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乙女から見る21世紀のコンシュマー産業の行方Vol.22 PS2ハードディスクドライブ自社サイトで先行発売開始!

株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントは、ブロードバンドにも接続可能な40GBの容量を持つHDD「PlayStation 2専用 ハードディスクドライブユニット」を、7月19日からプレイステーション・ドットコム・ジャパンにおいて先行販売する。

7月5日の午前10時から受注を開始し
19日から順次出荷を開始するそうです。

今回の販売はあくまで先行発売。
つまり、普及レベルでの最終テストも
含まれた販売です。

具体的な目的としては、

SCEが今後行なう定の技術検証、
実証実験を行なうにあたり対応ソフトを
先行して利用(普及レベルでのテスト)
するための機器。

そういった点の理解を促しつつの販売です。

現在発表済みにPS2HDDに対応している
ラインナップは、以下のタイトルです。

★A列車で行こう2001 発売中
スナップショット機能追加。データ保存

★リリーのアトリエ
~ザールブルグの錬金術士3 発売中
データキャッシュ対応

★ファイナルファンタジーX 7月19日発売
データキャッシュ対応

★トレインキットfor A列車で行こう2001
7月発売予定。
追加車両データインストール
(PS2専用HDDユニットおよび“A列車で行こう2001”が必須)

★玉繭物語2 8月30日発売予定
データキャッシュ対応

★beatmania II DX 5th
style new songs collection 8月30日予定 データキャッシュ対応

★ギタドラ!ギターフリークス 4th MIX &
ドラムマニア 3rd MIX 8月30日予定
データキャッシュ対応

★CAPCOM VS. SNK 2
MILLIONAIRE FIGHT 2001 9月予定
データキャッシュ対応

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*データキャッシュ
ソフトの動作時に事前にHDDに描画、演算、
サウンド等のデータを先行読み込みし、
プレイ時における、動作アクセス速度を助ける
データバンクのようなシステム。
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以上の8タイトルが今日現在で正式に
発表されている、PS2HDD対応の
ラインナップです。

さらに、今年2月に発表された
認証システム (DNA-S) や
ユーザーのネットワーク接続、
負荷実験などが行なわれるということです。

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*認証システム (DNA-S)

これは、CD-ROM1枚1枚に固有のIDを刻印。
さらに、メモリーカードのMagicGate
(暗号化システム) を使用しコンテンツを
暗号化しHDDに記憶。
刻印とプレイステーション2機器IDなどを
SCEのコピーマネジメントサーバーにおいて
マッチングさせるという、
何段階にも渡っての認証システムとなっている
システムです。

CD-ROMの刻印はCD-ROM媒体として
始めて採用される技術となる。
(4月から刻印開始)
この刻印は一見しただけでは
刻印されているかはわかりません。
また、当然、専用のハードウェアが
必要となりますが、プレイステーション2には
すでに検知するためのハードウェアが
搭載済みであるということ。

DNA-Sは
Dynamic Network Authentication-Systemの
略称です。

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尚、このPS2HDDは先にも書きましたが
テストを含んだ先行販売という形態ですので
数量にも限りが有り、一番最初に書いたとおり
店頭では受け付けていません。

では、以下が、
そのPS2HDDの詳細データです。

★ケース1

PlayStation2専用ハードディスクドライブユニット(外付型 40GB)
●対応機種:SCPH-10000、SCPH-15000、 SCPH-18000

品番 SCPH-10210
販売価格 19000円(税別)
発売日 2001年7月19日(木)
外形寸法120mm(W)×39mm(H)×178mm(D)
質量 約1.1kg
容量 40GB
同梱物:PlayStation2専用ネットワークアダプター(PC CARDタイプ)×1
・ACアダプター×1
・HDDユーティリティーディスクVer.1.00×1

※外形寸法と質量はHDD本体のみを
指しています。
また、外形寸法はHDDを横置きにした場合です

予定販売台数7500台

★ケース2

PlayStation2専用ハードディスクドライブユニット(EXPANSION BAY(内蔵)タイプ 40GB)
●対応機種:SCPH-30000、SCPH-35000GT

品番 SCPH-10260
販売価格 18000円(税別)
発売日 2001年7月19日(木)
外形寸法122mm(W)×27mm(H)×153mm(D)
質量 約0.7kg
容量 40GB
同梱物:PlayStation2専用ネットワークアダプター(EXPANSION BAYタイプ)×1
・HDDユーティリティーディスクVer.1.00×1

※外形寸法と質量はHDD本体のみを指しており
PlayStation2専用ネットワークアダプターは
含まれません。
また、外形寸法はHDDを横置きにした場合です
予定販売台数2500台

内蔵型と外付け型の2タイプがありますが、
これは、PS2の仕様が変わった際に
新しい方のPS2はHDDを本体の中に
注し込むスペースを登載していて、
その新しい仕様のPS2に付けるのが
内蔵型のHDDで、それ以前の仕様のPS2は
外付け方のHDDとなります。
注意してください。

尚、このPS2HDDの販売発表に伴い
次の3商品も、正式に発表されました。

★縦置きスタンド
(ハードディスクドライブ(外付型)対応)
販売価格:1500円(税別)
発売日:2001年7月19日(木)

★USBマウス
(PlayStation2対応)
品番:SCPH-10230
標準価格:3000円(税別)
2001年9月中旬発売予定

★USBキーボード
(PlayStation2対応)
品番:SCPH-10240
標準価格:4000円(税別)
2001年9月中旬発売予定

さて、とうとう、ようやく(笑)
販売が開始されたPS2HDDですが、
まず、価格面では、あまり驚く程の低価格では
なかったですね(^^;

40GBのHDDでしたら・・・
大体高くても35000円クラスが
一般レベルですから、大量生産で発生する
コストダウン等で、どこまで価格を抑えれるか
期待してはいたのですが、高くも無く
安くも無く(^^;なんか、、、
「ふ~~ん」ってかんじです。(^^;

「おお!」って言いたかったんです(笑)

で、取り敢えず、これで、PS2が
インターネット端末としての
SCE的な標準スタイルが出揃うわけです。

PS2初動組みの方で計算すると
PS2本体が39800円
PS2HDDが1900円
モデムは数社リリースの為平均で10000円とし
USBキーボードが4000円
USBマウスが3000円

締めて75,800円なり!

この価格をどう見るかは・・・
ユーザー次第ですが・・・

個人的な感想は・・・・
「バカげてる・・・・」って感じです。

ある部分でパソコンを上回る性能を持って
家庭用ハード市場に投入されたPS2ですが
その売り方、価格設定すらも家庭用サイズに
リサイズしてこそ、この市場で勝負する意味が
有ると思うのです。

しかも、DVD再生機能という・・・
ゲーム機、及びゲームFANには邪魔としか
言えないような機能が価格を吊り上げ・・・

モデムが出たら出たで、数社からリリースされ
まだまだ、モデムなんて言葉は一般レベルでは
謎の物体でしかないものを店頭で一般ユーザー
に、それら選択を迫る販売手法・・・。

ブラウザも複数出て、混乱は必死。

つまり、パソコン市場での
「自分の望むべき動作環境は、自分の機種にあわせた機器を自分で選択し、自分の判断で、どこまでマシンの性能及び機能をUPさせるかを
選択していく」という方式を、SCEは家庭用ハード市場に持ち込んだわけです。

これをどう思いますか?

あたしは・・・違うと思います。

家庭用ハードは、娯楽であり
パーソナル領域まで進出するものでは無いと
思うのです。

娯楽は手軽でなければ、苦痛に感じます。

わざわざ、面倒なプロセスを消化しないと
実現できない娯楽なんて、もう娯楽じゃないと
思います。

そら、あたしのようなマニアなら
ゲームやこう言ったコンピューターメディアの
提示する面倒なプロセスも苦には感じませんが
それは、娯楽より半歩踏み出した位置に
ゲームやコンピューターメディアを置いている
から、そういったプロセスもこなせますが・・

普通に娯楽の1つと捉えている
一般ユーザーに、これらのPS2販売形態は
複雑、難解というものにしか
感じられないのでは、無いでしょうか?

業界TOPシェアであるのであれば
そういった家庭用サイズの販売を常に意識し
ユーザー獲得の間口を広げることに勤めるのが
一番の必須事項ではないでしょうか?

そのように、家庭用ハード市場の構図を
常にコントロールし、ユーザーに手軽な
娯楽としてアピールし、同時に安心感を
与えるのが、結局は自社の利益に回りまわって
やってくると思うんです。

家庭用市場でのTOPシェアを顕示し
これからも躍進を続けていく気があるのなら
そういった業界全体を見据えた
リーダーシップが必要だと思います。

我が身ばかり見ていると、周りの視線が
離れても気が付かないですから・・・

任天堂ゲームキューブや
マイクロソフト社XBOXなどが
今年中には市場に投入されますが・・・

現時点での圧倒的なシェアで勝ち取った
TOPの座、早々、入れ替わるものでは
無いでしょう。

他社を牽制し意識する前に
この業界全体のケアをSCEには意識して欲しいです。

家庭用ハード市場で販売しているのですから
その業界のケアを見誤らないで、キチンと
提示しつづければ、おのずとTOPシェアの
SCEの利益に繋がるわけですしね。

そういった点から、ここの日記では
PS2を「迷走」と称してました。

その迷走に一刻も早く、手を打って欲しいかぎりです・・・。

といったことで、今日はこの辺で。
それでは、また明日、お会い致しましょう。

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