cocは京都育ちですから、基本的に言葉は京都訛
りがあります。
でも、関西圏で京都ってのは、大阪ほどキツくな
く、神戸よりモダンでなく、滋賀ほどノッペリし
ておらず、良く言えば『関西の標準語』悪く言え
ば『土地柄感が薄い』言葉なんですよね。
まぁ、世間一般的に『京都弁』というと「~どす
え」が固定観念のようなイメージがありますけど
、ああいうのは年配の人か、京都でも古い街育ち
の方しか使いませんです。
じゃ、若い人らの京都弁って?疑問が出てくるわ
けですけど、まぁ、大雑把に言うと殆ど存在しま
せん。・・・っと思ってはいるものの、他の地方
の人と話してると通じない言葉がチラホラと^^;
先に書いたように『関西の標準語』って感じで、
独特な言い回しは少ないのです。
ただ、やはり少なからず若い世代でも使う方言
は存在します。
大抵はどの地方の人と話しをしても通じるので
すが、その中でも通じ難い単語があります。
たとえば『えらい』
これは、全国区になって久しい大阪弁の『ごっつ
』に相当する言葉なのですが『ごっつ』と違って
その用途は少し広いです。
「ごっつ」は『大』とか『凄い』とかそういう意
味合いで使いますが『えらい』は単純に『大』や
『凄い』という意味にも使いますが、『辛い』『
悲しい』『難しい』『大変』などかなり用途は多
いです。
勿論、尊敬という意味合いの『偉い』も使います
から、他の地方の人には難解ですw
『えらい雨やったね』は「凄い雨でしたね」
『こう暑いとえらいね』は「こんなに暑いと辛い
ですね」
『今日は仕事えらかったなぁ』は『今日の仕事は
大変でしたね』
『いっつも無茶ばかり言うあの人えらいなぁ』は
「いつも無理な事ばかり言って、気難しい人です
ね」
『えらしんど~』は「凄く疲れた」
『はぁぁぁ・・・えらっ』は「ダルい」
「うわ!そんなに用事あんの?えらぁ~」は「そ
んなに忙しいのですか?大変ですね」
などなど、奇怪な使い回しが多いです。
表情と声のトーンだけで「えらい」は意味が代わ
ります。
これが京都独特なものですね。
方言ついでに言うと、やや全国区化してるそうで
すが『おばんざい』ってご存知ですか?
これも元々は京都と滋賀の西部の方言で、家庭料
理の事を意味します。
更に正確に解説すると、おばん=御晩、ざい=菜
という意味で。
精進料理の歴史が古くから根深く定着してる土地
では、おかずの事を菜物と表現していて、家庭料
理の代表的なものは、夕食を飾るものですから、
『御晩菜』となり、それが『おばんざい』となっ
たのです。
っといきなりの京都方言講座でしたが、最近他の
地方の方と仕事する機会がかなり増え、自分にも
土地ならではの方言や訛りがあるんだなぁっと改
めて自覚したので今回書いてみました。
それじゃ今回はこのへんで。
また次回の更新でお会いしましょう。