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乙女のらぶらぶサッカー Vol.136 前進あるのみ



八百長疑惑について、スペインの検察当局がアギーレを告発し、その訴えを裁判所が正式に受理したことで、日本サッカー協会はハビエル・アギーレ氏を日本代表監督から解任しました。



受理されれば解任というのはアジアカップ前から決まっていたことなので、当然の流れだといえます。



で、氏がクロかシロかというのは、この際もうどうでもよいのです。ここから先はスペインの司法の仕事ですから。



問題は後任監督ですね。既に各国のリーグは開幕しており、実績のある指導者の殆どはどこかのクラブチームやナショナルチームの監督して仕事を始めてますし、人選においての選択肢は非常に狭いと言わざる負えません。



ただ、もう一つ重要なのは、危機感を持ちすぎないことです。無論、4年という準備期間を(ロシアW杯向けての)主旨一環とした状態で強化していければ、それに越したことはないんですが、こういった不足の事態など珍しいことではありませんし、それが全てマイナスに働くかどうかなんて確定しているわけではありません



言い方を変えるなら、4年間全く問題もなく完璧に準備が出来るナショナルチームなんて早々ありません。成績不振による監督解任、主力選手の大ケガでチーム戦術を1から作り成さなければならなくなったりなんてことは、よくあることです。



仮に4年間万全の準備が出来たからといって、W杯予選を突破できる保証も、本大会で好成績を残せる確約が得られるわけではありませんから



事を日本代表に絞っていうなら、先の南アフリカW杯の本大会開幕直前に、当時の代表監督であった岡田武史氏は強化試合で成績不振が続いた為、急遽チームの戦術を大幅に変更し、本大会は守備を徹底した守りのチーム戦術に切り替え、数年間の強化コンセプトを土壇場でちゃぶ台返ししたわけです。しかし、それが結果的によい結果となり、自国開催以外の大会で初めて日本代表はベスト16に進出できました。



ですから、確かにタイミングの悪い時期での後任探しとなってしまいましたけど、重要なのは監督が誰になるということよりも、日本サッカー協会の主旨を徹底して一つにまとめ、ロシアW杯に向けて日本代表をどうしていくのか?その点についてしっかりとした芯を持ち、それをブレさせないことです。



ナショナルチームは、選手と監督が揃えばそれで良いというものではありません。寧ろナショナルチームの舵取りはその国のサッカー協会が行っていくものですし。



強化試合をマッチメイクするのも、情報を集めるのも協会。練習上の確保、設備の準備も協会。あらゆる活動に際して必要に成ってくる金銭も協会が用意してるんです。



なので、監督が変わっても、協会の方針にブレがない、ブレを生じさせないというのが大事で、そこが万全なら今回の一件はさほど大きな問題ではありません。



まぁ、日本の場合、その肝心要の協会が…組織として洗練されてないことが一番のネックなんですけどねw



とにかく、今回の監督解任に伴う後任探しですが、当然準備は進めていたはずだろうし(まさか準備すらしてないなんてことはあってはならない事)、すぐ後任の人選は決まるはずです。



で、さっさと後任人事を確定さえ、代表チームの世代交代も伴った刷新を素早く初めて欲しいものです。



そんなわけで、不安視するよりも期待値を上げていく方が賢明なのです。別に協会が不祥事を犯したわけでもないんですしw



まぁ、会長を始め、上層部幹部の何人かは監督人選においての調査不足に関して責任を取って辞任するくらいの、けじめはさっさと取るべきかなとは思いますけどね。



けど、そういうことでモタ付くんでしょうね。だって、日本はチームがアジアレベルを脱しかけてるくらいのところまで成長してきたけど、協会がてんでダメで、アジアレベル丸出しですから。



組織の上が洗練されていかなければ、世界と対等に戦えなどしないのに…ね。



そういったわけで、協会には悪足掻きせず、醜態を晒さず、速やかに潔く禊ぎされることを願うcocさんなのでした。



それでは今回はこれにて。また次回です。

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