこの二年が最後のチャンスです。今期ミランでこのまま大活躍し続ければ、本人の夢でもあるレアルマドリードへの移籍も見えてくるでしょう。



30歳になるまでのこの二年間でそれが出来なければ、レアル移籍の夢は閉ざされるでしょうし。なので周りが思ってる以上に今の本田圭佑は必死なんだと思う。



必死のパッチな本田圭佑が自身の夢へのラストチャンスに挑むこのシーズン。どういう結果になるか注目ですお。

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