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乙女のアニメ独り言 Vol.109 SHIROBAKO



【花咲くいろは】に次ぐ、P.A.WORKS制作の”働く女の子シリーズ”第二弾として昨期から2クールで放送中の、アニメ業界群像劇【SHIROBAKO】の作中作品として登場する”アンデスチャッキー”が見たいですw



アニメを御覧になってない方に、簡単に作品の紹介をしますと、高校でアニメ同好会に所属していた5人の女の子が、文化祭で自主制作アニメを制作。プロの世界でまたこの五人でアニメを作ろうと誓い合い、それぞれがそれぞれな形でアニメ業界に進んだ後のお話です。



いわゆる群像劇ですから、どこまでリアルなアニメ業界を描写してるかと言えば、それはまぁ…色々とアニメ的な都合もありますから、お察しというところではあるんですけれど…。



それでも、あまり認知されてないアニメ業界の常識、つまりアニメ業界あるあるなネタが満載で、アニメは見るけど、アニメ業界のことは全然知らないよって人には、結構見応えあるかもです。



例えば、TVシリーズのアニメがどういったスケジュールと分業具合で制作されて完成していくかという流れとかは、結構忠実に(勿論、アニメ的演出が含まれてはいますけど)描かれていて、そういう業界模様とか興味あるのでそれなりに知ってるつもりでいたcocさんも、初めて知る行程があったりで興味深く見ています。



で、今回は、そのSHIROBAKOの作中で、主人公の宮森あおいが勤めてる”武蔵野アニメーション”の前身となった”武蔵野動画”が制作した”山はりねずみアンデスチャッキー”というアニメ(アンデスチャッキーはあおいがアニメ業界を志すキッカケになったアニメという位置づけ)が、とても面白そうで見てみたいなぁっとw



しかも、SHIROBAKOの19話のエンディングで、突如アンデスチャッキーのフルOPが公開されたのです。所謂70年代風に演出され作られたそのOP映像の完成度が無駄に素晴らしくて、技術の進歩ってやっぱこういう使い方も有りだよなぁって実感した次第ですw



ちなみに、このアンデスチャッキーという作中作品の元ネタは1973年にフジテレビ系列のカルピス漫画劇場で放送された【山ねずみロッキーチャック】だそうです。



で、このアンデスチャッキーの話題には続きがありまして、SHIROBAKO19話OA後に”TOKYOーMX”が公式Twitterで、”弊社アニメパラダイス枠で「山はりねずみアンデスチャッキー」を放送したいのですが、権利元の武蔵野動画さんは無くなってしまってるし、今はどこが権利を持ってるのでしょうか?”っと呟き、それに反応した武蔵野アニメーション(実在しており、実体はSHIROBAKO制作委員会のようなもの)が、これまた公式Twitterで、”取り急ぎムサニにご連絡くださいませ”とリツイートw



勿論、大人のジョークですけど、SHIROBAKOを見ている視聴者に向けてのファンサービスとしては中々のものだと思います。



ちなみに、それら一連の流れについて詳しくはこちら



本当に放送されるなんて、まず有り得ませんけど、作中作品としてはかなり凝って作ってたので、本編を作って貰えるなら見てみたいなって思ったりもしてます。



あ、そうそう。SHIROBAKO本編の話題に突然戻しますけど、庵野さんをモデルにしたキャラクターが出てきて、業界落ち連発させてたのは面白かったんですけど、知らない人が見たら、全く持って意味不明だったろうし、大丈夫なのか?なんて思ったりもしたんですけど、一般の…つまり庵野さんという人の逸話とかそういうのすら知らない人がSHIROBAKOなんか見ないよねって思ったら、少し寂しくも感じました。



そういう人たちにも見て欲しいアニメなだけに、内輪ネタで盛り上がる節が多いのは、このアニメの長所でもあり短所でもありますね。



まぁ、全体的な内容も、業界アルアルが半分くらいで、あとは、希望?そうであってほしいみたいな理想というべきかな。そういうのが2~3割で、残りの2割位は嘘というか、アニメ的演出といった感じの、オーソドックスな業界群像劇ですから、特別面白いってほどの作品ではないんですけど、見て損はしないアニメだと思いますです。



機会があれば是非御覧になってくださいませ。



それでは今回はこれにて。

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