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乙女の『うるちま』見聞録 其の九

ようやく、魔法使いとして、それなりの
格好だけは、つけられるようになってきました

それでも、油断すると、
すぐ死んじゃうんですけどね(^^;

でも、そうやって、魔法使いの見習いらしく
なってきたのは、知り合いの人から、
お金とか、秘薬とかを、分けて貰っているから
なんです(^^;

とても、あたし一人の力で、出来ませんです。

秘薬高いから・・・(^^;
で、戦闘するのも秘薬消費が激しいし

でも、先日、ちょっと嬉しいことが!

マークって魔法が有るんです。

ドラクエでルーラ。いわゆるテレポート系の
魔法なんですけど、ウルチマのシステムは
単純にその魔法を唱えるだけでは無いんです。

まず、ルーンと言う石を、記憶させたい場所に
置きます。

そして、その地面に置いたルーンに
マークと言う呪文を唱えて、そのルーンに
場所を記憶させておくんです。

そして、そのルーンに記憶させた場所に
瞬時に行きたい場合は、その記録済みの
ルーンにリコールという魔法をかけるんです。

すると、そのルーンに記録させた場所まで
飛ぶことが出来るんです。

ただ、この一連の中で、やっかいなのが
マークの魔法に必要とされる魔法のスキル値が
結構、高めなんです。

それで、みんなで、ある場所に冒険に出かける
準備をしていた時に、ブリティンの銀行前で
旅の支度を整えてたんです。

その時に、ここにすぐ、戻ってこれるように
マークしておこうって事になって、
その時のメンバーで、比較的マークの詠唱に
成功する確率が高いスキル値になっていたのは
あたしだけだったんです。

で、何回もの詠唱失敗を挟みつつ
仲間全員分のマークを完了したんです。

その時、ウルチマで、
やっと人の役に立てたって感じでした。

いつも、面倒見て貰ってるばっかりだったので
あたしにも、役に立てたにゅ~~♪って
嬉しかったです。

でも、そのマークの詠唱に成功できる程
スキルが上がっていたのは、
みんなのお陰なんだけどね(笑)

あたし一人の稼ぎじゃ、それほどスキルを
上げる分の、秘薬は買えてないし(^^;

つまり、仲間だから、損得なんて無いのら!
仲間を思えば、自分を思うことにも繋がるし
そういう、一体感が、良い感じです。

これからも、仲間の為に強くなりたいし
強くさせて貰いたいです(笑)

それでは、第2部のロールプレイダイアリーの
始まりです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ブリタニア暦XXX1年 5月7日

前日、突然の所用で、このブリタニアから
抜けることなり、ヘイブンまで到着したものの
宿屋の主人への折角の土産を渡し損ねたまま
私は、道の橋で眠りについていた。

この日、転送を済ませた私は、宿屋の主人に
会いに行く前に、銀行へと足を向けた。

肩に掛かるバックの重さに、整理が必要だと
感じたからだ。

通い慣れた道を、いつもと変わらぬ足取りで
銀行に向かい、銀行の保管庫の前まできた。

肩に掛かっていたバックを、地面に下ろし
ズシリと音のするほど、膨れ上がったバックを
開いた。

秘薬を買い揃えるための、大切なゴールド。
そして、秘薬が詰まった、ポーチ。
昨日「nobunagani」に貰ったダイヤモンド。

その宝石を指でつまんで、手の平に乗せて見た

光りの芸術と言われるだけあり、
その眩い美しさは、魂を吸い寄せられる程の
美しさだ。

これは、旅先で無くすわけにはいかない。

慎重な手付きで、保管へ移そうとしたとき
私の視界が急に遮られた。

どうやら、ブリタニアとの転送経路が
何らかの原因で遮断されたようだった。

暫らくし、再び私は、この日2度目の
転送をくぐってきた。

しかし・・・私がブリタニアのヘイブンに
降り立った瞬間!

私の身体は、ブリタニアの神の意志により
別の街に転送されてしまったのだ。

しかも、私の身体は透きとおり・・・
魂だけになっていたのだ。

回りを見渡す・・・
ここは、見覚えがある。ブリティンの街だ。

事態が呑み込めないままだったが
一先ず、急ぎ治療院に向かった。

治療院の扉をすり抜け、ヒーラーの側まで
近づくと、私の魂に、肉体が宿った。

1つ、安堵の溜息を付いて、装備品を再度
装備するべく、バックを開こうとした。

だが、嫌な感覚が、私の肩から伝わってきた。

軽いのだ。異様なほどの軽さだ・・・。

恐る恐る、私はバックを開けた。

そこに、私が見たものは・・・・
何も入って無い、空のバックの袋底だった。

全身に焦りが駆け巡った。

気が付いた時には、私はブリティンの銀行へと
走っていた。

街の雑踏を掻い潜り、ひたすら走った。

普段なら、沢山の人の賑わう声で充満している
大通りを走っていると、自分の「ゼーゼー」と
いう息遣いしか、私には聞こえなかった。

大勢の人を掻き分け、銀行の前につくと
急いで、保管庫を開けた.

しかし、そこには、先ほどまで、バックに
詰まっていた荷物は無かった・・・。

何度も何度も、保管庫の中を覗き込んだ。

保管庫を閉めた時の音が、まるで処刑囚人が
最後に耳にするであろう・・・
ギロチンの音の様に感じた・・・・

暫らく、街をさまよい歩いた・・・

少し落ちついてきた・・・。

ベンチに腰掛け、情況を冷静に分析することに

・・・・・・・・ふう

・・・・どうやら、私はヘイブン銀行前で
死んだ事になったようだ・・・。

理由はわからない。しかし、事実そうなのだ。

そして、その時を同じくして、私はこの世界で
不慣れな冒険者にだけ与えられるヤングという
所属から、卒業をしたようなのである。

それは、もうヘイブンの街に戻れないことを
意味していた。

そして、それは同時に、ヘイブン銀行前で
横たわっている、私の元の肉体の側に行き
所持していた荷物を回収出来ないということだ

路頭に迷う・・・まさに、これがそうだろう。

裸同然の形で、この大きな街の中に
放り出されたのだ。

あてもなく・・・さまよい歩いた・・・。

脳裏には、宿屋の主人の顔が浮かんだ・・・。

とうとう、土産を届けることが出来なかった。

途方に暮れていた私の前に現れたのは
「nobunaga」でした。

彼は、いつもと違う姿の私を見て、怪訝そうに
「どうしたの?」と声をかけて来てくれた。

なんとか、事情を彼に伝えて、私は彼に
「これから、廃棄されて落ちている品を拾い集め、少しでもお金を増やしてくるね」と、伝えた。

そして、彼に背を向け、道を進もうとした時
彼に再び呼び止められた。

彼は、私の失った以上のお金や装備品を
譲ってくれた。

暫らくして、「NISEN」「KAGriN」も合流して
私に、お金や秘薬を譲ってくれた。

確かに、私は財産を失った。

しかし、それは「物」でしかなかった。

この時私は、物より大切な仲間に囲まれていた

過酷なヤングからの船出に、大きな希望を
私は、私を囲んでくれている仲間に感じた。

一人じゃない。一人じゃないんだ。

諦めずに、前に進んでいれば、いつの日か
また、あの宿屋の主人にも会える日が来ると
ブリティンの監視塔に反射する太陽の光りに
強く誓った。

これからが、冒険の始まりなんだと。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

やっぱり、こういうの書くのって
難しいよ(-_-;)

結構、時間もかかっちゃう(-_-;)

いつまで続けられるかも・・・
見所ですぞよ(笑)

それでは、今日はこの辺で。
また明日お会い致しましょう。

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