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乙女から見る21世紀のコンシュマー産業の行方Vol.48 任天堂が兼ねてより公言していた新型ゲーム機の仕様を一部発表

任天堂が以前から「従来とは異質の製品になる」
という表現を用いて、新型ゲーム機の開発を公に
示唆していましたが、この度、その製品の仕様の
一部が発表されました。

まず、その製品の名称ですが
『ニンテンドー・ディーエス(仮称)』と成り、
2004年末に発売を予定してるとのこと。

ハードのカテゴリーは携帯ゲーム機になるが、
今までの携帯ゲーム機と違い、上下に2面、3イ
ンチのTFT液晶(バックライト付き)が搭載され
ており、それぞれを独立させた使い方も出来ると
のこと。

更にCPUは2つつんでおり、勿論個別処理が可
能。

そして、ソフトメディアは最大1Gビットの半導
体メモリを使用するとのこと。
1Gビット、単純計算で128Mですね
(計算合ってるよね?^^;)

今回発表された情報は上記のみで、更なる情報、
仕様に関する詳細は5月にアメリカで開催される
E3(Electronics Entertainment Expo)にてプレ
イアブルが出展される予定なので、それに向けて
の前後に大まかな概要は判明すると思われます。


2004年末には、ソニーの新型携帯機『PSP』が
投入される予定ですから、対抗馬という位置付け
で今後はマスコミ各社に取りただされるでしょう
が、個人的には、この任天堂のディーエスの方が
ゲームという媒体に新しい波を作れる可能性があ
るように感じます。

どうしてもPSPはプレイステーションならびに
プレイステーション2を携帯機にシェイプダウン
しただけのように感じるのです。

無論『ゲーム』という部分にだけ注目しての意見
です。

個人的に私がゲーム機の不可価値、つまり別のカ
テゴリーの商品機能を付け加える事に賛同出きな
いという姿勢でして、ニューハードを評価するに
は付加価値よりもまずはゲーム機としての可能性
のみに絞って考えるタイプです。

ですから、PSPが提供するゲームというコンテ
ンツに、新しい可能性は感じませんし、それと同
時に新しい可能性が生まれてくる土壌にも感じら
れないのです。

結局はPSシリーズのゲームが携帯向けにダウン
サイジングされてリリースされるって事になるだ
けじゃないのかな・・・と危惧を感じてます。

それに比べ、ディーエスはハード構造が特異で、
二つのTFTを有してるという仕様は、ゲームに
新しい遊びが生まれてくるキッカケとしての起爆
剤になるんじゃないかと感じます。

単純に2画面ハードと考えるべきハードで無いと
私は思います。

デュアルCPUにツイン液晶。
既存のゲームでは生まれてきそうにないアイデア
が出てきそうな予感がします。

私の持論『ゲームの進化はSurprise Feelingによ
って行われる』を久しぶりに期待させてくれるハ
ードにディーエスがなってくれたらと、1人のゲ
ームファンとして強く願います。

『ゲームの進化はSurprise Feeling・・・・』
この持論については<こちら>を参照して下さい

しかし、任天堂はメインハード以外の商品の展開
実績に不安があるので、このディーエスがヴァー
チャルボーイのような顛末にならないように祈る
ばかりです・・・。


取り合えずまだ仕様の一部が発表されたに過ぎま
せんから、突っ込んだ話しはできません。

5月のE3に向けて、要注意事項として追って行
きたいと思います。

それでは今回はこのへんで。
また次回の更新でお会いしましょう。

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